バイクの模型開発が諸々あって発表できる物がないので、気分転換に久々にAFVの原型を作っています。
アイテムはソ連重戦車IS-3の1945年型砲塔です。1996年に発売されたタミヤのキットの砲塔が、私の実車イメージとは異なっていたので、いつかは作りたいと思っていましたが、当時は競合他社の模型開発の仕事をしており、立場上、それをやると、色々とマズイので、「やっぱり、できないよね~」と延び延びに。
ところが、昨年10月、20年以上も仕事をしてきたその会社が、台頭する大陸の新興模型メーカーへの対抗上、AFVモデルの開発コンセプトを「アイテムの珍しさと開発スピード優先」へと路線を転換し、我々を含めた社内外の企画・設計・開発の人材を一掃しまして。
あれから丁度、1年過ぎたし、キットの発売から18年も経つから、そろそろ、いいかな?と思った次第です。タミヤのキットは、外箱の側面に実車写真が掲載されていますがポーランドのポズナニの軍事博物館で実車取材したそうです。
1946年、ソ連はポーランドに2輌のIS-3を供与しますが、ポズナニに残る実車は、このときの1輌です。
タミヤは、この実車を取材し、車体側面などを変更して、1945年型としてキットを発売しましたが、砲塔は完全に1945年型にはなっていません。例えば、砲塔後部の雨どいは、1946年型の特徴で1945年型にはありません。
この大型ペリスコープ基部は、1946年型砲塔の後期生産型から導入されたので、最初の量産型である1945年型砲塔なのに、なぜ、こうしたのかは不明です。
その辺も含めて、いろいろ手を入れてみました。
AFV好きな皆様、発売されましたら、よろしくお願いいたします。
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