来年、ロシアの現用車両の資料写真集を出すべく準備しており、現地のカメラマン数名とやり取りをしていますが、人によって得手不得手があり「T-72B3なら任せろ」とか「装輪兵員輸送車ならBTR-60からBTR-80、-90まで写真を撮っている」「T-80B、T-80U系は写真を持っているけどT-80UDはない」「軍用トラックなら何でも相談してくれ」等々。
「いつも兵器展示会で一緒になる腕の良いカメラマンがいる」との紹介でウクライナ人のカメラマンと初取引をすることに。まずサンプル写真を送ってもらうと事前の情報どおり、なかなかの腕前です。写真代などの条件も合意できて先方が要求する支払方法がPaypalではなく、Western Union なので、さっそく口座開設して写真代を送金しましたが数日後「金が届かない」との連絡が。
確認してみると送金は、とっくにキエフに届いており、いつでも受取り可能状態になっています。変だなと思いつつもそれを伝えると
「お金は、どうやって受け取ればいいの?必要書類は何?」
と返事され、え?これ、あなたが指定した支払方法ですよ?と目が点に。
よくよく話を聞くと以前はPaypal口座も持っていたけど、ロシア人の知り合いに貸したら又貸しで通販詐欺に使われて閉鎖されてしまい、海外から写真代や撮影のギャラを受取れなくなったそう。そこに私の商談が来て困っていたらカメラマン仲間がWestern Unionを教えてくれ、新規口座を作ったばかりで使い方とか取引方法をよく知らないとのこと。
「この件は俺が被害者だ。発端は最近知り合ったロシア人から、ebayやネットで骨董品の商売をやっている仲間が悪い落札者に因縁をつけられてPaypal口座を閉鎖されたと聞いたんだ」
「可哀そうに思っていたら、もしPaypal口座を貸してくれたら落札金額の5%を払うという話を提案された」
「それは良い小遣い稼ぎにもなると思って(えっ?!)、俺の口座を貸した。2回ほど入金があって、約束どおり入金額の95%を彼に渡した。ところが、そいつらは詐欺師で俺の口座は、急に閉鎖された。俺は口座を貸しただけで詐欺とは無関係だとPaypalに抗議したけど、そもそも口座を貸す行為自体が規約違反だといわれて取り合ってもらえず、もう俺はPaypal口座が作れなくなった。ひどいと思わないか?」
いや、どう聞いても詐欺の片棒担ぎでしかない話なのに、なぜ被害者なのかわかりません。そもそも口座を貸そうと思うこと自体、理解できません。カメラマンの腕は一流ですが、色々と欠けたところがある人なのかな?