GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

カテゴリ: 家電


 事務所のエアコンから、変な音がするので購入店に連絡すると、メーカーの修理サービスを手配してくれまして。

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 先週土曜日にサービスマンが出張修理に来てくれ、原因はエアコンの下面の前部にある感知センサーの駆動モーターの故障と判明。サービスマンの方曰く。

「この機種から新型の感知センサーが付いて旧モデルより、かなり高性能になったんですが、内部構造がガラリと変わって、とにかくメンテが難しいんです。サービスマン泣かせのシリーズなんですよ」

「私、旧モデルなら、どれでも完全分解から再組立てまで30~40分でやれる自信がありますが、これはどんなに頑張っても2時間掛かるんですよ。高機能・高性能なんですけどね」

 まるで、ソ連のT-54/-55とT-64です。どのジャンルにも似たような事例があるんだな。バラしの過程を途中まで見ていましたが、なんで、そんなドライバーの入り辛い場所にネジ穴?とか、そのプラ部品は一体化できるだろうとか素人目でも疑問な箇所がいくつかあって、納得が行きました。



  


 事務所用に電子レンジを購入しました。基本的に食事は自宅で食べるし、お湯はガスコンロや電気ポットで沸かすので、これまでは必要性を感じなかったのですが、コロナ禍でテイクアウトする機会が増えて、あれば便利だなと感じてまして。

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 たまたま、温めと解凍機能しかない単純な機種の2019年式が格安だったので買いました。販売店は「年式遅れの東芝製」をPRしていましたが、御存知のように東芝の家電部門は「本丸が経営難なんじゃ。儲からん白物家電はブランドごと海外に売り飛ばしじゃ!」で2016年に中国家電大手企業のミディアグループ(美的集団)に売却されたため、価格の安さも含めて、そういう製品です。

 かつて某大手家電メーカーで基盤設計をしていたなんでも屋のチュウさん

「東芝は防衛庁(当時)にレーダーを納品していたんで、(その原理を応用している)初期の電子レンジは他社より優れていた」「分解して心臓部と回路を見たときは、こんな部品を(惜しげもなく)東芝は家電に使うのかと感動すらした」

「ただ、昔から東芝とシャープは技術屋の声が大き過ぎるから、使い勝手とデザインが悪くて説明書も文字が多く不親切でわかり辛い。使う側の視線が根本的に欠けてんの。当然、後発はそこを狙ってくる」

「大ヒットした後発他社の某製品は、ボタン位置とか使い易さが良く考えられてて、外装も高級感あるデザインで色使いも良くて、家電としての完成度が高かった」「説明書も使用者である主婦にわかり易いようにイラストを多用しており、レイアウトも考えられていた」

「でもね、たとえユーザーに優しくなくても、東芝の電子レンジは機能的には優れていたんだよ」

と熱く語っていましたが、そのなれの果てがこの格安電子レンジですから情けない。あと、当時、チュウさんが技術屋の発言力が大きいと指摘していた東芝の家電部門とシャープが両方とも国は違えど海外企業に売却されたのは興味深いです。

 東芝ブランドのミディアグループ製格安電子レンジ、耐久性に一抹の不安はあれど、これからは牛乳も簡単に温められるから、ロイヤル・ミルクティを飲もうと思えば、いつでも事務所で飲めるってことです(←たぶん、面倒くさがってやらない)



 電子レンジネタでもう一つ。1970年代末~80年代初頭、まだ出始めで価格が、当時に物価で約20万円もしていた某理系大学の方から聞いた話です。
 研究室に電子レンジ一台があれば、実験で泊まりになっても、いつでも温かい食事が食べられるんだよなと考え、丁度、彼の研究室は微生物や細菌を調べていたので、ものは試しと学校に「電子式土壌滅菌装置」として購入申請を出しました。

 申請書には担当教授のハンコが必要だったので、書類を見せると「この装置、なに?」と怪訝そうに尋ねられましたが、マイクロ波を照射して土中の細菌や微生物を滅菌する画期的な装置で、副次効果として冷めた弁当が温められ、冷凍食品を解凍できますと説明したら全て察し笑顔で押印してくれ、無事に予算がおりて、押印した教授も隣近所の研究室も重宝し、めでたしめでたしだったそう。さらに後日談で彼の卒業後も20年以上、その電子レンジは稼働していたとのこと。昔の国産家電は本当に丈夫です。



 2月9日は関東地方に雪が降りました。幸い5年前のように大雪が積もるということはなかったのですが、よりによって、この日、エアコンが故障しました
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 電源は入るものの全く風が出ず、止まったままの状態です。このエアコン、納品の時も稼働しないということで、一度、新品交換しておるのですが、半年も経たないうちに、再びトラブルで大丈夫なのか?富●通?

