GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

カテゴリ: 1/12 カワサキ750ss


 零細個人経営事業のレジンメーカーとして嬉しいのは商品を褒めてもらえること。もっと嬉しいのは、商品を買ってもらえること。そして一番、嬉しいのは買った商品を組んでもらえること。

 先日、富樫 良行様より、1/12 H2キャンディゴールドの完成写真を送っていただき、PCモニターの前でアホみたいに、ずっと写真を眺め続けていました。

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 送り出し手として最高の時間でした。現在、スケール物のレジンキットは5~6年前と比べると、販売数が激減しており、私自身も、いつまで続けられるだろうと考えるときがあります。そんなとき、こういうメールが届くと、やはり開発して良かったし、ゆっくりでも続けようという気が湧いてきます。

富樫様、本当にありがとうございます!


 12月7日にツインリンクもてぎのホンダコレクションホールで開催されたバイク模型のコンテスト「Modeler GP 2014」にて
空油冷機さんが製作された750SSカスタムが

DUNLOP賞を受賞されました!


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 当日は、香港へ出張予定で、当日午後4時に成田集合でしたが、どうしても作品が見たくて、早朝に自宅を出発しました。南流山→もてぎ→成田という慌ただしいスケジュールでしたが、作品は拝めたし、作者の空油冷機さんともお話しができたので、行って良かったです。

 空油冷機さん、おめでとうございます!素晴らしい完成品をありがとうございました!
私も、本当に嬉しいです!これで少しは、ブランド名と製品が知れたかな?




 ここ一カ月半ほど、H2Aを出そうかどうしようか悩んでいます。H2Aは、H2の後継車種で、新型タンクキャップの採用、フレームに補強材の追加がありましたが、H2からの一番目立つ変更点は、カラーリングで、基本的に国内仕様はキャンディ・パープル、輸出仕様はキャンディ・ゴールドが採用されました。ただ、海外のカワサキ・トリプル関連のサイトで、背景の建物やライダーから、どう見てもヨーロッパなのに、パープルのH2Aがいるので国によって、輸出されていたようです。
H2やH1B/Cで人気だったレインボーラインは廃止され、シンプルなラインとなりました。

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「H2Aは基本的には、H2のデカール替えだから、商品力弱い」

「挽き物とエッチングは輸入品だから、円安で原価が上がっているし…

まあ、実車のリサーチだけはやっておこうかと、つらつら写真を眺めていて気付きました。

パープルとゴールドのタンクラインのオレンジと赤は共通なのか?それとも微妙に違う別物なのか?

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身近な実車オーナーの方、数名に伺ったのですが、さすがに誰も両方のカラーリングを持っていないので、

「写真で見ると、パープルカラーの赤は、やや暗く見えるから、別物では?」

「昔、バイク屋のオヤジが同じだと言っていたような…」

「そんな事、気にしたこともないよ」

と意見はバラバラ、さらに気持ちは悶々と…


 そんなあるとき、ふと思い出したのが、以前、KH250レストアのとき、タンク塗装をしていただいた、バイク外装塗装の老舗、埼玉寄居の「ドリーム商會」さん。あそこならH2Aのパープルもゴールドも塗装しているだろうから、正解を知っているのでは??

 仕事以外の問い合せだから迷惑かな?私のことを覚えていてくれれば良いけどと、恐る恐る電話したら、代表の小島さんはちゃんと覚えていてくださり、しかもH2の模型が出たことも御存知でした。いや嬉しかったですよ。事情を話すと「ああ、そういうことでしたら」と「H2Aはですね…」とわかり易く説明してくれました。

 H2Aの部品カタログを調べると、どちらのカラーリングでも指定デカールの番号が同じなので共通だそうです。オレンジや赤は周囲の色の影響を受けやすいので、写真を撮ると違って見えることは間々あるとのこと。さすが餅は餅屋だなと思いました。御忙しい中、丁寧に教えてくださり、ひたすら感謝です。「KH、乗っていますか?」と言われたので、いつかKHで寄居まで行って、レストアした実車をお見せしたいです。

 こうしてリサーチ上の悩みは解決しましたが、商品発売の悩みは……こっちは、もう少し、悶々としてみます。


大日本絵画の新刊「1/12 バイカーズ(市販バイク編)」が発売されました。


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 この本で、GUMKAの1/12 750SSが、なんと8ページに渡って紹介されました。
基本的には、以前にMG本誌でラグにゃんさんが製作した記事の再録ですが、新たに撮影し直した写真もあります。

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 私の拙文も載っています。


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 とてもキレイな誌面の本なので、私も10冊くらい購入して、親戚や取引先に配ちゃろうかと企てましたが、1冊3900円+消費税なので諦めました書店で御覧いただき、財布に余裕があれば御購入ください。



 キャンディーブルーの発売が近づいているせいか、ここ数日、通販注文が続き、本日出荷分を以て、1/12 カワサキ750SSのキャンディー・ゴールド・カラーのメーカー在庫が終了しました。
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 昨年7月の発売開始以来、いつか、この日が来ると思っていましたが、折しも、次の製品の発売直前という、絶妙なタイミングで迎えることができました。嬉しいような、ほっとしたような、ちょっと寂しいような。

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 御購入くださった皆様、御取扱いただきました販売店の方々、キット発売に至るまで、協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。


 ヨーロッパの模型情報サイト「ユーロモデルニュース」にてカワサキ750SSが紹介されました。キットが国内発売されたのが去年の7月ですから、欧州まで情報が伝達するには結構、時間が掛かりましたね。これをきっかけに新規取引や注文に繋がりますように!

 余談ですが、ユーロモデルニュースの編集長は、約20年前にレジンや簡易インジェクションの1/72飛行機キットを出していた元WKモデルの社長さん。当時、彼から直接、商品を買い付けして、自分の模型店で売っていたので思わぬ形での再会に、驚くやら、喜ぶやら。

「え~!1/72の飛行機のキットを出していたアナタが、なんで模型情報サイト?」

「お前こそ、1/35のAFVキットや改造パーツを出していたのに、なんで1/12バイクなんか作ったんだ?」

御互い同じ業界で生きていられたことを模型の神様に感謝です。

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