GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2014年01月

ヘリコイドグリスの注油を済ませたヴォルナ9で、撮影を再開しました。。


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マイナスネジが変だったり、光学数値データ上は、現用レンズに及ばないけど、
やっぱりイイと思うんだよね…

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キャンディブルーの750SSを数枚撮ったところで、
レンズの鏡胴が、妙にスカスカする違和感がありました。
どうやら、ヘリコイドグリスが乾燥気味のようです。

操作感は悪いし、グリス切れのままだと、レンズ鏡胴にとっても良くないので、
撮影を中断して、分解・注油することにしました。

マウント部の固定にはマイナスネジが使われており普通はこんなんですが、

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さすが80年代のソ連製品は、一味違います。
ちゃんとセンターにマイナス溝を刻めよぉ~、社会主義の労働者よぉ~
こういうネジが4本中、2本も

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この他にも表面から見えない隠しネジが、ネジ穴は4つなのに、
ネジは3本しか入っていないとか、体制が崩壊する国の製品は違います。


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古いオイルを除去して、ヘリコイドグリスを薄く塗りました。


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あとは分解と逆の順番で組んでいけば完成です。


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鏡胴部品を固定するイモネジにもマイナス溝がセンターにないものがあって、
ソ連製工業製品の整備を堪能できました。


ラグにゃんさんに組んでいただいた輸出仕様の750SSですが、
現在、パッケージやチラシ、広報用の写真を撮影中です。

以前のキャンディゴールドの完成見本は、体制崩壊前のソ連にて、
1986年に製造されたf2,8/50mmマクロレンズヴォルナ 9」を使って撮影しました。

ところが模型業界のカメラ好きな方から、

「そんな前世紀の遺物の怪しいマクロレンズで完成品を撮るのはアンタだけじゃ!
模型を組んでくれた方にも失礼だから、今の一眼レフ・デジカメ専用レンズを使いなさい!
技術の差に驚くから…」

てな内容のアドバイスをもらったので、
「SMC PENTAX -DFA f2,8/50mm MACRO」を購入し、今回、試してみました。

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さすが現代の技術だけあって、すっきり写っています。

ブログサイズに縮小する前の細部の解像度はキレイで、
背景は上手くボケています

タイヤなどは、プラモデルのゴム・タイヤをありのままに再現しており、
レンズ性能の高さを感じます。

ただ、いかにも模型を撮りました、という感じですよね。

いや、模型を撮ったんだから、それで正しいんだけど、
私が求めるのは、これじゃないんだよね


一方、こちらがヴォルナ9です。

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う~ん、SMC PENTAX Dレンズに比べて、カリカリに写っていないので、
レンズとしてはダメかもしれないけど、やっぱり、私は、こっちだな。

シートとかタイヤ、ハンドル周りの質感が本物みたいなんだもん。
背景の具合も好きです。

「模型を撮って、模型に見えないレンズはダメだろう」は、全く正論なのですが、
それだけじゃないと思うんですよね

という、どうでもいい事を悩みながら撮影を続けます。


 旅行ライターのワタさんと与太話をしているときのことです。「そういえば、昔読んだ雑誌に…」小さなハマグリくらいの巨大シジミを養殖するため、数百万円で池を購入した学校の先生だの、タガメを繁殖法を確立した人とか、貝殻集めが高じて、私設博物館を開いた老人だの琴線に触れまくる記事が沢山あったとのこと。
 掲載していた雑誌のタイトルは 「ラピタ」 ワタさんの言葉を借りれば、

「1995年に別冊ビーパルとして季刊誌でスタートして、翌年、月刊化された中高年向けの物欲カルチャー雑誌。最初は濃~い連中集めて、(褒め言葉の意味で)バカな記事をキレイな写真撮って、沢山載せてくれたんで、滅茶苦茶に楽しくて、目と頭の保養になったけど、最後は、方向を間違いオシャレ雑誌に刷新され、薄っぺらな記事ばっかりになって、あらら~これではダメだろ~と思っていたら、案の定、休刊…」

 実は私もこの雑誌は、数冊持っていました。ただ、私の手元にあったのは、1998~2000年頃の号で巨大シジミ養殖など掲載されていなかったです。

 余談ですが、一緒に何度かロシア旅行をしたハタノさんという友人がおり、彼の特技が、ロシアの軍事・航空・宇宙雑誌やミニカーを片っぱしから豪快に買いまくる「漢買い(おとこがい)」と、廃刊・休刊になりそうな雑誌を見抜くことで、彼のセンサーに触れた雑誌が、このラピタでした。

 絶対に3号で廃刊になると確信した彼は、創刊号から揃えたそうですが、月刊化されてしまったので、「まあ、たまには外れることもありますよ」と言っていましたが、最終的には休刊したので、確かな特技だったのでしょう。

 ワタさんに詳しく聞くと、創刊当初の号には、私の好きそうな生き物系や、自動車系やバイク、工具、カメラ系の記事が結構あるので、古本屋とかで見掛けたら手に取ってみてよ…とのこと。話を聞いた数日後、たまたま、某ネットオークションを見たら、創刊号から、一部欠けはあるものの、39冊がまとめて2000円で出品されていたので、これも縁だろうということで落札し、連休直前に届きました。


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 ワタさんから聞いた話のオリジナルは想像以上に興味深い内容でした。単行本化されていない連載記事も結構あって、光岡自動車の歴史は読んでいる最中ですが、とても面白いです。

新年早々、良い買い物ができたと喜んでおります。



昨年7月に販売を開始した1/12バイクシリーズの第一弾 カワサキ
750ss(キャンディーゴールド)ですが、メーカー在庫が、

いよいよ残り20個になりました(2014年1月11日時点)

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 今年3月頃、輸出仕様のキャンディーブルーを発売しますが、国内仕様のゴールドが欲しいという方は、お早めにどうぞ。


下町、旺角の市場の飲食コーナーにいました。

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結構、すばしっこく、あっちこっちをウロウロしていましたが、
市場で働く人や、飲食コーナーの御客さんも全く無視でした。

魚を捌いたときの臓物だの使わない部位だの、
オコボレにありついているみたいです。


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