人生の楽しみの半分以上が美味しいものを食べることと、気心が知れ合った仲間と馬鹿話をすることだったので、脳血管疾患で言葉が話せない、物が食べられない状態になって、かなり精神的に落ち込みました。当然、模型製作なんぞ作る気には到底なれず、このマークB中戦車も随分と前に自作デカールは完成したものの、ずっと作業机の上に放置していました。
それでも、会で様々な作品を見て英気を養なったとこで、懐かしい知り合いと再会して駄話を。
「……そういえば、前に作ってたマークB、どうなったの?デカール問題は解決したんでしょう?」
「それがキットの縦横比のバランスがおかしくて、それに合わせて細部のモールドも、いろいろ変更しているんで、どうあっても写真どおりの迷彩パターンは再現できないことがわかって、製作意欲が萎えたの」
「…そんなの誰もわからないから、適当でいいんじゃない? アイテム的に参考にして作るモデラーもいないだろうし」
言われてみれば、そうだよな、ということで、始めました。
基本塗装が終わったので、これからウエザリングです。
一説によると、この独特な迷彩の考案者は、ロシアン・アヴァンギャルドの一翼を担ったデザイナーである巨匠アレクサンドル・ロトチェンコだそうです。


