2013年01月
女性が設計した戦車プラモ
昨年12月中旬、ロシアの模型メーカー「ズヴェズダ(星)」から、
第二次大戦中のドイツ重戦車ティーガーI 初期型の1/35のプラモデルが発売されました。
輸入代理店の案内によれば、日本国内での販売は3月頃だそうです。

台湾のAFVクラブ、香港のドラゴンモデルズ、イタリアのイタレリなど、
既に同じスケールでプラモが出ています。
ズヴェズダも以前は、イタレリからOEM供給された製品を
自社パッケージにして、ロシア国内で売っていましたが、
どうやら、それが人気だったらしく、自社開発を決めたようです。
ロシアの模型関係者が教えてくれたのですが、
このプラモデルを設計したのは、女性で、しかもモデラーではなく、
実物の機械設計をしていたCADオペレーターだそうです。
以前、アメリカのアキュレイト・ミニチュアで、
1/48スケールのソ連機(たぶんYAK-1)を
設計したのも女性だったそうですが、
戦車は聞いたことがありません。
なんとなく、車や民間機、客船とかなら頷けるのですが、
戦車や戦闘機は、やはり意外ですよね。
狙う市場や部品構成、価格など商品の大きな方向性や内容は経営者が決め、
先行商品を研究の末、彼女は各部の装甲厚を再現して、
御蔭で、幾つかの部品にはヒケが生じているそうですが、
彼女の新しい挑戦に免じて、モデラーなら黙ってパテ埋めしましょう

装甲厚の再現って、どんな感じで、どこまでやっているんでしょう?
私も3月の発売が楽しみです。
完成品を撮影中
今、H2の完成品を撮影中です。
艶のある完成品の撮影は、15年前に1/24の車を撮って以来なので、
準備に時間が掛ったうえ、照明のコツを完全に忘れており、
半日程度で終わると思っていたのに、まだ続いています。
とヴォルナ9(f-2.8/50mm)、広角マクロのミール10A(f-3,5/28mm)で、
旧ソ連の民生工業製品には、見事なくらいロクな物がないのですが、
カメラ用レンズは、国内で産出する光学ガラスの質が良かったうえ、
戦後賠償の名目で、東独領にあったカール・ツァイスの工場を接収し、
一緒に技師達もソ連に連行して、無理矢理に働かせたので、
戦後は優秀な製品が沢山生まれました。
ドイツから得た技術はジェット機とロケットだけでないんですね。
ただ、問題なのは基本設計は優秀なのに、
生産工程や製品管理が、とっても、いい加減で、
工業製品のくせに、当たり外れがあり、
せっかくの性能が台無しになっている製品が多々あります。
私も最初に入手したインダスター61L/Z (f-2.8/50mm)は、今一つでした。
入手の際には、できれば試写をするか、
信頼できる人物やお店からの購入をお勧めします。
銀塩35mm用の広角~標準マクロですから、
デジカメ一眼に装着した場合、標準~中望遠マクロになります。
まずは、ヴォルナ9(f-2.8/50mm) 1986年製で、同じマクロながら、
まるで、模型が実車みたいに撮れる不思議なレンズです。

こちらが、インダスター61L/Z (f-2.8/50mm) 1989年製。
マクロと言えば、細部のカリカリ描写と背景ボケ
という方はグッとくるのでは?(笑)
このカリカリ感は、たまりませんね。
模型の細部撮影には一番、向いています。
なお、このレンズ、流通量は多く、
比較的安価に入手できるのでお勧めですが、
ロシア人の友達によれば、
レンズガラスや鏡胴の品質が良くない物が多いので、
入手される際は避けた方が賢明らしいです。

そして、これは広角マクロのミール10A 1980年製。
柔らかめな描写ですが、ヴォルナ9とは対照的に模型らしくみえますね。
発色も独特です。

適材適所で、この三本を使いわけていきます。
なおロシア製レンズは、製造年や個体ごとの状態によって、
描写が異なるので、上記のデータは、参考程度にお考えください。
PCが不調?
昨日から、メインで使っているノートPCの調子が悪くなりました。反応が遅かったり、ファイルをクリックしても開かなかったりで、メールの送受信からブログの更新、画像取り込みも儘ならない状況で、さっぱり仕事になりません。
コントロールパネルを開いてチャックしたり、再起動をしたり、いろいろ手を尽くましたが症状は改善せず、むしろ悪くなる感じすらします。これは買い替えかな?もう5年目だしな…
などと半分諦めたとき、何気なく、パソコン本体のフラットポイントを指で操作すると、ちゃんとファイルも開くし反応も遅くありません。もしやと思い、以前、古いパソコンで使っていたマウスに替えたら問題なく、サクサク動きました。
単にマウスの故障でした。(泣)
肩の力が一気に抜けました。
俺の1日を返せ!(←間抜けが一人)
シリンダーヘッドカバー
CB400LCのOHCエンジンのロッカーアームの様子を見るべく、
シリンダーヘッドカバーを外しました。

ヘッドまでオイルが回っていた状態で放置されていた御蔭で、
固着や錆などなく、一安心です。

シリンダーヘッドカバーの内側もキレイなもんです。

外したついでにヘッドカバーのアルミ錆をワイヤーブラシとスチールウールで落としました。
錆自体は落ちますが、錆跡はしっかり残りますね。さて、どうしたものか…
修復完了~♪
なんとかH2の修復作業が終わりました。
改めて、匠の腕を再認識です。
これから、正式な写真を撮影します。
まず、右後部ウインカー、メーターパネルなど、
単に外れた部品は再接着しました。

ブレーキペダルは、外れた後、箱の中で跳び回ったようで、
右ステップを避けるためペダルが山型になった部分の頂点という、
一番目立つ箇所の塗装が剥がれていました。

ラグにゃんさんと相談し、最初はタッチアップを試みましたが、
やはり艶に差が出たので、結局、塗装を全剥離して、
黒 → メッキシルバーNEXT → クリアーに挑戦しました。
黒 → メッキシルバーNEXT → クリアーに挑戦しました。
ラグにゃんさんのブログ記事を参考に作業して、
メッキシルバーNEXTまでは上手くいき、
クリアー吹きも、なんとかやり遂げ、
御覧のように違和感はない程度には仕上がったものの、
実物を見ると、艶が完璧に揃ってはいません。
どうも、下地の黒塗装の仕上げが、
最後の最後で効いてくるみたいですね。
通常、模型雑誌などでは、メッキシルバーNEXTの上に
クリアーを吹くことはNGとなっていますが、
ラグにゃんさんは難なくこなし、しかも吹き放しより、
キレイな艶を再現しています。
改めて、匠の腕を再認識です。

あと、破損箇所ではないのですがディスクローターは、
ハンブロールのエナメルNo.56 メタリック・マット・アルミニウムを塗り、
その上に、No.11のメタリック・シルバーでドライブラシしました。

ラグにゃんさんも完成後に気付いていましたが、
フロントフェンダーステーは黒なので、そこも塗り直します。
これから、正式な写真を撮影します。
よくよく考えたら、このところ、コンデジのスナップばかりで、
まともに模型の撮影をしていません。
まずは倉庫から機材を引っ張り出さねばなりません。
ただ、マクロレンズ&ファインダー越しに模型の細部を
じっくりと見られるので、原型を手掛けた者として、
最高の瞬間ですね。




