今では考えられませんが、1970年代末から80年代のバイク雑誌には、オリジナルのタンクやカウル、シングルシートを
FRPで作ろうという記事が定期的に掲載されていました。

 参考書があれば、試してみたくなるのが人の常ということで、ラジコン店やサーフボード店で材料を買い、
後輩の事故ったGSX750S刀をベースに、カウルとかサイドカバーとか作ってFRP造形の楽しさ&臭さを知りました。

 あれから30年余、今回の名古屋出張で、もう一か所、寄りたかったのが、「太陽興産フリード」です。

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 一見、普通の中古車販売店なのですが、店長の中村さんが約10年前から、日産マーチをフィアット500風に改造した「マーチ・リッツ」を製作販売しています。

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 マーチのフロント、ボンネット、リアバンパーなどを外し、オリジナルのFRP製パーツを装着するという
光岡自動車のビュートと、ほぼ同じ製作方法で、まさに1/1スケールの動くプラモ改造。エンジンとボディの主要部はそのままなので、車検も取得でき、公道走行も問題ありません。


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 オリジナルのフィアット500は2ドアですが、リッツは4ドアで使い勝手も良く、中身はマーチですから、信頼性は段違いなので、気軽にクラシカルな自動車に乗りたいとか、古い自動車のデザインは好きだけど、故障に悩まされるのはちょっと…というユーザーに支えられ、もうすぐ、生産台数が100台になるそうです。

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中村さんからは、開発の経緯や製作の苦労談、日本のキットカーの現状や将来のお話しも聞けて勉強になりました。