高校生の頃、祖父から「普遍の幸福とは何か?」 という禅問答のような質問をされました。

私 「お金があって勉強とか仕事とか、やるべき目標があって健康に生活できる事ですか?」

祖父「喜劇王チャップリンが提唱したような幸福論だな。まあ悪くない」

私 「素敵な彼女がいるとか、事業で成功するとか?」

祖父「多くの男性の願望であるが、それを得た全員が幸福になれるとは限らない」

私 「世界から戦争や貧困がなくなるとかですか?」

祖父「真っ当な宗教家や政治家が考えるべき課題であって個人の幸福には大きすぎる」

私 「そろそろ正解を教えてください」

祖父「近所に目立たないけど旨い洋食屋とパン屋と蕎麦屋があることだ」

当時は、人を馬鹿にした話だな…と思いましたよ。でも、齢50を過ぎた今、あれは真実だったな…と。

流鉄線鰭ヶ崎駅に「とんかつ洋食マツノ」という小さな店があります。前を通る度に、今度、寄ってみようと思いながら、ずっとそのままでした。


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 先日、無性にソースカツ丼が食べたくなったとき、マツノの店頭に掲げられたメニューにあったことを思い出したので初めて行きました。

 午後1時過ぎに行ったら、店内が御年輩の方々でほぼ満席でしたが、1席だけ空いていました。外観も内装も昭和そのもので、女将さんの愛想も良く高まる期待。

 メニューを見ると、トンカツ定食から丼物、ナポリタン、サンドイッチまであって目当てのソースカツ丼は600円。この価格だと、あまり期待できないかな?と一末の不安を感じながらも注文。

10分ほどで「は~い、ソースカツ丼、お待ち~」の声と共に置かれたのがこれ。

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 大きなトンカツが載ったソースカツ丼に味噌汁、ミニ・サラダ、御新香、ヨーグルト・デザート、食後はアイスコーヒーまで付いていました。肝心のお味ですが、これが真面目に作られており美味しかったです。この値段に、この味、このボリュームだったら、そらー御年輩の方々も来るよなと思いました。

かくして、冒頭の祖父の言葉が、久々に蘇った次第でして…近所に旨い洋食屋があれば、幸福感じます。