市川に住んでいた頃の写真仲間だったマツダさんから、
引っ越し案内のハガキが届きました。
定年退職後、実家のある島根県に御夫婦で戻られたとのこと。

マツダさんと知り合ったのは、デジカメが普及する前で、
まだフィルムカメラが一般的な時代でしたが、その頃でも、
既に旧式になっていた二眼レフの愛好家でした。

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なんでもマツダさんが学生の頃、二眼レフ・カメラの大ブームがあったそうで、
有名メーカーから怪しげなメーカーまで、沢山の会社が競って二眼レフを作っていました。
マツダさんもお父さんを拝み倒して、中古でヤシカフレックスを買ってもらったそうです。

二眼レフの6 x 6のフェイルムは、普通の35mmの約4倍の大きさだから、
その分、解像度が高く、迫力ある写真が撮れるよ」

「正方形フォーマットのフィルムだから、画角を決める勉強になるよ。
しかも、ファインダーを上からのぞき込む撮影ポーズだから、
ポートレートのときなど、モデルが緊張しないよ」etc、

中古の二眼レフを何台も持っていて、貸してくれたり、無料で配ったりと
一人でも多くに魅力を広めるべく、一生懸命に努力をされていました。

熱心に進めてくれるマツダさんには申し訳なかったのですが、
左右像が逆に表示されるファインダーや面倒なフィルム装填、
散歩に持ち歩くには大きすぎるボディーなど、どうも、
しっくりと来ず、私は一度、貸してもらって終わりました。

イカコンタックスみたいなレンジファインダー機や
ニコンFのようなMF一眼レフならともかく、
二眼レフは、自分にとって古すぎる機械でした。

さて、私、ふと思ったことがあります。
マツダさんを私に、二眼レフをスケール物のプラモデルに、
興味を持たずに終わった私を、今の20代~30代前半の方に、
それぞれ置き換えたらどうでしょうか?

かつてブームがあり、やってみると苦労はするものの、奥深くて楽しく、
熱心に進めてくれる人がいて…
それでも受け手に興味がなければ、それは続かないのですね。

AF一眼レフはガンプラ、デジカメは塗装済み完成品に相当ですかね?


マツダさん、島根でも二眼レフの布教活動しているのかな?