GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

カテゴリ: 心惹かれる物

 昨年、モトグッチの名車や歴史的に重要なバイクを1/24スケールのミニカーで集められる「モトグッチ・コレクション」というシリーズをイタリアのアシェットが始めまして。そのシリーズに空冷四気筒250ccのモトグッチ254が加わりました。

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 実車はモトグッチのオリジナルではなく、ベネリからのOEM供給だったので、かつては継子扱いでしたが、最近、欧州では再評価されたこともあってか、まさかのシリーズ入りでオーナーとして感無量です。

今までプラモやミニカーはなかったので初の立体化でもあるので、これは是が非でも入手せねばと、海外オークションで購入し、本日、荷物が届きました。

 ワクワクしながら開封して、チェックしたら、タンク形状など微妙に似てない上に、御覧どおり塗装面もザラザラで泣いております。

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 以前、香港の某模型会社の社長から、旧友の香港系アメリカ人夫婦が初訪日するので、面倒を見てもらえないかと頼まれまして。

 御夫婦のリクエストで浅草と秋葉原を案内し、その後、都内のレストランと北陸の秘湯宿の予約をお願いされまして。浅草を案内しているとき、世間話で普洱茶を飲むと言ったら珍しがられ、後日、御礼にと、見るからに高そうな普洱茶セットが届きました。

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 容器に圧倒され、根が貧乏なので、もったいなくて一年以上もそのままですが、工房に来た人に見せると誰もが驚くので、完全にネタ・アイテム化してます。



 美味しい羊の丸焼を食べるために友人らと今年9月にモンゴルに行ったMさんから、御土産にオオカミの牙を頂きまして。

 以前、頻繁にモンゴルに遊びに行っていた友達に見せたら、オオカミの牙は魔除けのお守りとのことで、さっそくショルダーバッグに付けました。

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 彼によれば、オオカミの牙のお守りは様々なローカル伝承があり、自分で買ったり拾ったりすると効果がないので手に入れたら、一旦、家族や友人に渡して他人のものにしてから、改めてプレゼントしてもらうとか。別の方からはモンゴルでは隙をつかれて、お守りを奪われたら奪った人にあげなければならないので気をつけてのアドバイスも頂きました。


 これで2020年の運気が開けてくれればありがたいです。



 街道から脇道に入った場所にある自動車修理工場のヤードに日産パオが2台置かれていました。エンジンやミッションはわかりませんが、外観は、どちらもレストアベース車としては充分なレベルでした。

 一時期、購入を考えていた車だったので、久々に実車が見られて幸せでした。
 
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 残念ながら、数日後にはなくなっていましたが、個人的には知り合いの中古車業者に引き取られ、巡り巡ってファンの手に渡ったと信じたいです。

 もう今の日本では、こんな車、作れないのが悲しいです。

 
 以前、博物フェスに行ったら、海洋堂が出店しており「イボイモリ骨格化石」の塗装済完成品を展示販売していました。

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 イボイモリは普通のイモリやサンショウウオにはない肋骨がある原始的な両生類です。素晴らしい作品で欲しかったのですが、会場で散財が過ぎて手が出ず。「仕方ない。秋葉原に行ったときに海洋堂直営店のホビーロビーで買おう」と思っていたら、実は海洋堂の製品ではなく、博物フェス限定の委託販売品だったと判明。

 その後、長らく見かけず後悔していましたが、この度、ようやく入手できました。望めばいつかは叶うを実感しています。



 これまで1/35スケールでソ連時代の建機やトラックを販売していたロシアのレジンキットメーカー、レッドアイアンモデルズが、ソ連無人月面探査車「ルノホート1号」を発売しました。

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 鍋に車輪が付いたようなレトロな外観ですが、1970年11月にルナ17号によって月に運ばれ、人類史上初の他天体での観測活動を無線による遠隔操作で行った探査車です。当時、ニュースや科学専門誌はもちろん、小・中学生向けの学習雑誌でも大々的に取り上げられ、学校の掲示板に貼られる壁新聞でも記事になったので、50代以上の元科学少年ならば感涙アイテムでしょう。


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 パッカリと開いているザルみたいな円盤は太陽電池内蔵バッテリーを充電してモーターを駆動して走行します。月面は夜間の気温が-160℃から-170℃まで下がるため、放射性同位体ポロニウム210の崩壊熱を利用するヒーターで機械の凍結故障を防いでいました。

 ルノホート1号は、月面の「雨の海」で11ヶ月間(月の時間では11日)も観測を行い、総移動距離は10.54km、2万枚の写真と200枚のパノラマ写真、500回以上の土壌調査を行い、データを地球に送信しましたが、1971年9月に電波発信が止まって位置特定ができなくなったため、1971年10月4日に観測任務を終了しました。

その40年後の2010年4月、NASAによって再発見されました。

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 実車の全長は約2.3mなので1/35だと、さほど大きくはありません。大判エッチングを使って、あの特徴的なスポークホイールを再現するようになっており、組み立て用冶具もセットされています。

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