GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

カテゴリ: 北海道


来月9日に札幌で開催される「北海道AFVの会」にゲストとして選ばれました。
御声掛けいただけるのは何とも、ありがたいことでございます。

現在、会のホームページ にてゲストへの質問を募集しています。
実車や装備に関しては、当然ながら全て頭に入っておらず、
さらに年齢が進んで怪しくなった部分も沢山あるので、
資料に頼らないとわからない質問は事前に送っていただけると助かります。

届いた質問を一つ紹介しますと

「大戦中、ソ連軍は飲料水をどうしていたのでしょうか?」

 主戦場となったソ連西部地域は川や池、湖などの水資源が豊かなので、
ポンプでくみ上げた水を一旦、水タンクRE-6000に蓄え、
濾過後、小分けして使用していました。


イメージ 1


濾過装置には様々な……ここで全て説明すると、
当日、話すネタがなくなるので続きは会場にて…

ここで全て説明すると当日、話すネタがななくなるので続きは会場にて。
ソ連
軍の飲料水繋がりで思い出したのですが模型店時代から

イースタン・エクスプレスのBZ-ZiS-5Vは給水車として
 ジオラマに使ってもOKですか?」

と何人ものモデラーさんに尋ねられました。


イメージ 2


残念ながら、あれは給油車なので水は運搬しません。

給水車はZiS-5VトラックがベースのBMZ-43がありましたが、
こちらはレジン改造キットすらありません。


イメージ 3


朝食は、前日に上野松坂屋で買った上野 井泉のかつサンドに車内販売のコーヒーでした。井泉はカツサンド発祥の店で柔らかいヒレ肉のカツは、冷めてもおいしかったです。

イメージ 1

北斗星は雪の影響で、少し遅れ、午前11時半頃に札幌到着。初めての札幌の空気は、本州とちょっと違っていて、排気ガス臭のないモスクワみたいな感じでした。


このツアー、北斗星に乗るのがメインらしく、後のメニューはやっつけました~という感じ

到着日のコースは札幌市内観光→場外市場→小樽→洞爺湖温泉(泊)

小樽は日本海側、洞爺湖温泉は太平洋側です。つまり札幌から、日本海側の小樽を目指し、そこから一気に南下するという大変な旅程。添乗員の若い女性が、

「会社に戻ったら、この旅程組んだ企画の担当者に絶対に文句言います」

と折あるごとに、口にする強行軍でした。

まず札幌市内観光ですが、後の旅程が詰まっているので自由散策の時間は20分のみ。有名な時計台と変な鉄塔(電波塔?)見たら時間切れ。


次いで場外市場の散策。築地市場と違って地元の人がいないな~と思ったら、立派な値段だったので納得。ちょっと観光ズレがひどくないかな?都内の観光地アメ横より高いって、どうなんでしょう?もちろん何も買う物はありません。

イメージ 4


んで、バスに乗せられ、一気に小樽へ。

イメージ 5

丁度、春節(中華新年;今年は1月22日~29日)休暇で、中国人観光客が沢山来ており、まるで香港のよう。街で聞こえる会話の大半が中国語で上の写真もほぼ全員が中国人。

ここから、雪の降る天気の中、洞爺湖温泉へ。募集パフレットのコピーでは
「豪華なホテルでゆっくり過ごせるよう、早めのホテルチェックインで18時間滞在!」

それが申し込み後、16時間滞在に変更となり、実際は雪で進路を阻まれホテル着が午後6時半。おまけに翌朝は、午前8時半出発だったので滞在時間は14時間…添乗員さん、平謝りに謝りまくって、

「会社に戻ったら、この旅程組んだ企画の担当者に強く言っておきます」

「みんさんも、最後に配るアンケートに怒りの言葉をぶつけてください!」

最前線の戦況をロクに検証もせず、無茶な作戦考える司令部や、地方支店の苦況も考えず滅茶苦茶なノルマを課す東京本社などの絵がダブりました。

現場の兵士や社員が優秀で、なんとか回るのはウチの国のお家芸ですかね?


