GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2016年04月


 事の始まりは約二週間前で私が模型店を経営していた頃、簡易インジェクションキットのAmodelを仕入れていたウクライナの業者から、8年ぶりにメールがありました。

「…ロシアとの紛争後、ウクライナ経済が悪化して、私も経営的に苦しい」

「また、ウクライナ製のプラモを買ってくれないか?」

 過去に取引をした欧州やアメリカの模型店や業者に営業してみたものの、昔と違って相手にしてもらえず、もう模型店を辞めたのは知っているけど、何でもいいから買ってくれないかと切々と訴える文面でした。
                    
 彼と取引を始めた15年くらい前、すでに日本国内に東欧や旧ソ連製の模型を扱う輸入代理店はありましたが、まだ私のような個人商店がチェコポーランド、ロシア、ウクライナなどから、発足間もないメーカー製品や得体の知れないレジンキット書籍を輸入しても十分に商売になった時代で、模型店を辞めた2008年の時点でも「このやり方で、取引業者さえ間違わなければ、まだやれるな」と感じていました。

 その後、ロシア、ウクライナ、東欧の模型流通事情は変わり、ズヴェズダやミニアート、ICM、マスターボックスなどは各国に正規代理店ができ、最近では品質も向上したこともあって定期的に輸入されています。

 以前のように一部のマニアだけが手にして、ほくそ笑む製品ではなくなり、通常の流通ルートに乗って量販店の店頭に置かれ、大手通販会社でもポチれるし、模型雑誌にも作例が普通に掲載されるようになりました。

 安定供給されて、商品の珍しさがなくなり、価格も適正化すると並行輸入なんの旨味もありません。世界中の景気が厳しい昨今、いくら営業されたとしても注文を出す業者は、ほとんどないだろうと容易に想像できます。

 とはいえ、私にとっては昔、真摯に対応してくれて助かったのは事実なので恩返しのつもりで、AMGのUAZ-452ワンボックスカーとUAZ-452Dトラックを注文することにしました。



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 これとて、日本の代理店が販売済みの商品だけに、そのまま輸入するだけでは絶対に売れません。

 
そこで、実車では愛嬌のあるキャブのフロントパネルの印象が、なんとなく違うのでレジンパーツを新規で製作して同梱し、なるべくお求め易い価格で販売することにしました。

 こちらが、その原型です。 

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 似てるけど、ロボニャンではありません。UAZ-452Dのキャブに取り付けた様子がこちらです。


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 UAZ-452は、1965年から50年以上も生産されているロングセラーで、民間車としてはもちろん軍用、警察、交通警察、救護車などにも使われ、東独、ハンガリーポーランドチェコスロヴァキアなどの東欧諸国やフィンランドバルト三国にも輸出されました。日本でも、2005年からFI化されたエンジンを搭載するワンボックスバンのUAZ-3909が販売されています

 レジンパーツ付きのAMGのUAZ-452はGUMKAの直販サイトとワンフェスなどのイベントのみの販売で5月の入荷予定です。 


 注文を出して送料を含めた最終見積書をお願いしたら、これは成約すると安心したのか、

「昔、こういう飛行機、よく買ってくれたよね。荷物にスペースあるから、入れておこうか?」

「ローデンから1/35で米軍のM37が発売されたよ。もう日本で売っている?まだなら、とりあえず10個くらい仕入れてみない?」 等々、

昔の元気な彼に戻ってくれたようで、それだけでも良かったなと…



 10年くらい前でしたら、旅行先では御当地の特産・名物メニューを多少、無理してでも食べていましたが、もはや年齢的にも体力的にもそれができなくなり、先月、名古屋に行ったときも街を歩いてて、昼食・夕食後は目と頭は食べたいけど、お腹が受け付けてくれずという具合でした。そのとき見たメニューの台湾まぜそばが、カップ麺になってコンビニで売っていました。メーカーはあのニュータッチ!

