「捜しています。御協力を」のコーナーで呼びかけていた取材可能なカワサキH2Cですが、ロンメルさんこと、Iさんより「千葉県某所に実車を保管してあり、レストア中の状態なので完成車では見られない部分が見られますよ。いかがですか?」とのお誘いを頂いたので、御言葉に甘えて、5月1日に取材に行ってきました。

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 もともとはZ1000Mk.IIや、Z750FXなどのカワサキ角形系が好きだったそうですが、山道で脱輪し、文字通り道路下に落下破損したH2Cを友人から譲り受けてから、俄然、気に入り、忙しい仕事の合間に、こつこつとレストアを進めているそうです。

 H2Cは国内販売されなかったので、このバイクも海外からの逆輸入車ですがフレームの製造銘板によれば、このH2Cは日本の明石製ではなくアメリカのリンカーン工場製。おそらく、日本から部品を運んでのノックダウン生産だと思いますが、詳細は不明です。事情を御存知の方がいらっしゃいましたら御教示ください。

 ざっと見たところ、フレームは細部は異なるものの、基本形状はH2/2Aとほぼ同じ。Z1やKHのパーツを所々に流用しており、タンクやテールカウルのデザインもスリムで、SS系よりはKHに近い印象です。

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 もともとH2自体、Z2やCB750などに比べると750ccバイクとしては小柄なのですがH2Cはタンクが細い分、余計に小さく見えます。Iさんによれば「そこに惹かれる」とのこと。現在、我が国ではH2BとH2Cの評価は、決して高くないですが各部の改良も進んでおり、品質的にも安定したバイクなので、そろそろ再評価されても良いのでは?と思いました。

 レストアが完了したら、また見せて頂く約束をして別れましたが、Iさん、貴重なバイクのヌード状態を取材させて頂き、ありがとうございました。