12月だと言うのに、香港の園芸店では食虫植物のウツボカズラを店先にズラリと吊るして売っていました。
この季節に温室不要なんて、根本的に気候が違います。

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とにかく、半端ない数を売っており、この光景を見たときは、香港人はどんだけ食虫植物好きなの?と思いました。ウツボカズラは熱帯植物なので日本では真夏にしか売っておらず、生態も特殊で趣味性が強く、到底、こんな需要はありません。

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 今日たまたま、香港の某模型会社から電話があったので、ウツボカズラについて尋ねてみました。なんと、これ縁起物なんだそうです。香港の公用語である広東語で滅茶苦茶に儲かるとか、お金が腐るほどあるの意味で「猪籠進水」が使われます。これは豚(猪)を運ぶ籠は竹や籐で編んでいるので、網目が粗くどこからでも水が入りそうに見える様子から、

「豚籠の穴みたいに、あっちこっちから、お金がわんさか入ってきて、
ワタシお金まみれ~」

という意味だそうです。

そもそもウツボカズラの中国名は、葉が変形した補虫器の形が、
猪籠に似ていることから「猪籠草」だそう。んで、ウツボカズラの補虫器の中には、捕えた虫を溺れさすために水が溜まっているので香港人にすれば、

「アイヤ~!猪籠草に水が入っている!まさにコレ、猪籠進水アルヨ~!」

てなわけで、大変に縁起の良い植物で、
お金持ちや商売をやっている人たちが喜んで買っていくんだそうです。