GUMKA工房記

武蔵野線新松戸~南流山の中間辺りにあるGUMKAミニチュアの備忘録を兼ねたブログです。

カテゴリ: 模型・プラモデル


 先月下旬、近藤正哲さんが急逝されました。近藤さんは、模型クラブKG7の創設時からのメンバーでスクラッチビルドを得意とし、今から50年前、十分な資料や工作材料もなかった時代にエレファントやシュトルムティーガー、I号戦車、オチキスH39、九七式軽装甲車、E100超重戦車などを作り上げ、タミヤニュースや模型雑誌に紹介されました。
 現在、50代以上のモデラーであれば、その作品を覚えている方も多いと思いますし、影響されてスクラッチビルドを始めたという方もおり、私もその一人です。KG7に入ってから近藤さんの御自宅でエレファントや九七式装甲車を見せて頂いたときは、本当に興奮しました。
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 先週の木曜日、呉光雄さん御夫妻、本島治さん、東郷隆さんと御一緒に近藤さんの御自宅に御線香をあげに行きました。昨年、お会いしたときは、すごくお元気な様子だったので、訃報を聞いたときは信じられなかったです。

 以前は渋谷にお住まいでしたが桜新町に引っ越された際、プラモデルの多くは処分したそうですが、今回、御遺族の方が「模型作品」と横書きされた未開封のダンボール箱を出してきてくれ、開けてみたら、写真のエレファント、I号戦車、オチキスH39、九七式軽装甲車が入ってました。一同、驚くやら感動するやらで「この砲塔は、プラ板の積層から削り出したんだよ」「シリコンゴムなんかない時代だから転輪は一個づつ手作りなんだよね」等々、思い出話に花が咲きました。
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 きっと今頃は、あの世で十川さんと模型談義をしていると思います。近藤さん、どうか安らかにお休みください。 


 模型店時代の1990年代後半に国内代理店から仕入れたニュージーランドのタスマンモデルズの1/48 コモンウエルス・ブーメランCA-19です。
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 購入してくれたお客さんのキットがキャノピーとインストが入ってない不良品だったので、店頭の良品と交換し、代理店に連絡したら在庫がないので、次回発注時に手配するから待って欲しいとのことでした。簡易インジェクションキットという性格上、仕方ないよなと思っていたら、オーストラリア空軍機というマイナーなアイテムだけに次回発注がすぐにはなく、やがて、こっちも忘却の彼方へ。

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 気付いたら、そこの会社自体がタスマンモデルズとの代理店契約を解消し、懇意にしてた担当者も退職。いつも不機嫌な新しい担当者に事情を説明すると、そんな話は前任から引き継いでいないし、年月が経っているから返品不可。本来はすぐに返品処理すべきなのに、それをやっていない前任者の怠慢だから自分は無関係。文句があるなら、前任者を探して煮るなり焼くなりしろ等々、取り付く島なし&元同僚をそこまで言うんか?対応で、さすがにムッとしたものの、この担当者は悪い意味で業界の有名人物だったので諦め、不良品キットは自分のコレクションにしました。

 先日、別の探し物をしていて、偶然にこのキットを発見。タスマンモデルズって、まだ営業しているのか?と思って検索したら、ちゃんと事業継続していて、ダメ元でキットの写真を添付し
「これ、インストとキャノピーがないんだけどサポートしてもらえる?」
とメールしたら20分くらいで返信があって
「このブラウンの成型色は極初期生産分で最早コレクターズアイテムです。数百円の送料だけ負担してくれたら、すぐに不足パーツとインスト、あとレジン製エンジンが更新されたので、それも一緒に送ります」

 最初から、こうすれば良かったよ。 最高だよ、タスマンモデル!ということで、さすがに送料だけ負担して送ってもらうのは申し訳ないので、ブーメラン用のカウリングと尾翼のパーツも追加で注文しました。

 現在の経営者は2代目で、2012年に創業者からブランドと経営権を買い取ったそうです。ニュージーランドで3Dデータに関する会社を経営しており、買い取った理由は商売ではなく、自分自身がモデラーだったことと、タスマンモデル廃業の噂を聞き、自国の歴史ある模型メーカーが消えてしまうのは残念に思ったからだそう。