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ここの千葉県竹岡式ラーメンのカップ麺は、バンダイのガンダム(本物の竹岡式ラーメン)と
まがい物であるアリイの太陽系戦隊ガルダンの最強戦士「ドン」(ニュータッチ)くらい差があるので、一末どころか五末くらいの不安を抱えて食べました。

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 ピリ辛の汁なしカップ麺と考えれば、まあ、ありかな?という味です。でも食べ終わって「台湾まぜそば」と画像検索したら「ああ、やっぱりドンだな」と本物を食べてもいないのにわかりました。

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ある意味、期待を裏切らないクオリティか?


三ヶ月ほど前、出張で数日、留守にしたら、
飼っていたクラウェルツノガエルがコクーン状態になっていました。

野生でも乾季になると、こうやって身体全体を半透明なゼラチン状の幕で覆って、
長期休眠し、このままの状態であれば、数カ月放置しても大丈夫とのこと。

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以来、様子を見ながら、そのままにしてきましたが、
だんだん気候も暖かくなってきたので、
そろそろ起そうとコップ1杯の水を掛けたら、
まるで、お湯を注いだレトルト食品のようにカエルとして復活しました。

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なんだかコクーン化する前よりも太った気がします。

今は普通に餌を食べています。




 千葉県の秘境ラーメンといえば、「アリランラーメン」が有名ですが、 実は、もう一軒あり、それが旭市の「らー麺 ゴルジ」です。 動物を知り尽くす男として有名なパンク町田さんが経営されているお店で自ら厨房に立ち、ラーメンを作るときもあるそうです。

 アリラン同様、カーナビに住所を入力しても辿りつけないので、グーグルマップで、あらかじめ確認をして出掛けました。車かバイクでないと行けません。

 国道126号を東金方面から銚子に向かって車を走らせると、大きな看板があるので、それの指示に従って交差点を曲がり、進んで行くと「大丈夫か」「前から対向車、来ないよね」という細い道になり、それでも進むと看板がありました。

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 ここを左折するとお店がありました。車を降りると、あの動物園の香りがして、犬が吠えまくって御出迎え。犬3匹とエミューが1羽いました。

 もともとは、輸入された動物を動物園や動物商に引き渡すまで、トリートメントする施設だったそうですが、パンク町田さんのラーメン好きが高じて、一角にお店を開業したそうです。

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店頭にはニワトリと猫が。猫は飼っているのではなく、野良だそうです。

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自販機もオリジナル塗装でした。

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肝心のラーメンは、こちらが「ゴルジ らー麺」

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こちらが数量限定の「ROCKY焼豚麺」

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看板に背油こってりとあったので、重いんだろうなと覚悟していたのですが、
意外にもスルスルと食べられました。

ROCKY焼豚麺のチャーシューも軟らかくて、いい味でした。

おそらく、普通に国道沿いで営業したら、繁盛店になれると思いますが、この立地も含めての「らー麺 ゴルジ」なんでしょうね。なお、お店は、かなり動物園臭がするので、行くのであれば、秋~春をお勧めします。


 余談ですが、市川駅から遠い旧店舗で営業していた頃、近所に夜しか営業しない「爬虫類専門店」がオープンし、そこのアドバイザーがパンク町田さんでした。

 あるとき、その店長さんと町田さんが、うちに来て、「プラモ、好きなんだよね~」と言いながら、
スキルクラフト社の「爬虫類・両生類セット」という、実に「らしい」製品を買っていただいたことがありました。

WIT'Sブランドで1/43ミニカーと1/12塗装済み完成品バイクを販売していた株式会社 小川のホビー事業部が3月31日を以て事業停止しました。

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中国主力工場の閉鎖、円安と原価上昇による収益悪化、製品供給の見通しが立たないとの理由だそうです。

かつて、1/12完成品バイクは国内で3000個以上売れた時代もありましたが、景気の悪さもあって、ここ数年は数分の一までに市場が縮小したそうです。1/12バイクは1/43ミニカーよりも開発費が多額なため、販売数の落ち込みが経営を圧迫していたのではという声も聞きました。
 
精力的に新製品開発をしていたメーカーだけに非常に残念です。どこかがブランドを引き継いでくれると良いのですが…

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