GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2014年09月


 大西先生の展覧会を見た後、有楽町駅から少し歩いて、地下鉄千代田線に乗り、たまたま座れたので、途中で買ったバイク雑誌Mr.Bike BGを読んでいました。
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どこの駅から乗ってきたのかは覚えていませんが、隣にガッチリした体型で背の高い60歳くらいの老人が座りました。長めの白髪、口髭、布地を見ただけで高そうなスーツを着ています。私の読んでいる雑誌を見て、突然、話しかけてきました。

「キミ、キミはナニ?バイクに乗るのかね?」

この人の部下でも後輩でもないのに、「キミ」呼ばわりで、えっ?と思いましたが、乗っていますと返事すると、何に乗っているか聞いてきたので、何台か持っていますけど、一番、乗るのはKHですと言うと

「けーえっちって、なんだね?どこのバイクだ?」

そうか、昔から乗っていた人じゃないんだと思い、カワサキの古いバイクですと言うと

「あ~カワサキか。なるほど古いのか、そういうわけね」

「あのね、ボクは、ハーレーのローライダーに乗っていてね。キミ、ローライダー、わかるかな?FXDL、似てるけど、スポーツスターじゃないよ(笑)」

「ローライダーは200万越えで1584cc、あっちは100万代前半で、1200ccね。しかも、ローライダーは2013年で生産中止になったんだけど、ボクはメガデイーラーの●%#で、その最終型を新車で買ってね。いや~店員が、◇X▲とかで、○▲$を&◆□◎してね。それで●■#が…でもハーレーは◆□◎で、ボクの若い頃のライフスタイル#&▽…etc」

やれやれ、この爺さん、バイク自慢したかったわけかスラスラとスペックや能書きが出てくるから、会社の部下とか取引先の人間にも散々、聞かせやがったんだろうな…

最初は、適当に生返事して、無視しようと思いました。ところが、こっちの反応が悪かったからか、

「キミのケーエッチって、どんなバイクなんだ?その本に載っているか?」

と聞いてきやがったので、ちょっと悪戯心が…

Mr.Bike BGを読んだことのある方なら御存知のとおり、雑誌の真ん中に、相場より、かなり立派な御値段を掲示しているUという、中古バイク店の広告があります。ここなら、スゴイ値段を付けているだろうと

「え~っと、ちょっと待ってください、KH、KH… あ、ありましたね、コレです」

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えっ!税込324万ですか?!  さすがに見せた私も驚きましたよ。私が入手した頃より、KHは中古価格が、かなり上がっていますが、相場は70~100万くらいです。いくら、フル・レストア済みとは言え、この値段は…

ただ、爺さんには、相当インパクトあったようで

「そ、そうでしたか… カワサキKHというのは、レクサスLSみたいなものですか(意味不明)」

「アナタは、IT関連のCEOとかエグゼとか、トレーダーとか、そんな仕事ですか?」

おいおい、「キミ」から「アナタ」になって、言葉使いも変わっているよ~♪
わかり易いな~

いや、単なる作り物屋ですと返事すると

「なるほどね。まあ、そうやって、みんな、年寄りを煙に巻きますわな」

そう言うと無言になって、しばらくして、千駄木で降りて行きました。持ち物の値段で人を判断する奴って、自分が悲しくならんのかな?スッキリした反面、ちょっと大人気なかったなと反省もしています。

大西將美先生から案内状を頂戴したので、
27日まで銀座のギャラリー「ミヤハラ」で開催されていた
「各種航空機による飛行機展」に行きました。

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今回のホビーショーで、先生が箱絵をお描きになられた
ヴィットマンティーガーI が発表されたので、
御報告と御礼のためです。

このプラモデル本体の開発・設計を
ドラゴンモデルズから請け負った際、
箱絵のコーディネイトも併せて依頼され、
発注から最後の梱包・発送まで関わらせていただきました。


先生が、このイラストを完成させたのは、
3年前の2011年10月で、翌2012年に発売予定でしたが、
世界的な景気の悪化で、プラモの販売数が激減したため、
今年までお蔵入りしていたアイテムでした。

原画が完成し、香港に発送するための梱包作業をする際、
じっくり拝見させていただきましたが、
思わず鳥肌が立つような素晴らしさで、
作業の手を休めて、20分以上も眺めていたのを
今でも覚えています。

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さっそく、先生に発売の御報告をしたところ、
大変に喜んでくださいましたが、お話しをしているうちに、

「今から見ると、いろいろ不満があってね…」

と意外なことを仰います。

素晴らしい絵なので、率直な感想をお伝えすると

「いや、画家っていうのは、そういうもので、描き上げたときは、
 良く描けたと思うんだけど、しばらくすると、
 細かい箇所が気になって不満が出てくるんですよ」

「まあ、だから、次は頑張るぞという気持ちになるんですよ」

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午後3時前に到着したのですが、つい閉館の午後4時まで
お邪魔しちゃいました。