 本日、無事に荷物が届きました。
 
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 1/48のブーメランに関しては現在、チェコのスペシャルホビーから、ほぼ決定版のキットが出ており、多分、苦労して、このキットを作ることはないですが、20数年ぶりに不足パーツが届いたことを喜びたいです。


 2016年に発売した1/35 ソ連野戦炊事車KP-41が4年の歳月を経て完売しました。
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 商売抜きで完全に自分の趣味で出した製品なので一部のファン以外には売れず、案の定、長期戦となりましたが、いざ完売すると嬉しいような寂しいような不思議な気持ちです。
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 お買い求め下さった皆様、ありがとうございました。 


 今回のマークB中戦車はロシア内戦時の赤軍塗装にするつもりですが、困るのが銃塔左右と車体前面に描かれた国籍マークです。厄介なことにソ連といえば誰もが思い浮かべる御馴染みの「赤星に鎌とハンマー」ではなく、それより前の1918年から22年まで使用されていた「バンザイする赤星に馬鋤とハンマー」で別売りデカールはありません。
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 「そのデカールならTAKOMのホイペットに入っているよ」と仰るモデラーさんもいるかと思います。でも御覧のように赤星の形はバンザイをしてないイトマキヒトデだし、ハンマーは柄が長すぎて杖だし、馬鋤もクマムシやトビムシみたいで、これはちょっと…しかも必要枚数は3枚なのに2枚しかなく、どうしようもなければ検討しますが、到底、喜んで飛び付ける代物ではありません。

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仕方なく人生初のデカール自作に挑戦していますが、アナログ人間な私には、原図作成なんぞは拷問も同然。
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泣きたいです。


 月刊モデルグラフィックス誌2020年11月号にて巻頭特集「T-34レジェンド・オブ・ウォー」に絡めて、吉祥寺怪人さんと対談をさせていただきました。よろしかったら、ぜひともご覧下さい。
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 特集の作例でタミヤのT-34 1942年型があるのですが、実は私が高校生だった頃(たしか1975年?)の新製品で、これとKV-2のキットを組んだことがソ連戦車を調べ始めるきっかけになったのですが、まさか、令和の時代にカラーページで懇切丁寧な製作記事を読めるとは思わなかったです。

 タイムマシンで戻って、当時の自分に教えてやりたいけど

「ソ連は消滅しロシアになって、21世紀にすごくリアルなT-34戦車の映画が作られる」

「今、お前が作っているタミヤの新製品のT-34は、その映画を特集した2020年の模型誌のカラーページで作例が掲載される」

「ソ連戦車は大概、キット化されていてSMKやT-35、T-28もある」

「タミヤがKV-1をリニューアルする」

「お前が香港の模型会社でT-34 1940/41年型とT-34-85のキット開発に関わる」

とか言っても「この大嘘つき野郎が!失せろ!」と絶対に信じてもらえんでしょうね。



 パンツァーショップのマークB中戦車の塗装を始めました。

 まずは履帯から。基本色はクレオスのラッカー系のNATOブラックを吹付け塗装して、そこにタミヤアクリルのレッドブラウン、バフ、フラットアース、クレオスのウェザリングペーストのマッドイエローを毛先の傷んだ筆で擦り込み、それっぽく見えるようにしました。

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 塗装はイギリス軍ではなく、ロシア内戦で実戦運用された赤軍にするつもりです。

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 まずは下地塗装から。蔭になる部分に履帯と同じくNATOブラックをハンドピースでライン入れ。

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 赤軍のマークBはアルハンゲリスクでイギリス軍から鹵獲して間もない頃の単色塗装、1920年にモスクワに運ばれて整備された後の二色迷彩、その後の冬季白色迷彩がありますが、今回は二色迷彩にします。迷彩色は濃淡のグリーンですが、まず下地となる明るいグリーンをクレオスの312にグレーを混色して作りました。
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 この後の作業で、銃塔と車体前部に赤星の識別マークを入れて、もう一色のグリーンを塗るのですが識別マークが悩みの種です。

 

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