GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

カテゴリ: 旅行先で見たもの


 1月25日の早朝5時半前につくばエクスプレス線の南流山駅を出発して、八潮駅前から高速バスに乗り羽田空港へ。

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 高速バスに乗る前に何かお腹に入れようと思い、八潮駅周辺で朝食が食べられる24時間営業のファストフード店を検索したのですが、マック、富士そば、吉野家、松屋など何もなし。仕方ないのでそのままバスに。

 8時15分発の飛行機で鹿児島へ。途中、機窓から見えた富士山が綺麗でした。

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 鹿児島空港では、徳之島便の乗り継ぎまで時間があったので、大空食堂にて朝食に鶏飯バイキングを。お腹が空いていたので二杯頂きました。

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 食後、11:00発の種子島行きの便が天候不良のため欠航になるというアナウンスが。羽田の荷物預けカウンターで「本日は悪天候の予報が出ているので、徳之島行の便は条件付き発着となりますので、予め御了承ください」と謎の呪文を言われたけど、なるほど、こういうことだったのかと納得。


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 幸い徳之島上空は快晴だったので、11:35発の徳之島行きの便は予定どおり運行。エンブライエル170に乗り12:40に到着。海が綺麗なこと。

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 この日の徳之島の気温は真夏のような25℃超え。鹿児島とは10℃以上も違うので、慌てて上着やセーターを脱ぎました。例年、冬でも月に1日か2日、20℃を超す日がありますが、22日から4日連続の20℃超え。いくら南国徳之島とはいえ異常気象だそうです。

 去年の夏、野外観察旅行で訪れた徳之島ですが、今回は仲間同士の気楽な旅行です。いつもは忘年会旅行ですが、今年は少し日程を遅らせて新年会旅行としました。観光地ズレしていない徳之島で心と身体を癒します。


 
 台湾には多くの原住民が住んでいますが、その中でも2番目に人口が多いのがタイヤル族(泰雅族)で、日本でも有名なビビアン・スーさんのお母さんもタイヤル族の出身です。
 
 彼らが住んでいる烏来(ウーライ)の街は台北郊外の温泉地で、台北からバスに乗るだけで気軽に訪問できる観光地です。昼間は原住民文化と温泉目当ての観光客で溢れていますが、台北行き最終バスが出た後は誰もいなくなります。

 日本の温泉地とは違って宿泊客は、夜の温泉街を湯ざましにそぞろ歩きするとか、地元のスナックで飲む習慣などはないらしく、街中から観光客の姿が消え、道端に椅子を置いて車座になって世間話をしている老人たちや、民族衣装の上だけTシャツに着替えて、スマホいじりながら軽食を頬張る仕事終わりの若い男女など、それはそれで楽しい地元の人たちの生活を見ることができました。
 
 
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そんな烏来を早朝に歩いていたら、お婆さんに日本語で呼び止められました。
 
「あなたは日本人?じゃ、写真撮りなさい。良い物ある。こっちこっち」
 
手招きされ、お婆さんに付いて行くと街を流れる川の対岸の建物を指差し
 
「あれ、戦前に日本人が建てた発電所。今でも使っていて電気作っている」
 
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「今から80年以上も前、日本人、発電所を建ててくれた。もっと山奥にも発電所あった。日本人、道を作って学校も建てた」
 
御歳89才とのことでしたが、御自身の足でスタスタと歩く元気なお婆さんでした。
 
 初めて訪れた土地なのに、日本人というだけで、声を掛けてくれ、感謝されるというのは先達の偉業のお陰です。
 
「あなた方、どこ住んでますか?東京?」「また、烏来に来てください」
 
いつか、また必ず再訪しますとも。

 徳之島に滞在中は、生憎と曇天が多かったのですが、時折、晴れ間が覗くと海の色が一気にブルーに変わります。島の観光シーズンは4月から9月のため、12月は完全にオフシーズンとなり、どこもガラガラ。
 