先生、ありがとうございました。


ビッグサイトで開催されている全日本模型ホビーショーに行きました。

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バイク関係では、ハセガワが1/12でNSR500を。

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同社が輸入代理店のメリット・コーポレーションから、
1/6 WW.II アメリカ陸軍 軍用オートバイ。
もちろん、●ーレーWLAだけど、まあ、いろんな事情がね(笑)
このスケールで待っていた人、多いと思います。

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アゴティー二のブースでは、超絶完成品の1/6 ミュージアムモデル 
Z2A 青玉虫とイエロータイガーが展示されていました。

欲しいけど、税抜定価99,900円なんで、宝くじでも当選しなかぎり買えません~(泣)
数量限定各100台だそうです。

購入は、ホビコムのサイトから。


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アオシマからは1/12完成品で、Ninja250が発売されます。

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本当はプラモで欲しいですね。



 ここ一カ月半ほど、H2Aを出そうかどうしようか悩んでいます。H2Aは、H2の後継車種で、新型タンクキャップの採用、フレームに補強材の追加がありましたが、H2からの一番目立つ変更点は、カラーリングで、基本的に国内仕様はキャンディ・パープル、輸出仕様はキャンディ・ゴールドが採用されました。ただ、海外のカワサキ・トリプル関連のサイトで、背景の建物やライダーから、どう見てもヨーロッパなのに、パープルのH2Aがいるので国によって、輸出されていたようです。
H2やH1B/Cで人気だったレインボーラインは廃止され、シンプルなラインとなりました。

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「H2Aは基本的には、H2のデカール替えだから、商品力弱い」

「挽き物とエッチングは輸入品だから、円安で原価が上がっているし…

まあ、実車のリサーチだけはやっておこうかと、つらつら写真を眺めていて気付きました。

パープルとゴールドのタンクラインのオレンジと赤は共通なのか?それとも微妙に違う別物なのか?

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身近な実車オーナーの方、数名に伺ったのですが、さすがに誰も両方のカラーリングを持っていないので、

「写真で見ると、パープルカラーの赤は、やや暗く見えるから、別物では?」

「昔、バイク屋のオヤジが同じだと言っていたような…」

「そんな事、気にしたこともないよ」

と意見はバラバラ、さらに気持ちは悶々と…


 そんなあるとき、ふと思い出したのが、以前、KH250レストアのとき、タンク塗装をしていただいた、バイク外装塗装の老舗、埼玉寄居の「ドリーム商會」さん。あそこならH2Aのパープルもゴールドも塗装しているだろうから、正解を知っているのでは??

 仕事以外の問い合せだから迷惑かな?私のことを覚えていてくれれば良いけどと、恐る恐る電話したら、代表の小島さんはちゃんと覚えていてくださり、しかもH2の模型が出たことも御存知でした。いや嬉しかったですよ。事情を話すと「ああ、そういうことでしたら」と「H2Aはですね…」とわかり易く説明してくれました。

 H2Aの部品カタログを調べると、どちらのカラーリングでも指定デカールの番号が同じなので共通だそうです。オレンジや赤は周囲の色の影響を受けやすいので、写真を撮ると違って見えることは間々あるとのこと。さすが餅は餅屋だなと思いました。御忙しい中、丁寧に教えてくださり、ひたすら感謝です。「KH、乗っていますか?」と言われたので、いつかKHで寄居まで行って、レストアした実車をお見せしたいです。

 こうしてリサーチ上の悩みは解決しましたが、商品発売の悩みは……こっちは、もう少し、悶々としてみます。



いつもの姿勢から…

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こうなって…

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おお~! た、立った!

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そして、座る。

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以上です。


常磐線に乗る用事があったので、我孫子で途中下車して、
久々に名物駅ソバの弥生軒の唐揚げそばを食べました。

トッピングの唐揚げを2個にするか、
1個にするかで悩みましたが、無難に1個にし、
代わりに生玉子をのせて唐玉そばに。


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大きな唐揚げとグニャとした駅ソバ特有の茹で麺が、
B級ならではの絶妙なハーモニーを奏でており、
たまに、無性に食べたくなります。

昔、弥生軒は駅弁屋で、その当時、
日本画家の山下清が働いていたそうです。

現在、下りの常磐線快速ホームにある店舗には、
山下清からのメッセージみたいなプレートが掲げられています。

弥生軒がTVドラマの「裸の大将」のロケ地に使われ、
芦屋 雁之助が来た記念プレートだと勘違いしていたので、
オリジナルが働いていたんだと教育しておきました。


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