さらにOCR1000の模型化には追い風がありました。
模型化するにあたり商標などがどうなっているかを調べたところ、
現在、OCR1000に関する権利を所有しているのは、
2012年にオランダに発足したOCRモータースでした。

同社は残存していた当時の部品を全て購入し、
生産中止から30余年を経た今、
10台限定でOCR1000を再生産して販売を行っていました。
(1台の御値段は約850万円だそうです)

さっそく同社に連絡し、過去に発売した1/12カワサキ750ssの模型の資料を送り、
模型化についてを打診してみたところ、昨年12月に
「喜ばしい。歓迎する」と模型化の正式許可だけでなく、
資料面での協力も約束してくれたのです。

かくして、憧れのバイクを複合素材模型で開発できる環境が整ったものの、
急に訪れたチャンスのため、困ったのは開発予算の捻出です。

バンビーンの模型化でREADYFOR?を使う意味

GUMKAの予算は限りがあり、今は他の企画も進めているので、
OCR1000だけに資金を費やすことは不可能です。

一時はH2同様、手作りで原型を製作し、自己資金での製品化も考えました。
しかし、前回同様、開発期間の長期化に陥りかねず、
また様々な問題が発生する可能性もあります。

そこで今回はREADYFOR?を利用して開発費支援を広く募ろうと考えました。

OCR1000では開発期間の短縮化のために、設計段階から3D CADを使い、
高精度の3Dプリンターで出力した各部品の仕上げと微調整作業だけを手作業で行います。
前回より長い設計期間は必要ですが、各部品の立体化の作業時間は大幅に減り、
キット化までの時間は、750ssの5年から18カ月に短縮されます。

ただ、3D造形のコストは数年前より安価になったとはいえ、
バイクは多数の細かな部品で構成されているので、
出力費用は高額です。

また、牛山氏の御協力で実車の外寸は採寸できるものの、
部品状態でのエンジンやミッションの寸法は
オランダのOCRモータースにリクエストしてみるものの、
場合によっては現地取材の必要になるかもしれません。
これらをクリアーするため、皆様に御支援をお願いしたいのです。

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模型業界では「特殊なエンジンのバイク模型は売れない」というのが定説で、
OCR1000のキッ ト化には否定的な声が多いです。

その一方で、昔からモデラーは模型化を望んでいました。
クラウドファンドだと少額での支援も可能なので、これらの声を拾えれば、
本当の人気がわかり、定説を崩せるかも?と思ったのもエントリー理由の一つです。

また、今回、READYFORを使って開発資金調達を考えていると
フェイスブックやブログで発表したところ、同じような小さい規模の模型会社や
製品開発をしている個人プロダクションから問い合わせや質問がありました。

もし、このプロジェクトが成功すれば、追従するユニークな模型化企画の
エントリーも増えると思います。

私にはバカな小僧だった頃からの夢があります。
国内外の昭和のオートバイ100種類のキット化です。
残された人生の時間を考えると実現は無理でしょう。
でも、この3D造形を利用した方式で、
開発時間の短縮化ができれば目標に近づくことは可能です。

この夢の実現のためにも、皆様の御支援をよろしくお願いいたします。