ここ一カ月半ほど、H2Aを出そうかどうしようか悩んでいます。H2Aは、H2の後継車種で、新型タンクキャップの採用、フレームに補強材の追加がありましたが、H2からの一番目立つ変更点は、カラーリングで、基本的に国内仕様はキャンディ・パープル、輸出仕様はキャンディ・ゴールドが採用されました。ただ、海外のカワサキ・トリプル関連のサイトで、背景の建物やライダーから、どう見てもヨーロッパなのに、パープルのH2Aがいるので国によって、輸出されていたようです。
H2やH1B/Cで人気だったレインボーラインは廃止され、シンプルなラインとなりました。

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「H2Aは基本的には、H2のデカール替えだから、商品力弱い」

「挽き物とエッチングは輸入品だから、円安で原価が上がっているし…

まあ、実車のリサーチだけはやっておこうかと、つらつら写真を眺めていて気付きました。

パープルとゴールドのタンクラインのオレンジと赤は共通なのか?それとも微妙に違う別物なのか?

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身近な実車オーナーの方、数名に伺ったのですが、さすがに誰も両方のカラーリングを持っていないので、

「写真で見ると、パープルカラーの赤は、やや暗く見えるから、別物では?」

「昔、バイク屋のオヤジが同じだと言っていたような…」

「そんな事、気にしたこともないよ」

と意見はバラバラ、さらに気持ちは悶々と…


 そんなあるとき、ふと思い出したのが、以前、KH250レストアのとき、タンク塗装をしていただいた、バイク外装塗装の老舗、埼玉寄居の「ドリーム商會」さん。あそこならH2Aのパープルもゴールドも塗装しているだろうから、正解を知っているのでは??

 仕事以外の問い合せだから迷惑かな?私のことを覚えていてくれれば良いけどと、恐る恐る電話したら、代表の小島さんはちゃんと覚えていてくださり、しかもH2の模型が出たことも御存知でした。いや嬉しかったですよ。事情を話すと「ああ、そういうことでしたら」と「H2Aはですね…」とわかり易く説明してくれました。

 H2Aの部品カタログを調べると、どちらのカラーリングでも指定デカールの番号が同じなので共通だそうです。オレンジや赤は周囲の色の影響を受けやすいので、写真を撮ると違って見えることは間々あるとのこと。さすが餅は餅屋だなと思いました。御忙しい中、丁寧に教えてくださり、ひたすら感謝です。「KH、乗っていますか?」と言われたので、いつかKHで寄居まで行って、レストアした実車をお見せしたいです。

 こうしてリサーチ上の悩みは解決しましたが、商品発売の悩みは……こっちは、もう少し、悶々としてみます。