旧友である中西は、少し前、このブログで取り上げた
コミック「深く美しきアジア」が気になり、
なんとか全巻を入手。

読んだ感想を、長いメールでくれたのですが結論を言うと
「自分は、最終巻のエンディング以外は、おもしろかった。
幾度か拳を交わす理想王と百兵衛が、ちゃんと描かれているのは
好感が持てた」

ほうほう。なるほど。

で、先日、帰宅すると奥さんが、
晩飯の準備を放ったらかしで、
「深く美しきアジア」を読みふけっており、

「ちょっと待って、もう少しで読み終わるから」

そうそう、うちの奥さんは、添乗員として香港や台湾に
何度も行っているから、やはり、この世界観に引き込まれるんだね、
うんうん、今晩の食卓の話題は、これだね、と暖かく見守る旦那。

で、完読直後の奥さんに感想を聞くと、開口一声、

「やっぱり抱かれるなら、幸運王かな…」

この奥さん、理想の男性が装甲騎兵ボトムズに出てくる
イプシロンという変わり者。

戦闘能力が高く、男前で芝居がかった台詞を言い、
でも、その台詞とは裏腹に、しくじったり、ヘマをしまくる男に、
限りなく惹かれるという見事なダメ女性。

確かに、あの物語では、幸運王は、そういうキャラクターです。

結局、理想とは違うタイプの旦那と結婚したのですが、
予想していなかった感想に言葉を失った中西氏に、

「あなたは機械元帥だよね。忠誠心は強いけど、
貧弱な装備で、地下を2kmも掘り進めないよね」

中西、あんたら夫婦、大丈夫か?