GUMKA工房記

模型の企画・設計とロシアのレッドアイアンモデルズの代理店をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

カテゴリ: ベネリ・クアトロ


 モトグッチ254を市川市にあった倉庫から、南流山の工房に運びました。トランスポーターはレプリカT360。そうなんです。輸送を助けてくれたのは日本で一番、ベネリ四気筒系(計6台)を所有しているエノさんでした。道中、ベネリ四気筒系の妄想話を二人で延々と(笑)

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「群馬県の某所にベネリ・クアトロを持っているバイク店があるので、レストアしたら二人で、その店まで254で自走ツーリングに行こうよ!」(←無謀の極み)

「まずオーナーズ・クラブの設立ですかね。エノさんが会長で私が会員第一号で」(←たぶん、会長・会員の二名のみ…)

「マッハの次は、1/12でベネリ・クアトロの模型を出してよ~」(←1000%自殺行為)

「CB400Fourのエンジンに換装できないかな?信頼性上がるぞ」(←無茶はイケませんね~)

まあ、人間、こうやって妄想話しているときが、一番楽しいんですよ

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レプリカT360の荷台に載るモトグッチ254。滅多に見られない奇跡の画像です!(←たぶん誰も喜ばない)かくして、バイクガレージに収まりました。なんて脈絡のないコレクション…

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榎本さん、どうもありがとうございました!ぼつぼつと直していきますかね…

 
 テールカウルの中に車載工具が残っていました。厚手のビニール製ケースの外側には、国産車のようにメーカー名などはありません。

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 中身はこんな感じ。内容的には、なかなかの充実度?


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 バイク本体はベネリからのOEMですが、工具にはMOTO GUZZIがモールドされています。時期的にV350イモラ辺りと同じ物でしょうか?これを見るとエンジンが並列四気筒でも、一応、モトグッチのバイクなんだなとは思います。

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 三年くらい前、モトグッチの某専門店に修理&点検の可否を問い合わせたら、「あれはベネリなんで」と見事に断られまして。そもそも整備マニュアルが提供されておらず、部品もイタリア本国のモトグッチにはないそうです。OEM元となったベネリ・クアトロは、どんな工具がセットされていたのか興味があるところです。

 ちょっと用事があったので、梅雨明け早々の猛暑の中、倉庫に行ってきました。 まだ模型店をやっていた頃から使っている倉庫ですが、モトグッチ254は、ここに屋内保存しています。いかにも70年代のイタ車という雰囲気がイイです。

 同じ資本傘下にあったベネリ・クアトロのOEMで、モトグッチ唯一の四気筒エンジンですが、縦置き空冷V型エンジンが伝統のモトグッチとしては異端児で黒歴史です。たぶん、これでモトグッチのミーティングに行ったら、かなりの確率で参加者からガン無視されるかボコボコです(笑)

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昨年の東日本大地震のときも転倒せず、無事でした。

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軽トラでも借りて、そろそろ、工房に運び込もうかな…


 私、254系は不動車を1台、1/5ほど土に還りかけた予備フレーム一組、エンジンは不動車のも含めて三基も持っていたんで、愛知のCB400Four専門店「Four Season」の高橋さんに予備フレームを進呈しました。フレームの検証をしてもらうためです。強度不足が言われるフレームですが、その実力は如何に⁈(たぶん、ヘロヘロ)

 125ccクラスの小さな車格とはいえ、そこは一応、バイクのフレーム、田舎の両親が都会で下宿生活する息子のために、故郷の野菜や米を送るのとは事情が全く違います。バイクのフレーム発送なんて、生まれて初めての経験。高橋さんから、梱包用の外箱は送っていただきましたが、そこに、ほい、と放り込んで終わり、というわけにはいきません。邪魔になりそうな部品は外し、段ボール箱やプチプチで保護してから箱に入れます。

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 高橋さんの話では、昔は佐●急便なら、フレームにそのまま伝票を貼っても送ってくれたから、梱包は適当でもOK!とのことでしたが、さすがに今はNGだろうし、荷崩れでもしたら、後が厄介なので、それなりに。ちなみに元佐●急便のドライバーで、現在、ヤマ●運輸に御勤めの方の話ですが、電柱の上に設置されている巨大な柱上トランスを簡単な木枠梱包のみで発送依頼があったとき、超人ハルクみたいな同僚が助手一人と台車だけで運ぼうとする姿を見て、「俺には、絶対にできない」と転職を決めたそうです。

 仕事の合間に梱包作業をやって、なんとか形になったところで、佐●急便に集荷を依頼。

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文句とか言われたら、どうしようかと思いましたが、

「中身、なんですか?」

「えっ!?、あ~、125ccクラスのバイクのフレーム」

そこまで詳しく説明する必要はないのですが、ついつい。

「あ、そうですか。ちょっと、今日は助手いないんで、積み込みだけ手伝ってもらえますか?」

全然、驚く様子はなし。さすが佐●急便!

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 今日の夕方、高橋さんから無事到着の連絡をもらい、一安心。このフレーム、一時期、クラシックバイクレース用に使われたため、ヘッド廻りが丸々とホンダのCB125に移植されていました。まあ、あの貧祖なフロント・サスでサーキット走った日にゃ、全然、楽しくないし、下手したら、コケて怪我しますもんね。今後の高橋さんの検証レポートが楽しみです。


 昔からバイク雑誌の記事では、ベネリ・クアトロ&モトグッチ254系のOHC空冷四気筒250ccエンジンはホンダCB400/350Fourの縮小と解説されており、私もそのように紹介してきました。

 惜しまれつつ閉店したCB400Four専門店「Four Season」の店長だった高橋さんにエンジンを分解検証していただいたところ、意外な見解が。

* 254のエンジンはCB500Fをベースに50%ダウンしているのと思われる。

* オイルポンプやカムチェーンテンショナー、シリンダーヘッドのオイルラインとレイアウトは 
  500F系とそっくり

* OHCの構造ではCB500F系統のエンジンが良く出来ており、それを見習ったのでは?

とのこと。これは驚きでした。


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こちらは、ホンダCB500Fのオイルポンプの部品図

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254のオイルポンプ、形状も部品構成もそっくりです。

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CB500F系のミッションは、シフトドラムにシフトフォークが入る独特の方式。

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 分解したところ、254のエンジンも同様です。さすがCB400Four系専門家、説得力ある分析です。定説でも確認すると実は違うということがあるのですね。

たぶん、日本では初公開(?)のモトグッチ254のケース割り写真です。
Z1/2、CB750FOURやGSX1100Sなら、バイク雑誌や専門ムック本に載っていますが、
価値はともかく、滅多にお目にかかれない画像です。

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実は高橋さんからは、先月に届いていたのですが、
申し訳ないことに、UPがすっかり遅れました。

以下、高橋さんのコメントです

アッパーケースは比較的軽く
メインベアリング(プレーンタイプ)は、
分解前から、数が少ないかと思っていたら、
3ベアリングでした。
幅の制約とコストダウンの為と思われます

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ミッションの幅狭く、50cc並みぐらい
クランクシャフトのウエイトだけ見ると
外形は 良い感じの形状で
コンロッドは短く可愛い。

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ベアリング類はSKFで
日本代理店があり、一般的でないのは
本国オーダーで入手可能のはずです

オイルシールは専門業者でオーダー可能か不明
国産で対応出きれば良いのですが

(続く)

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