あれは、去年の今頃でした。
浜松町の都立産業貿易センターで開催される
「モデラーズフリマ 東京 21012」に行くべく、つくばEXに乗ったら、
同じ車輛に挙動不審の若い男性がいました。
ドア付近に立って、最初は目をつぶって、
手をクネクネさせていたんでダンサーか
パフォーマーがイメトレでもやっているのかな?とも思いましたが、
それにしては、ダンサーの鍛えられた身体とは正反対の、
虚弱で不健康そうな体型。
そのうちブツブツ言い始め、浅草を過ぎて、新御徒町駅辺りから、
急に全身を使って、見えない敵と戦い始め、
パンチ、回し蹴り、腕を顔の前で合わせてガードなどの技を次々と繰り出し、
口で「ぷしゅ~」「すぱーん」とか効果音を付けていました。
当然、親子連れや老人など、急いで避難し、
彼の周囲には広い空間ができていました。
ヤバい奴だな~と思っていたら、終点の秋葉原に到着。
みんな逃げるように降りて行き、
私も、その流れに乗りました。
秋葉原からJR山手線に乗り換え、浜松町で下車して
産業貿易センターに向かって歩いていたら、
5メートルくらい前方に、さっきの彼がいるではないですか!
すごく嫌な予感がしたのですが、案の定、
都立産業センターに入っていきました。
エレベーターは、敢えて一緒には乗らず、
私は階段で上がりました。
でも、会場に着いたら、彼が、しっかり入場手続きしていました。
「あ~、やっぱり…」
なんか、とっても鬱な気分になりましたね、はい。
そんな素敵な思い出のモデラーズフリマに今年も行きました。
場所は去年と同じ、都立産業貿易センターです。
懐かしいプラモデルが拝めたり、店舗時代の常連さんや模型業界の皆様ともお会いできまいた。
直接、御挨拶できました。
買い物は、流用部品用の安いキットを数個買った程度でしたが、
とても楽しい1日でした。
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