昔からバイク雑誌の記事では、ベネリ・クアトロ&モトグッチ254系のOHC空冷四気筒250ccエンジンはホンダCB400/350Fourの縮小と解説されており、私もそのように紹介してきました。

 惜しまれつつ閉店したCB400Four専門店「Four Season」の店長だった高橋さんにエンジンを分解検証していただいたところ、意外な見解が。

* 254のエンジンはCB500Fをベースに50%ダウンしているのと思われる。

* オイルポンプやカムチェーンテンショナー、シリンダーヘッドのオイルラインとレイアウトは 
  500F系とそっくり

* OHCの構造ではCB500F系統のエンジンが良く出来ており、それを見習ったのでは?

とのこと。これは驚きでした。


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こちらは、ホンダCB500Fのオイルポンプの部品図

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254のオイルポンプ、形状も部品構成もそっくりです。

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CB500F系のミッションは、シフトドラムにシフトフォークが入る独特の方式。

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 分解したところ、254のエンジンも同様です。さすがCB400Four系専門家、説得力ある分析です。定説でも確認すると実は違うということがあるのですね。