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 「なんだよ~」と思いながら販売店に連絡すると、折り返し富士●から電話があり、リモコンに表示されたエラーコードを尋ねられ、翌日、修理に来てくれるとのこと。

 んで、10日にノートパソコンを携えてサービススタッフが来ました。説明によるとエラーコードから判断して、ハードの故障ではなく、ソフトの問題ということで、外へ出て室外機のパネルを外し、ノートPCを繋いでカタカタやったら終了。電源を入れたら温かい風が出てきました。エアコンの頭脳部は屋内の本体にあると思っていたので、ちょっと驚きました。
富 「今のエアコンは、昔と違って、設定温度以下になったら自動的に温風がでるという仕様ではなく、部屋に人がいるか、室内全体で温度差はどのくらいあるのか、連続運転をこのくらいやったから風量はこうしようなどセンサーで感知した情報を自分で分析して、少ない消費電力で最適な温度と風量の風を出しています。今回は、たまたま、様々な条件が重なって、冷却触媒が漏れていると間違った分析をしてしまい、自らロックして稼働しないという間違った選択をしてしまったようです。これは壊れているのではなくエラーです。なのでROMを書き換えて、同じ状況でも、そういう選択をしないよう設定し直しました」

私 「バグがあったということですか?」

富 「いや、バグではありません。機械が間違った分析と選択をしたというエラーです」

私 「エラーはバグと違う?」

富「(それには答えず)ですから今のエアコンは、昔と違って、設定温度以下になったら…(省略)、つまりエラーです」 

ああ、技術者にありがちな、わかり易い説明が苦手な人ですね。直ったからいいけど、いろんな意味で大丈夫か●士通


 数千台に一台(?)の大当たりを引いたエアコンですが、本日、無事に交換作業が終わりました。前の30年物三菱と比べて、とにかく動作音が静かですね。あと操作すると「自動運転を始めます」「設定温度を下げました」という具合に音声確認するのに技術の進歩を感じました。(電気代も安くなるらしい)

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 年間1000台以上の工事を請負っている取付業者の方の話では新品なのに動かない、冷却ガスが漏れるなどの不良は稀にあり、たまたまかもしれないが二社ほど事故が少ないメーカーもあるが、他はまんべんなく発生しており、富●通も後者だそう。(二社は教えてくれなかった)

 おもしろかったのは、最近はエアコン寿命は10~15年程度と言われているのに、工事をしていると1980年代~90年代初頭製エアコンの稼働台数が意外と多く、逆算すると25年~38年も使えたことになり、昔の国産家電は、本当に丈夫だったを実感するそうです。



 最近、臨時収入があり「何に使おうかな?」とあれこれ考えていたところ、まるで入金を待っていたかの如く、工房のエアコンが不調に(泣)

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 引っ越してきたときから付いていた約30年物が、問題なく使えたので「調子が悪くなったら買い替えよう」と思い、そのまま10年経ったので仕方ないのですが、臨時収入があると家電が壊れる現象は「●●の法則」とかないんですかね?それにしても昔の国産家電は本当に丈夫です。

 たまたま近所の某家電量販店で、2018年製エアコンのセールをやっていたので購入し、今日が工事日でした。

 朝9時から取付工事が始まり、11時過ぎになっても終わらないので「結構、時間がかかるんだな」と思っていたら、工事業者の方が「これ、初期不良品で冷却ガスが漏れます」との驚愕の台詞が。え~聞いたこともない中華製品じゃなくて、富●通なのに?!

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 数千台に1台の割合で、極めて稀にあるそうです。当然、新品交換ですが、取り寄せに1日かかるので、明日また再工事となりました。

 よりによって、今夜は冷えます。宝くじならともかく、こんな大当たりは勘弁して欲しいです。


 前々から調子の悪かった仕事場の冷蔵庫が、とうとう壊れました。

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 夏場に冷蔵庫がないと辛いので近所のケーズデンキへ。2ドアの小さい冷蔵庫の半分は中国のハイアールの製品でした。店員さんに「これ、大丈夫なの?」と尋ねると、日本の家電メーカーにOEM供給もしおり性能的には遜色ないし、今は日本にサービスセンターもあるから…との説明。

 う~ん。台湾人と香港人は西側のルールが通用するけど、大陸の人は自分が万物のルールだからね…仕事上、たまに絡むけど、彼らの物作りの考え方は一抹の不安があるんだよね。80年代初頭のアメ車やソ連の工業製品と同じで、いくら基本設計や生産設備が一流でも働いている工員の質が悪いと、結局、機械はダメなんだよね。ふと見ると、シャー●の製品が、既に安くなっている店頭価格から、さらに値引きという表示が。

「これですか?TVのニュースや新聞報道などで御存知のように、会社の将来について不安があると御客様が敬遠するんでね」

ああ、なるほどね。修理不能になる可能性が皆無でないんで売れないわけか。

「具体的には幾らなの?」

「いやいやコレが、とってもお買得なんですよ。色は白のみですけどね。交渉や掛値なしでこの値段です」

待ってましたとばかりに得意満面で電卓の数字を見せられ、即決しました。

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ちゃんと冷えて、省エネな冷蔵庫って最高です。

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