GUMKA工房記

模型の企画・設計とロシアのレッドアイアンモデルズの代理店をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2021年03月


 これまでソ連時代の建機やトラック、飲料自販機、最近では月面探査車や宇宙船などのレジンキットを積極的に展開してきたロシアのレッドアイアンですが、初のインジェクションキットを発売することになりました。アイテムは、1/24スケールの人工衛星「スプートニク1号」です。

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スプートニク1号はアルミ製の球体で直径は58cm、重量は約84kgで本体に3個の電池と送信機を内蔵していました。電離層の観測と衛星から発信される電波の状況確認のためにバイコヌール宇宙基地から1957年10月4日に打ち上げられました。

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 電池の寿命は三週間でしたが、電池切れで電波送信が途絶えた後も地球の軌道上に留まり、打ち上げから
92日後の1958年1月4日に大気圏に再突入して消滅します。

 スプートニク打ち上げ成功のニュースは、アメリカや西側社会に大きな衝撃を与え、後に熾烈を極める米ソの宇宙開発競争の発端となりました。

 レッドアイアンのキットは16点のインジェクションパーツ16点とエッチングパーツ、真鍮線という内容で展示用スタンドもセットされています。予価1800円(税込み1980円)で4月~5月の入荷予定です。グムカの直販サイトや都内や大阪、千葉の模型専門店で販売されます。 


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 先日、クラシックカメラコレクターのA氏が昨年末に亡くなったと共通の友人B氏から連絡がありました。もともとA氏はライカやコンタックス、アルパ、ニコンSシリーズなどの王道なカメラを収集していましたが、一時期、ソ連製カメラを調べており、5年前に私が所有しているソ連の従軍カメラマンが使用するFED-Sというカメラを見せて欲しいと頼まれ、その仲介役がB氏(カメラマニア兼モデラー)でした。
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 お会いしたときには、比較用にとアメリカ製ライカコピーのカードンとイギリス製ライカコピーのリードを持参され、おもしろいカメラ話を沢山聞かせてくれました。

 そのときに総額で数百万は注ぎ込んだと語っていたA氏のコレクションがどうなったのかB氏に尋ねると、遺族が不用品買取業者に安価で売ったとのこと。「なんと愚かな」と思いましたが、詳しく話を聞くと仕方ない顛末でした。

 生前、A氏は奥さんと二人の娘さんに「俺が死んだら、このコレクションを売れば葬式代どころか、おつりで三人で海外旅行に行けるぞ」と口癖のように言っていました。しかし、家族にとってカメラは自宅の一室を占領する邪魔で忌むべき存在で、A氏の言葉も全く信じていなかったうえに、葬儀の直後に「生前の御主人から万一のときはカメラコレクションを引き継ぐよう依頼されていた」という長年の友人を騙る薄気味悪い人物が訪ねてきたので、こんな人が来るのなら、一刻も早く処分したいとなり、すぐに来てくれる地元の不用品買取業者の言い値で売ったそうです。ちなみに、この自称親友とやら、A氏の残した住所録に名前もなく、カメラ仲間や会社の同僚、学生時代からの親友に尋ねても誰も知らず、明らかな詐称でした。

 できれば、その買取業者から、ちゃんとしたクラシックカメラ専門店にコレクションが渡り、本当に欲しい人の手に届いたことを望むばかりですが、ジャンルは異なれど、家族から本とプラモを死ぬまでになんとかしろと言われる自分にとっても決して他人事ではありません。

故人の御冥福をお祈りいたします。
 

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