GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

カテゴリ: 鹿児島県

 

 8月1日から4日まで夏季休暇をとり、奄美群島の徳之島に行ってきました。これまで何度か訪問したことのある徳之島ですがオフシーズンの冬ばかりで、夏に行くのは初めてです。
 
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 今回も6月に台湾に行った野外観察のベテランの方々+1組の御夫婦と御一緒させていただきました。
 
 残念ながら天候には恵まれず、到着日から豪雨で、初日の夜間観察は、傘を差していたにも関わらず、パンツまでずぶ濡れになり、せっかく豊洲で買った長靴も雨が入りこんでズブズブ状態でした。

 町中はともかく、山道や郊外の道は大量の雨が降ると容易に川のようになり、赤土が流れ出して、川やダム湖が真っ茶色になり、島の自然の凄さを痛感しました。

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 ただ、野外観察に関しては収穫が多く、イボイモリ、オビトカゲモドキヒメハブ、バーバートカゲ、アマミハナサキガエル、オオシママイマイオカヤドカリアカショウビンアカヒゲリュウキュウイノシシなど多くの島固有の生物を見ることができました。
 
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                              日光浴をするバーバートカゲ
 
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                         無毒ながら、すぐに噛んでくるアカマタ
 
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                              通常より体色が薄いヒメハブ
 
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                          徳之島の固有種のオビトカゲモドキ
 
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                     徳之島と奄美大島の固有種アマミハナサキガエル
 
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                                   オオシママイマイ
 
 特に生きた化石と言われるイボイモリは、本来は夜行性なのに、雨上がりの昼間に舗装路をノソノソと歩いており、照明機材を使わずに写真が撮れて感動ものでした。やはり、生き物を見るなら夏ですね。
 
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 最終日は晴れて、泊まった宿から、きれいな青い海を見ることができました。
 
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 初日から、こうだったら良かったのですが、冬とは全く異なる徳之島を体感できたので楽しかったです。

 徳之島に滞在中は、生憎と曇天が多かったのですが、時折、晴れ間が覗くと海の色が一気にブルーに変わります。島の観光シーズンは4月から9月のため、12月は完全にオフシーズンとなり、どこもガラガラ。
 
 キレイなビーチも貸し切り状態でしたが、40~50代のおっさんグループなんで「キレイだね~」「誰もいないね」「夏は混むんだろうね」で終わりです。
 
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 前回、訪問した戦艦大和の慰霊塔にも行きました。
 
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 びっくりしたのは、夜、山あいの道を車で走っていたら、なんと道の真ん中に天然記念物のアマミノクロウサギが!山沿いの道路では「アマミノクロウサギに注意」の看板があっちこっちに立っていましたが、島内に200~300匹程度しかいないので驚きました。去るまで車を止めて待ちましたが、とにかく、可愛いかったです。
 
 
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 結局、滞在中に合計三匹のクロウサギを見られたので、とってもラッキーでしたが、いずれも路上だったので、自動車に轢かれる事故が多いのに納得でした。徳之島の山沿いの夜道を走るときは要注意ですね。
 
 

 
 恒例の年末行事「おっさん忘年会旅行」ですが、2015年に続き再び徳之島に行きました。
 
 徳之島に決めた理由はいくつかありまして、まず、前回行ったとき、島全体の空気がユルく、宿泊施設や観光施設も良い意味で商売っ気がなく、観光ズレしていない点が好印象だったこと。

 現在、羽田ー徳之島間は、直行便のある奄美大島とは異なり、羽田ー鹿児島ー徳之島と乗り継いで行きます。鹿児島ー徳之島間は、長らくプロペラ機ボンバルディアDH-8が1日4便運行していて、二年前、我々もお世話になりましたが、今夏から小型ジェット機のエンブライエル170が導入されたため、DH-8は1日1便となり「乗れなくなる日が近いな」というメカ好きおっさん特有の焦燥感が盛り上がったことや島料理の「鶏飯(けいはん)」がまた食べたくなったことと、島民の生活を支えていた地元コンビニの「エブリワン」が全国チェーンのファミリーマートに吸収されたというニュースを聞き、エブリワンの「卵巻きおむすび」はどうなったのか確認したかったことなどでした。
 
 私事ですが、10月中旬頃から滅茶苦茶に忙しくなり、1日フルに休めたのは3日くらいという有様で、12月に入ってからは「もうすぐ徳之島だ!」と旅行を餌に自分を鼓舞していたので、羽田ー鹿児島便のシートで離陸を待っているときは最高の気分でした。

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 12月15日の午前中に羽田を出発して、鹿児島空港には正午頃に到着し、約1時間のトランジットがあって、待望のボンバルディアDH-8へ。

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 決して広いとは言えない客室ですが、絶え間ない振動と音が、一生懸命飛んでいるぞ感をビシビシと伝えてくれます。ただ、島民と思われるグループが搭乗前に待合所で「ジェット機だったら、もっと早く帰れた」「はずれの便だ」という内容の会話をしていたので、生活の足として使う方々には機種更新は当然で、プロペラ機を喜ぶのは観光客のノスタルジーでしかなのでしょう。


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 一時間余のフライトで目的地の徳之島に到着しました。二年前は到着したら22°もあって、暑くて上着とセーターを脱ぎましたが、今年は気温15°と関東地方の秋のような気候でした。

 レンタカー店のスタッフの方に「今日は、この季節としては寒いの?」と尋ねたところ「だいたい12月は、このくらいです。昨日、一昨日は雨が降って、もっと寒かったですよ」と言われ、どうやら二年前が異常だったみたいです。



2018年12月10日補記
日本エアコミューターのボンバルディアDH-8 Q400は、
2018年11月30日を以て全機が退役しました。

 今回の徳之島旅行でどうしても行きたかったのが犬田布岬にある戦艦大和の慰霊塔です。中学生の頃、祖父が慰霊塔や慰霊碑には三つの役割があり、一つは、文字どおり犠牲者や戦死者の慰霊のため。二つめは、その遺族の心の拠り所のため。三つめは、その非劇を後世に伝えるためだと説明し、この慰霊塔を教えてくれました。
 
 慰霊塔のある徳之島についても江戸時代からの歴史や風土を教えてくれ、とても、おもしろかったのですが、悲しいかな所詮は中学生なので、帰宅する頃には忘れていました。
 
 終戦から40年が経った1985年、戦艦大和の正確な沈没位置が判明し、それまで信じられていた徳之島沖ではなく、実は屋久島の西方だったという衝撃的なニュースが流れ、当時はすでに亡くなっていた祖父の「いつかは行ってみるといい」という言葉と共に、徳之島の慰霊塔を思い出しました。


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 大和が撃沈されたのは1945年4月7日。今でも、毎年、この日には慰霊祭が行われるそうです。


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 70年目となる今年、この場所に行き、祖父の話を思い出していたら、様々な記憶が胸を過りました。訪問できて、本当に良かったです。

13日から17日まで、毎年恒例のおっさん忘年会旅行に行きました。去年まで幹事役だったミニカーマニアのIさんが現在、仕事でベトナムに行ったままだし、円安なので、合議の結果、今年は香港ではなく国内旅行とし、鹿児島県の離島、徳之島に行きました。

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羽田から鹿児島まで行き、飛行機をボンバルディアDHC-8-400に乗り換え、無事に到着。空から見えた海がキレイでした。


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空港から外に出ると、気温が12月だというのに20℃以上あり、着ていたセーターとジャケット脱いで、長袖シャツに。さすが南国の島です。
 
 
 
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みんなと、良い命の洗濯ができました。
 
 

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