CB400LCのレストアも、いよいよ最終段階に入ったとき、いつものようにガレージで作業していたら後方から声が…
「なあ、これ、はーれーだろ?」
見ると手足が長いヨーダというか、服を着たスメアゴルみたいな爺さんが立っています。アクセントは、文章では表記できませんが「ハーレー」ではなく「はーれー(語尾が下がる)」でした。
「なあ、はーれーだろ?」
どうやら、CB400LCのことを勘違いしているみたいです。
「いや、これは、ホンダの古いバイクですよ」
「はぁ? 大きいけど、はーれーじゃないの?」
大きくないですよ。排気量は400ccしかないしエンジンの形式も全然、違いますよと説明すると納得がいかない口調で、
「はーれーは、何ccだよ?」
小さい車種で883cc、大きいと1600ccくらいありますよと返事すると回答に全然、興味がない様子で、
「アンタは、バイク屋か?」
「いいえ、違いますよ。趣味で古いバイクを直しているだけです」
「あのさ、オレ、前の耕運機が動かなくなって、車庫に置いてあるんだけど、あれ、直るかな?」
なんで初対面の相手に対して、現物も見てないのに耕運機が直るかどうか判断しなきゃならんの?
「そういうのは、買った店に相談したら、どうですか?」
「直るか相談したら、新しいの買わされたんだよ!もう部品ないぞ、直しても、また壊れるぞ、とかぬかしてよー!本当に腹立つわ。あれ、直ったんじゃないかな?」
こっちは現物を見てないから同意を求められても、そんなん、知らんがな!(*`・ω・´)
「……」
「アンタ、耕運機は直さんのか?」
「直せません(即答)」
爺さん、いきなり、大きく溜息ついて
「じゃあ、いいや。あ~ぁ、結局、ダメか。今は使えん奴ばっかだな。」
舌打ちして、くるりと背を向けて帰っていきました。どうやら、地元の農家の人みたいです。もちろん、基本は御近所の方とは仲良くする姿勢です。
でも、なんか、イラっときました。(*`・ω・´)