H2の原型製作に着手し始め、しばらく経った頃、関東の某ショップにオリジナル塗装のままの極上のH2が入荷したと聞いて見に行きました。外装の色はキャンディーブルーのアメリカからの逆輸入車でした。

 最初に足立区のH&Kで採寸・取材したバイクは、同じ逆輸入車でもキャンディーゴールドだったので印象が随分と違って見えました。正確な走行距離は覚えていませんが店長さんが「kmに換算すると、2000ちょいだから奇跡だよ」と言っていたような…

 極上という情報どおりタイヤを含め、ほぼオリジナルの状態で転倒などのダメージもなかったのですが、どうも長期間、陽の当る場所に置かれていたようで外装は日焼しており、タコメーターのレッドゾーンも完全に色抜けして白くなっていました。

 当時は、まだ細部や部品同士のバランスが知りたかったので、その辺を中心に写真を撮っていると、店長さんがタンクのラインを指差しつつ、

「今、外装の塗装屋さんとか、リプロのデカール屋で、この色の薄い方のラインは水色にしているでしょう? でもね、ほら本物は、ヨモギ色なんだよ」

いやいや、メーターのレッドゾーンが色抜けするほど陽の当る場所に長期間置かれていたんだから塗装面保護のクリアーが黄変し、水色だったラインがヨモギ色に見えるのでは?…

でもね、店長さん良い人だったし、私も大人なんで疑問を呈さず「そうなんですか」とオーバーめにリアクションして帰ってきました。

 その後、しばらくして、ブロ友のKenさんが、オリジナル塗装のままのH2で遊びに来てくれたんで確認しましたが、やはり水色でした。


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 当時のオリジナルのままのKA1は、シートのパイピングが金色に見えるけど出荷当時は銀で表面のビニールが変色しただけ、という記事を読んだことがあります。調べ事をしていると、いろんな事を思い出します。