GUMKA工房記

模型の企画・設計とロシアのレッドアイアンモデルズの代理店をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2013年10月


 H2の原型製作に着手し始め、しばらく経った頃、関東の某ショップにオリジナル塗装のままの極上のH2が入荷したと聞いて見に行きました。外装の色はキャンディーブルーのアメリカからの逆輸入車でした。

 最初に足立区のH&Kで採寸・取材したバイクは、同じ逆輸入車でもキャンディーゴールドだったので印象が随分と違って見えました。正確な走行距離は覚えていませんが店長さんが「kmに換算すると、2000ちょいだから奇跡だよ」と言っていたような…

 極上という情報どおりタイヤを含め、ほぼオリジナルの状態で転倒などのダメージもなかったのですが、どうも長期間、陽の当る場所に置かれていたようで外装は日焼しており、タコメーターのレッドゾーンも完全に色抜けして白くなっていました。

 当時は、まだ細部や部品同士のバランスが知りたかったので、その辺を中心に写真を撮っていると、店長さんがタンクのラインを指差しつつ、

「今、外装の塗装屋さんとか、リプロのデカール屋で、この色の薄い方のラインは水色にしているでしょう? でもね、ほら本物は、ヨモギ色なんだよ」

いやいや、メーターのレッドゾーンが色抜けするほど陽の当る場所に長期間置かれていたんだから塗装面保護のクリアーが黄変し、水色だったラインがヨモギ色に見えるのでは?…

でもね、店長さん良い人だったし、私も大人なんで疑問を呈さず「そうなんですか」とオーバーめにリアクションして帰ってきました。

 その後、しばらくして、ブロ友のKenさんが、オリジナル塗装のままのH2で遊びに来てくれたんで確認しましたが、やはり水色でした。


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 当時のオリジナルのままのKA1は、シートのパイピングが金色に見えるけど出荷当時は銀で表面のビニールが変色しただけ、という記事を読んだことがあります。調べ事をしていると、いろんな事を思い出します。


 H2の輸出仕様の写真をつらつらと眺めていて、珍しい塗装を見つけました。塗装色はH2のキャンディーブルーですが、タンクラインはH2Aという変わり種です。
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 H2からH2Aに生産ラインが切り替わった後、転倒などでタンクが凹んでカワサキに「キャンディーブルーのH2用タンクを送ってちょーだい」とお願いすると、このタンクが届いたみたいです。
 よ~く写真を見ると、サイドカバーやフェンダーの塗装色に比べてタンクの色が、やや薄いように見えます。ちなみにH2Aの純正塗装はキャンディーゴールドとパープルだけでブルーはありません。せっかく、デカールを刷るんですから、このラインも入れようかな?

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 いや、絶対に誰も喜ばんよな…個人的には好きですけどね…


半月ほど前、ホームページ宛に、海外から問い合わせがありまして。

「マッハIV H2のキットには、キャンディブルー用のデカールはセットされているか?」

「うんにゃ、キャンディゴールドだけだよ」

「輸出されたH2は、キャンディブルーの方が、ずっと多いんだぞ!」

「……」

 最近は里帰りH2も多いためか、キャンディブルー版のキットが欲しいという声は発売後にちょくちょくありまして…本来、こういうことは企画当初から予測しておかねば、経営者として失格です。第一弾を出すことに頭が一杯で、気が回らなかったです。

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各方面と相談・調整して、検討してみたいと思います。


愛用している極細の平ヤスリがあり、750ssの原型製作でも大活躍してくれました。もう10年以上も気に入って使っているのですが残念ながら1本しか持っていません。

実は、どこで買ったかを覚えておらず、同じような形のヤスリを工具屋やネット通販などで見つける度に買っていましたが削り心地は違うし、すぐに使えなくなる物ばかり。

先日、都内に買い物に行ったとき、偶然、小さな工具屋を見つけたので、いつものように極細平ヤスリについて尋ねると

「今度、現物を持って来て」

本日、再訪すると、店主がルーペで目切り部を眺めながら、

「なるほどね、職人の手引だね。目の刃を1本、1本、タガネを打って切った(彫った)品物だよ。最近は職人が高齢化しちゃったんで、みんな機械打ちで、しかも中国からの輸入品ばっかりだけどね…」

あ~、やはりダメなのかと思ったら、横の棚に手を伸ばし、

「ほれ、同じ品物。平だけでいいの?他に半丸、丸、角、刀刃、菱もあるよ」

いや~嬉しかったですね。

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極細平を三本、半丸、丸、刀刃、も買いました。
 
値段は内緒。

明日からの作業が楽しみですね。 


 海外の模型店から、750SSの注文が入りました。初の海外卸売の相手は、台湾の台北にある老舗模型店。台湾で、この手の製品を買う人はモデラーではなく、圧倒的にコレクターだそうで、以前、台北では、ヒストリカルなバイクや自動車のレジン、メタルキットが売れていたそうです。
 ところが、リーマンショック以降の景気悪化で、その手の新製品の輸入が減って、コレクターの皆さんも次第に来店しなくなり、扱う店も徐々になくなるの悪循環モードに…

 なので、うちの製品には期待しているとのことで、送料込みの見積もりを送ったら、すぐに送金してくれました。今晩、荷造りして、明日発送予定です。

 750ssの発売直後、ヨーロッパやアメリカの自動車模型雑誌に広告を載せている模型店に案内を送ったのですが、新メーカーということもあって、返事は今のところ皆無…

 この台北に模型店には、案内を送っていなかったのですが、台湾でも売られている日本の模型雑誌に掲載された完成品を見て、

「これ、欲しいけど、台湾に輸入代理店とかできるのかね?」

たまたま世間話した相手が、エッチング屋と挽き物屋を紹介してくれたH3さん。

「あぁ、コイツなら、よく知っている。そんなの待たなくても、大丈夫」

となった次第です。



この調子で、他国からも注文が入りますように…

とりあえず、エンジン&ミッションの動力系が完成しました。

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ダイナモセルモーターケースが、エンジン前部にありますが、
当時の電装系の故障の多さと整備性を考えると納得です。

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セルモーターのケースは、結構、大きくて、上から見るとエンジンヘッドより、
かなり右側に張り出しています。

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最早、老眼な50代には、辛い作業でした。

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