今回のKHのフロントフォークのトラブルは、バイクに詳しい方やバイク整備士でも首を傾げる事例でした。問題のフロントフォークはバイク乗りなら、誰でも知っている某社外サスペンションメーカーの協力の下、分解調査され、以下の事実が判明しました。
①前オーナー時代にフォークの分解整備をしたようだが、組み込まれていたスプリングは経年劣化でへたったのか、他車種を流用したのか、純正の規定性能を満たしていなかった。さらにフォークオイルは量を増やし、粘度も規定値より上げているが、これがヘタリを誤魔化すため作業なのか、他車種スプリングを活用した何らかのセッテイングだったのかは不明。
②前回のOH作業時(一回目の作業時)バイク店はメ-カ-マニュアル通りオイルは量・粘度共、規定値とし、スプリングはギリギリで大丈夫と判断し出庫した。
③その結果、分解前のオイル(規定量より多く固い)と整備後のオイル(規定量で軟らかい)に差があり、スプリングが底付きを起こし、オイルロックピ-ス(下の画像の23番のユニット部品)がインナ-チュ-ブに噛み込みフォ-クが不動状態に陥った。

残念ながら(当然ながら?)純正スプリングは生産終了品となっていたので、豪華にもWPサスペンション製のスプリングを装着。もちろんKH専用なんぞないので、本国に照会していただき代替品としましたが、それでも純正よりは性能向上しています(笑)かくして、ちゃんと直りました。昨日、店に行って写真を撮ってきました。

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