 キレイなビーチも貸し切り状態でしたが、40~50代のおっさんグループなんで「キレイだね~」「誰もいないね」「夏は混むんだろうね」で終わりです。
 
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 前回、訪問した戦艦大和の慰霊塔にも行きました。
 
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 びっくりしたのは、夜、山あいの道を車で走っていたら、なんと道の真ん中に天然記念物のアマミノクロウサギが!山沿いの道路では「アマミノクロウサギに注意」の看板があっちこっちに立っていましたが、島内に200~300匹程度しかいないので驚きました。去るまで車を止めて待ちましたが、とにかく、可愛いかったです。
 
 
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 結局、滞在中に合計三匹のクロウサギを見られたので、とってもラッキーでしたが、いずれも路上だったので、自動車に轢かれる事故が多いのに納得でした。徳之島の山沿いの夜道を走るときは要注意ですね。
 
 

 
 恒例の年末行事「おっさん忘年会旅行」ですが、2015年に続き再び徳之島に行きました。
 
 徳之島に決めた理由はいくつかありまして、まず、前回行ったとき、島全体の空気がユルく、宿泊施設や観光施設も良い意味で商売っ気がなく、観光ズレしていない点が好印象だったこと。

 現在、羽田ー徳之島間は、直行便のある奄美大島とは異なり、羽田ー鹿児島ー徳之島と乗り継いで行きます。鹿児島ー徳之島間は、長らくプロペラ機ボンバルディアDH-8が1日4便運行していて、二年前、我々もお世話になりましたが、今夏から小型ジェット機のエンブライエル170が導入されたため、DH-8は1日1便となり「乗れなくなる日が近いな」というメカ好きおっさん特有の焦燥感が盛り上がったことや島料理の「鶏飯(けいはん)」がまた食べたくなったことと、島民の生活を支えていた地元コンビニの「エブリワン」が全国チェーンのファミリーマートに吸収されたというニュースを聞き、エブリワンの「卵巻きおむすび」はどうなったのか確認したかったことなどでした。
 
 私事ですが、10月中旬頃から滅茶苦茶に忙しくなり、1日フルに休めたのは3日くらいという有様で、12月に入ってからは「もうすぐ徳之島だ!」と旅行を餌に自分を鼓舞していたので、羽田ー鹿児島便のシートで離陸を待っているときは最高の気分でした。

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 12月15日の午前中に羽田を出発して、鹿児島空港には正午頃に到着し、約1時間のトランジットがあって、待望のボンバルディアDH-8へ。

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 決して広いとは言えない客室ですが、絶え間ない振動と音が、一生懸命飛んでいるぞ感をビシビシと伝えてくれます。ただ、島民と思われるグループが搭乗前に待合所で「ジェット機だったら、もっと早く帰れた」「はずれの便だ」という内容の会話をしていたので、生活の足として使う方々には機種更新は当然で、プロペラ機を喜ぶのは観光客のノスタルジーでしかなのでしょう。


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 一時間余のフライトで目的地の徳之島に到着しました。二年前は到着したら22°もあって、暑くて上着とセーターを脱ぎましたが、今年は気温15°と関東地方の秋のような気候でした。

 レンタカー店のスタッフの方に「今日は、この季節としては寒いの?」と尋ねたところ「だいたい12月は、このくらいです。昨日、一昨日は雨が降って、もっと寒かったですよ」と言われ、どうやら二年前が異常だったみたいです。



2018年12月10日補記
日本エアコミューターのボンバルディアDH-8 Q400は、
2018年11月30日を以て全機が退役しました。

 古い写真捜しをしていて偶然、発見しました。

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ソ連崩壊後のモスクワで見たデザイン事務所の広告で、バイクに跨る等身大ヒーローにキャッチコピーは「YOU NEED, WE CARE」なんで、「必要なとき我々は駆け付ける」という感じでしょうか?

ロシア人のデザインした珍しいオリジナル・ヒーローで、未来なんだかレトロなんだか不思議な感性です。

もし当時、モスクワでワンフェスをやっていたら、絶対にレジンキット化されていたでしょう。


東名高速の某SAで売っていました。 下の方に普通にスーパーで売っているサイズが置いてあるので、だいたい、大きさがイメージできるかと思います。

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1000円くらいなら、洒落やブログネタに買う人もいるでしょうけど、3500円は、そんな軽いノリでは買えない値段です。

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しかも内容量は2kg!一体、どういう層に需要があるんでしょう?


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