まあ、言ってしまえば、仕事も趣味も模型なので旅行先や出張先で模型店を見たら、とりあえず寄ります。出張で幾度か行っている香港には気に入っていた模型店が五軒ありました。自由時間の有無にもよりますが五軒全部に行けるときもあれば、一軒だけという場合もあります。

 ところが今年9月に香港に行ったとき、五軒のうち、三軒が閉店していました。中でも一番ショックだったのは、旺角(モンコック)の目抜き通り「ネイザンロード」にあったユニバーサルモデルズ’(UML)の旗艦店の閉店でした。

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 写真のビルの2、3階に店はありましたが、看板は撤去され、すでに空き店舗状態。聞けば、数カ月前に閉店したばかりだそうです。ここは、香港最大の売り場面積と品揃えを誇った店でモデルアート社のパンツァーグラフ!誌 第7号(2007年刊)では金子辰也さんの訪問記がありました。

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 最近では、2011年のアーマーモデリング誌に取材記と共に来店者特典クーポンが付くなど、日本の模型雑誌でも紹介されていたので、何となく覚えている方もいるかと思います。

 ユニバーサルモデルズ’(UML)の公式見解としては近所にあるランガムプレイス・ショッピングモールへの移転という形になっていますが、新店舗ではドラゴンモデルズ・グループが総力を挙げて押しまくっているディズニーキャラクターとアイアンマンなどのマーベル・キャラクター製品がメインで、プラモデルに関しては、バンダイガンプラが少しある程度になってしまい、もはや、かつての旗艦店の面影はありません。

 地下鉄の旺角駅の東側には、以前は沢山の模型店、ミニカー店、エアガン店、軍装品店、漫画専門書店、古本屋、アイドルグッズ店などマニアックな店が沢山ありましたが、ここ数年、家賃が上がってしまい、この手の店の売上では、到底、経営が成り立たず、閉店や移転が相次いでいます。中でも模型専門店は、日本同様、プラモデルが売れていないので、移転をせずに、そのまま閉店・廃業してしまう経営者が多いとか…旺角は、もともとは下町エリアで、UMLの旗艦店があったネイザンロードもロコな食堂やレストラン、漢方薬店や乾物屋、日用雑貨店が建ち並び、雑然としていたものの、いい雰囲気でした。

 ところが、駅西側に大きなショッピングモールとホテルが建設されてから客層がガラリと変わってしまい、昔からあった店は、どんどん追い出され、金製品の買取・販売店や宝石店、高級時計店などに入れ替わっています。もちろん、これも時代の流れなので、仕方ないのかもしれません。でも旅先で、「うわ~、まだ、こんなモノ残っていたんかい!」という楽しみはなくなりました。