去年の8月、エノさんの協力で市川市の倉庫から、モトグッチ254を南流山に運びました。道中、他愛のない話をしていたのですが、突然、エノさんが思い出したように…
エノさん「そう言えばさぁ、昔、バンビーンのロータリーバイクが出てくるマンガがあったよね?」
私「ああ、村上ともかの熱風の虎ですね」
エノさん「そうそう、それそれ。ミュンヒとかも出てきたよね」
私「出てました。ドカにBMWにモトグッチとかも出てましたね」
エノさん「ところで、どんな話だったっけ?」
私「え~と………たしか、テストライダーだった主人公が…え~と???」
エノさん「そうそう、テストライダーが……え~と、どうだっけ?」
一生懸命、思い出そうとしても、不思議なことに二人とも登場バイクはスラスラ出てくるのにストーリーが記憶から消えています。先日、某オークションに全巻揃いで格安で出ていたので落札しました。入札者は私だけ…

あまりの昭和40年代東宝映画的な展開に、読んでいて何度も心が悲鳴を上げます。
ロードレーサーのテストに燃え盛る火の中を走らせたり…
高速道路を走るトラックにハーレーが並走してヤクの取引したり…
(SAやPAで、こっそりはダメなの?)
レースでドゥカティ750SSよりモトグッチ・ルマン I が速かったり…
バンビーンOCR1000が無敵のスーパースポーツだったりetc
登場人物やそれに絡む車は覚えているけど、肝心の話を思い出せない。これを「サーキットの狼症候群」というそうです。どうも、このマンガもそれなような…
熱風の虎のストーリーを完全に覚えている人って、会ったことないよな…
ちなみに50台も生産されていないOCR1000を知っている日本人が
結構いるのは、このマンガの功績だと思います。