ロッカーアームホルダーを外したヘッド部です。ヘッドカムが見えます。ホーク系の特徴でもある吸気側が2バルブで排気側が1バルブの様子がわかります。

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 さっそくロッカーアームを取り付けますが、マニュアルに細かい注意が沢山あります。ほとんどの箇所は注油を忘れるな、規定トルクを守れですが、アームホルダーとヘッドは液体ガスケットを塗れとあるので脱脂します。80年代を生きた私にとって、液体ガスケットと言えば伝統のレンガ色のホルツ。

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 手持ちのは固まっていたので、二輪館へ。

私「すいません、液体ガスケットはどこにありますか?」

店員「お捜しはワコーズですか?それともスリーボンド?」

私「?? いや、今まで、ホルツを使っていたんですけど…」

店員「ホルツ??……」

 そんな物を使っている人は、21世紀の現在、誰もいないそうです。耐熱・耐オイル性に優れ、小分けされているこれを勧められました。ホルツを使うより、ずっとエンジンのためになるそうです。何でも進化するんですね。

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ロッカーアームホルダーの固定ボルトはトルクレンチで規定値に締めました。

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 カムチェーンの左右にある銅製パイプが後付けのオイルラインで、エンジン後部で熱がこもり易い吸気側ロッカーアームのシャフト部にオイル供給しています。国内販売されたホーク系では唯一CB400LCに装備されています。再度、タペット調整をして作業終了です。

 以前、元バイク整備士だった井上さんが、GL400/500系の水冷V型二気筒エンジンと、ホーク系の空冷OHC二気筒エンジンは丈夫で整備性にも優れるため、80年代ホンダの傑作エンジンとして、もっと評価されるべきだと語っていましたが整備性の良さに関しては、素人の私でも感じました。ただ、性能の良さと後年の評価は必ずしも一致しないので、これは仕方ないのでしょうね。

ともあれ、修理が無事に済んでよかったです。