結婚25周年を記念して、奥さんと北海道に行きました。寝台特急「北斗星」に乗るツアーだったので、まずは、それを紹介します。

 寝台特急は奥さんは大学時代、鹿児島に帰省するのに「はやぶさ」に乗ったのが最後で、私は高校生の頃、母方の実家に行く際「北陸」に乗ったきりですから、夫婦揃って、約30年ぶりの乗車です。


イメージ 1

今回のツアー参加者は14名で寝台特急利用&平日出発ということもあって年配の方が多く、私ら夫婦が一番若かった感じです。女性の友人同士が3組で、あとは夫婦でした。私らはB寝台個室の上段。真ん中に階段があり、左右にベッドというレイアウトで事前に狭いと聞いていましたが、昔の寝台特急しか知らない我々には、それほどではないという印象です。
 hokutosei1

部屋にあるのは浴衣だけで、歯ブラシやタオルは各自で用意です。北に向かう列車だけあって、暖房は効いていて室内は浴衣1枚で平気でした。

夕食は元旅行ライターのWさんの助言に倣って、上野松坂屋でお弁当を買って持ち込みました。奥さんのたっての希望で浅草今半のすき焼き弁当を買いました。

イメージ 3


イメージ 4


なんでも奥さんの親友が大好物な弁当で、都内に出る用事があると必ず御土産に買って夕食にしていたそうです。ただ本人の思いとは裏腹に高校生の息子さんは、

「いくら美味しくても、もう食べ飽きた!いいかげんにしてくれ!」 

とぶち切れたそうです。難しい年頃ですね。牛肉も盛りだくさんで、おいしい弁当ですが、これを食べ飽きるなんて、どんだけ食べさせられたんでしょうか?

夜10時くらいまでは二人で車窓を眺めつつ「宇都宮を過ぎた」「黒磯だ」「もう福島だ」と喜んでいましたが、やはり飽きて読書に。12時前には消灯して床につきました。

午前4時半ごろ、いきなり車体がガックンと揺れて目が覚めました。どうやら、動力車を交代したようです。結構なショックでしたが奥さんは爆睡中。さすが九州まで何度も寝台特急を利用していただけのことはあります。

目が覚めたら、暖房のせいか喉が渇いたので飲み物を買うべく、自動販売機のあるロビー車に。

ロビー車のソファーの片隅には、青函トンネルに入る感動を分かち合おうとしているか、
40~50代くらいの鉄道ファンらしい男性三人が小声で途切れることなく語っていました。

男A「あ~今、●●の看板見えましたね」

男B「ほぉ~それを指標としていますか。私はもう過ぎましたけど、XX工場の看板…」

男C「あと18分ほどですね」

やがて、三人が鉄道ファンが聞いたら会話に入らずにはいられないであろう単語を会話に織り交ぜて、

「コヤツは同じ信者か?はたまた異教徒か?この単語に反応するのか?」 

という空気を発し始め、チラチラとこっちを見るので個室に戻りました。結局、そのまま横になったらウトウトしてしまい、目が覚めたら函館。

イメージ 5


イメージ 6


しばらく、列車は太平洋岸を走るのですが、朝焼けに雪と海の景色は、とてもキレイでした。



 亡き祖父はカニが大好物で、生前、美味いカニ・ランキングを語っておりまして。「今年のケガニは当たりだ」だの「ズワイとケガニ、入れ替えるかな?」など、毎年、多少の変動はあったようですが、まあ概ねタラバガニ、ハナサキガニ、ズワイガニ、ケガニ、マツバガニ、ワタリガニてな順位でした。

 そんな祖父の二番目のお勧め「ハナサキガニ」でございます。実は食べるのは30数年ぶり。
イメージ 1

 私が中学を卒業する頃までは、季節になると現地で浜茹されたものが近所の魚屋に積まれて、安価で買えたし、大手水産会社から缶詰も売られていたのですが、いつのまにか姿を消して久しく口にしないままでした。詳しい方によると70年代末から漁獲量が激減したようです。
イメージ 2

 久々に食べるハナサキガニは、やはり旨味を封じ込めてくれる蒸しで。タラバ同様、ヤドカリの仲間だけあって、味も似ています。「(好みもあるものの)ミソの濃厚な旨さは、タラバを超える」という祖父の言葉に納得。


 ただ、肉自体の味の深さや食感、コストパフォーマンスなど総合的判断だとタラバの壁は高いなと感じ、祖父のランキングに改めて納得です。

このページのトップヘ