GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2011年11月

人生自爆系Yさんとの秋の旅は、湯西川温泉で熊鍋を食べた翌日、
北上して、福島県裏磐梯の定宿、民宿「千貫山荘」へ。

以前も書きましたが、ここは建物も昭和レトロで、
立派な露天風呂なんぞなく、あっちこっちに息子さんの趣味である
80年代原付ホンダ・モトコンポが置かれていたりと、
絶対に一般婦女子には受けない宿ですが、
秋元湖で旦那さんが獲ってくるイワナコクチバス、ウグイ、鯉などの川魚、
そして季節の山菜などを食材とした女将さんの食事がとにかく美味しく、
食堂に食べに行って、そのまま、そこで寝る感覚です。


宿に付いたら、食事まで近所を散歩。
秋の秋元湖は空気が澄んで、夕日がキレイです。

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私は5回目、Y氏は3回目の宿泊で、
夕飯は、どんな川魚をどう料理してくれるか、
毎回、楽しみですが、今回は女将が

「常連さんに感謝の気持ちを込めて」

とサプライズメニューを用意してくいれました。

それが、これ。オーバー尺サイズ(約40cm)の天然イワナの塩焼です。
予約の電話をしたとき、イワナは産卵期なうえ、今年は不漁と聞いていたので、
これには、びっくりしました。

お皿を運んでくれた旦那さん曰く

「天然だよ、このサイズは、なかなかないよ~」

天然イワナの寿命は6~8年で、体長が40cm以上になるのは、
5年以上と言われています。

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今でこそ、全国のあちらこちらでイワナの刺身は食べられますが、
かなり早い時期から、ここは宿の名物として出してしました。

もともと高知県にはイワナが生息しておらず(最近、一部で放流物がいるそうですが)
Yさんはいつも、この宿で刺身や塩焼を食べるのを楽しみにしていたのですが、
これには大感激!尿酸値も血糖値も忘れて、私と競うように無言で食べまくりでした。

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大きなサイズの魚は大味だと言われますが、
この大イワナは冬の前に栄養を蓄えているのか、そんなことは全くなく、
香りの良い脂が適度にのって、肉の旨味と見事にマッチしています。
私もYさんも川魚には一家言ありますが、これには脱帽でした。

釣ってくれた旦那さんと料理してくれた女将さんに、ただ感謝でした

あ~、もう一度、食べたい…

栃木~福島旅行の後、チョコチョコ細かい仕事や打ち合わせがあり、
なかなか原型に触れなかったのですが、今日、まとまった時間ができたので、
フロントフォークの左アウターケースを完成させました。

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単独では何が変わったのかわからないでしょうから、
一次原型と、その修正原型と並べてみました。

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右から一次原型、型取りに失敗し、細部が溶け気味の修正原型、
今回の新規原型です。全長が長くなったのがわかると思います。

今月は大きな仕事はないのですが、小さめな仕事が多いので、
合間を見つけて作業をしていくつもりです。

今年も定宿、裏磐梯の千貫山荘に泊まりました。
ピーちゃんは反抗期で、家に寄りつかず今回は会えず仕舞い。

んで、変わりにシロと遊びました。
後からチチ掴むのが大好きなYさんですが、今回もシロを。

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血糖値と尿酸値が高くてもシロとは遊びます。


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シロにとっては迷惑でしょうが、また来年、来るからね~


 高知県に住む人生自爆系の友人、Yさんですが、先日、勤務先で健康診断があり、尿酸値と血糖値がアウトとなり、11月中旬に病院で再検査を行うことになりました。もしも、またアウトとなると治療が命じられ、当然、禁酒と食事制限が課せられます。

 まあ、普通の人なら、検査まで規則正しい生活をし、食事やお酒も節制して、少しでも数値を減らす努力をしますが、そこは「土佐いごっそう(気骨のある頑固者の意味)」のYさん、

「再検査の結果が出る前なら、ナニを食ってもいいんですわ!前から食べようと言ってた熊鍋を食べに行きましょうや!」

 人生全てを、若いオネエさんとのスキンシップと、旨い酒、美味しい料理、あずにゃん観賞に注ぐYさんらしい、一本筋の通った素晴らしい決断です。

坂本龍馬の言葉、

「男なら死ぬときは、たとえ溝の中でも前のめりに死にたい」 ならぬ

「たとえ尿酸値と血糖値がアウトでも旨いモノ食べて死にたい」

全く日和らずブレない、この男気に応えてやらねばなりません。んで、彼の上京に合わせて、栃木と福島に美味しい秋の味覚の旅に行きました。旅の合言葉は「尿酸値と血糖値が怖くて、旨いモノが止められるか!」

 ヨーロッパのジビエ同様、食材としての熊の旬は秋、それも冬眠前の11月頃が脂がのって、一番美味しいく、反対に不味いのが冬眠明けの春だとは亡き祖父の言葉。今回、泊まったのが、栃木県湯西川温泉にある「平の高房」源泉掛け流しの温泉もさることながら、熊鍋が名物です。

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 11月頃になると、冬眠前に栄養を蓄えるべく、熊が山から下りて来るので、それを猟師が撃ちます。

 旅館の仲居さんによれば、この季節、鉄砲を撃つ音が聞こえた後、猟師の家に行けば、血抜きされて、逆さに吊るされた熊が見られるそうで、そのままの状態で肉を熟成します。そんな悲惨な熊の様子を笑顔で縁側談議のように語る仲居さんを見ると、熊猟も熊鍋も、この地では日常の光景なんでしょうね。

 熊鍋の味は、肉の熟成と下拵えで決まりますが、ここの熊鍋は、それをしっかりとやっており、獣臭さは一切ありません。味噌仕立ての鍋は食べた後、身体がポカポカと暖まります。

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囲炉裏の炭で煮込まれる熊鍋は味もさることながら雰囲気も最高です。

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 この宿は熊鍋の他に鴨鍋や鹿鍋のコースもあるので「熊はちょっと…」という方でも大丈夫だと思います。

フロントフォークのアウターケース(ボトムケース)の部品が、
4度目で何とか形になりました。

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アオシマのZ1/2辺りの部品を流用加工すれば早いかな?とも思いましたが、
微妙に形状や長さが違うので、エバーグリーンのパイプと
アオシマのSR400の部品などを加工して作りました。

これはディスクブレーキが付く左側ですが、
概ねノウハウは掴んだんで、反対側はもっと早く作れると思います。

(続く)

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