工房の片づけをしつつ、燃料コックを作っています。

燃料コックを省略しているバイクプラモは少なくありませんが、
アオシマのSR400やタミヤのCB1100Rのようにちゃんと再現しているものもあります。

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H2のコックは割と大きく、左側面から実車を見た時、ポイントとなる部品です。

この米粒のような物はグンゼ産業の複合素材模型ハイテック・シリーズの500SS(KA1)の
燃料コック部品です。原型はもっと出来が良いんだろうと思いますが、
量産の関係上、細部が潰れています。

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KA1はH2とは違って、燃料コックがタンクの下部中央にあるので、
横からは見えず、レベルの1/12 H1Aのプラモデルなど、あっさり省略していましたが、
この商品はマニア向けだけあって、ちゃんと再現しています。

昔、このKA1の原型師のI氏にお会いしたことがあります。
ある模型メーカーで設計開発の仕事をした後、
フリーの設計兼原型師として活躍しておられました。
メーカー在職中に手掛けた某日本機のキットは、
今でも傑作として、高く評価されています。

20代の終わりの頃、ある金型会社の社長の紹介でお会いできたのですが、
寡黙ながら、仕事にとても情熱を持った方で、
聞かせていただいた言葉の幾つかは、
その後の私の仕事に大きな影響を与えています。

そのとき、いつか自分も、こういう仕事がしたいと憧れました。

今、バイクの原型始めて、やっと同じマラソン大会に参加できた気分ですが、
走り始めて、バイクに先導され、はるか前方を走る先頭集団の偉大さをつくづく感じています。

まだ、市民ランナーレベルですが、いつかは背中が見える距離位まで
近づきたいです。

というわけで、自分を奮い立たせて、燃料コックを始めました。

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 (続く)