ブログ記事を読んで、

H2B、ありますよ。取材もOKです」

と連絡してくださった、ましまさんのガレージにお邪魔しました。

念願の実車取材ですよ

挨拶をし、世間話モードに入ったとき、ましまさんから質問。

ましま「バイクのキットを売って、生活ってできるんですか?」

このブログを通じてお会いした方の、ほぼ全員に尋ねられますね。

私「本業は別にあって、これは趣味ですね」 

世の中、甘くはありませんからね~


「ああ、やっぱり…」

「でも将来的には、これで食べていくのが夢なんですよ

こういう世の中だからこそ、希望を持って生きたいよね~


「いいですね~そういうの」 

でしょう?でしょう?


「…でも厳しそうですね

……

そう現実は、とっても残酷です


H2Bなんか出して、大丈夫なんですか?」

……

真実も、とっても残酷です


ましまさんのH2Bは現在レストア中で、エンジンを降ろし、
外装も外した状態なので、フレームやスイングアームなど、
普段なら見えない箇所がわかるので、模型の取材にはうってつけでした


イメージ 1


外観からだとH2、H2AH2Bが同じグループで、
KHに似たデザインのH2Cだけが別物に思え、
H2/H2Aの外装を変えたら、H2Bは簡単に作れそうです。

私も、ついこの前まで、そう思っていました。

ところが、これは全くの誤解で、H2Bは外観とは裏腹に、
構造的にはH2Cに近いバイクで、各部がH2/H2Aと微妙に違っており、
模型としてもH2から流用できる部品は僅かしかありません。


イメージ 2


また、同時期のZ1やH1Eと共通部品が多いようですが、

私「この部品、Z1と同じですかね?」

ましま「ああ、似ているけど、長さが違うみたいですよ

全然、違うなら諦めて、新規に原型を作る腹も決まりますが、
似て非なるが、モチベーションが上がらず、一番困ります

イメージ 3

肝心のタンクですが、前の記事でH2/H2Aよりも側面が膨れているのでは?と書きましたが、
実物を触ってみると、タンク上部の角が、若干、丸味があるかな?という程度で、
極端に側面が膨らんでいることはなく、単に写真でそう見えただけのようです。

やはり、実車を見ると発見が多いですね。

ラフな溶接ラインとかカワサキらしいな、と思う箇所も間々ある一方、
ホイルベースを延ばし、走行安定を図りつつ、
キャブにオイルラインを追加したり、
クランクケース下部にオイルのチェックバルブを設けたりして、
焼き付きや抱き付き防止を考えるなど、H2B/C、
意外と良いバイクかもと思うようになりました。

しかし、人気は微妙なので、フレームを新規にするべきかとか、
しばらく、悩んでみたいと思います。

御協力いただきました。ましまさん、ありがとうございました。