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GUMKAのレジンキット第一弾で、1998年11月に発売されました。

シュビムワーゲンってタミヤからプラモデルあるよね?」

そりゃーもう沢山の人から言われましたが、タミヤのプラモはType166で、このType128は、その前身です。

 実車開発の発端は、空軍から出された降下猟兵空挺部隊)用のサイドカーの代替車輌でした。空軍が兵器局に要求した仕様は、最低でも4名(サイドカーは3名)の乗車が可能で、水陸両用性能を有すること。つまり側車付きバイクじゃなくて、水に浮く自動車でした。

 この仕事に手を上げたのが総統閣下もお気に入りの自動車技師、フェルディナント・ポルシェ博士。主要コンポーネントを、VW社のキュベルワーゲン type82から流用し、ほぼ要求どおりの試作車を1940年秋に3台完成させました。これがType128です。

 軍の審査は翌年春まで行われましたが、結局、Type128は空軍には制式採用されず。仕方なくポルシェ博士は、陸軍への売り込みを図る一方で、よりコンパクトなサイズで価格も安いType166の開発に着手します。

 水陸両用の野戦指揮車として、Type128を導入した陸軍でしたが、Type166が完成すると、そっちを採用したため、Type128の生産は1942年に中止されました。生産台数は確認されているだけで40台で、最大150台という説もあります。一部は無線誘導式の自爆車輌type129に改造されました。

 キットの内容は、車体本体、シートなどがレジンで、スクリュー、サスペンションなどはホワイトメタル、細部部品とホイール、ハンドルなどは、Bego/ドラゴン製のインジェクションパーツ、さらにエッチングパーツもセットした複合素材キットで生産個数は200個で、品番はV-01でした。

 原型を担当したのは、当時、模型誌のライターをしていた佐藤 豊氏で、本業のCMの小物製作の技術を生かした緻密な仕上がりでした。余談ですが、この製品の発売時期と店舗の移転が丁度重なり、しんどかったのを覚えています。