GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2011年07月


 抱き付いた古い2スト・エンジンでは、しばしばピストンヘッドの揺動音が出ますが、前回は、ちょっと音が大きかったので、問題のセンターシリンダー壁を再研磨し、ピストンリングとクランクスモールエンドのベアリングを交換しました。再研磨はやり過ぎると、元も子もなくなるので、挑戦される方は、くれぐれも慎重に&自己責任で。

 注意深くエンジンを組み、再度、エンジンを始動します。おお!最初よりヘッドの揺動音が、かなり減っています!これは嬉しい!古い2ストエンジンは素人イジリで何とかなるのがイイですね。

ナンバープレートを取り付け、後は、アイドリング調整とオイルポンプの動作確認です。エンジンをかけ放しにするこの作業を屋内でやると、煙で大変なことになるので、外に出して作業しました。

イメージ 1


イメージ 2


 オイルラインのエア抜きは問題なく終了。センターシリンダーに難有りなので、カワサキ純正オイルには、念のため、2スト用のゾイルを添加しました。オイル添加剤の効果については賛否ありますが、お馴染み元バイク整備士のIさんの

「ゾイルは、受験生にとっての天神様の御守りみたいなモンだ。合格すればお参りして良かったね、
入れといて、焼き付かなければ良かったね、てな。」

いつものよくわからない理由でしたが、入れることにしました(←あんまり深く考えていない奴)言っていることは、ともかく、整備の腕は確かな人です。アイドリング調整が終わったら、ブレーキの確認と、ガソリン給油をせねばなりません。

 まずは命に係わるブレーキから。その辺をゆっくり走って、ブレーキが効くか否かをチェック。うん。ちゃんと止まります。W400流用のブレーキマスター&オリジナルのキャリパーも良い効き具合です。

 スタンドでガソリンを入れたら、近所を一回り。右折レーンで信号待ちしていたら、直進レーンにいた軽ワゴンのドアがツ~っと開いて、こっちを見て、お爺さんが何か言おうとしています。もしや、昔、マッハかKHに乗っていた人で、懐かしい~とかの熱いメッセージか?と思っていたら、

「おいおい、煙!煙! 煙出ているよ!」

「アンタのバイク、エンジンが爆発するぞ!」

 流山名物のおせっかい爺ですね(笑)え~、すいません、これで普通なんですよ。そう言えば、最近のバイクって、排気煙モクモクってまず見ないですね。

イメージ 3

 爆発するぞ、はイイよね(笑)

右が一次原型です。このまま行けてくれ~と期待しましたが、
やっぱりNGでした。(泣)

この細さじゃ、キックしたら、曲がりますって!
あと、バーの曲がりのライン取りが逆ですね。

イメージ 1



右ミッションカバーに付けるとこんな感じです。



イメージ 2


 先日、ピストンリングを譲ってくれたNさんは、これも一緒にどうぞとKH400の純正ブレーキマスターも持ってきてくれました。全体の黒いアルマイト塗装はすっかり落ち、ブレーキフルードは蒸発して茶色い粉に。マスターシリンダーは固着して、当然、このままでは使えない状態です。

 お兄さんのKHはブレーキを社外品に変えたので、この純正ブレーキマスターは外されたまま、ピストンリング同じく、30年間も放置されていたそうです。


イメージ 1

 私のKHは、W400用のブレーキマスターに交換済みだったので頂いたときは特に細部を観察しなかったのですが、今日、よく見たら、Z1の刻印が。

イメージ 2

 えっ?!、KH250/400とZ1て、まさかブレーキマスター同じなの?とパーツカタログで部品番号を調べてみたら、全く同じ番号でした。350/400ccは、S2AからKH400A4まで。250ccはKH250B1とB2が、このブレーキマスターのようです。

 カワサキZ1は人気のある絶版車で、フレームとクランクケースを用意し、あとはお金に糸目をつけなければ、流通しているリプロ部品とメーカー純正部品だけで新車が組めると言われるほど恵まれており、マスターシリンダーの部品やダイヤフラムなどの消耗品も今でも入手可能です。

 たぶん、将来、W400用が欠品することはあっても、Z1用はなくならないだろうから、万一のときは、これに換装すればなんとかなるか?保険として、今のうちにOHだけしておこうかな?

そう言えば、Z1とH2とW3(650RS)は同じブレーキマスターですよね。つまり、900cc、750cc、650ccと400cc、250ccが同じ部品なわけで。やっぱり素敵だぞ、カワサキ!

H2のシフトペダルはダイレクトにミッションに付いているのではなく、
リンケージ機構を介して、シフト操作をします。

一次原型は、シフトペダルは、ほぼアオシマのZ1の流用だし、
リンケージ機構も細い棒が「く」の字になっているだけ。

いくらなんでも、こりゃー簡単過ぎだろうと、作り直し始めて、
フレームとシフトペダルとリンケージ機構の位置関係が極めてタイトだとわかり、
必要以上に省略して、その問題をクリアーしたのだなと納得。

部品を実車と同じくらい細くすると強度不足で、部品段階で欠損しそう。
強度を確保すべく多少、太めに作ると、今度はフレームに干渉。

んで、結局、3回も作り直して、こんな小さなパーツに
3日もかかって、なんとか妥協点を見つけました。

できた部品をみると、到底、そう見えない形状なんで、
単に私の段取りが悪いだけかもしれません(泣)


イメージ 1




イメージ 2





KH辺りでは、コストの問題からか、かなり簡略化され、
機械然としているシフトペダルとリンケージ機構ですが、
H2のは、初期&トリプル・シリーズ最高排気量車だけあって、
デザインや部品形状など良い形をしています。


 そろそろ、公道へ出ての調整が近いので、ナンバーを取りに野田の陸運支局に行きました。車検がいらない250ccの登録は、車両持ち込みが不要で、さほど難しくありませんが、このKHは逆輸入車の新規登録という手続きになるので、理由書なる書類が余分に必要のようです。ただ、この理由書の書き方がわかりません。

 かくして、陸運支局近くに必ずある代書屋さんに駆け込んで、申請書と一緒に作成してもらいました。

 今回、申告書&理由書作成に必要だったのは、購入時にバイク店から渡された通関証明書、譲渡証明書の他に、現地タイトル(イギリスでの登録証)、理由書に貼付するフレーム番号とエンジン番号の石刷り、バイクの製造年が証明できる資料として、フレーム番号と製造年が記載された書籍のコピーとカタログのコピー、あとは通常の軽二輪自動車登録に必要な住民票や印鑑などでした。

 理由書作成のために、バイクについて、ちょっと質問され、あとは待っていたら、10分くらいで完成。申請書と理由書と作成代金は計3000円也

 車検のないバイクでも、バイク店に登録を頼むと代行手数料だけで、10,000~15,000円くらいかかります。もちろん、お店も商売なので仕方ないですが、時間のある方は、陸運支局という非日常も見られるし、自分で登録することを御勧めします。

ちなみに理由書は、役所への事情説明で「イギリスから輸入されたこのバイクは、石刷りの番号からわかるとおり、カワサキが1979年に製造したKH250です、すでに国内で形式認定された車種だから、このまま登録させて」を役所言葉で書いてありました。

 書類完成待ちの間、代書屋さんとの世間話で理由書作成で多いのは、私と同じ里帰りバイクの新規登録とオーナーがわかっているけど、書類が紛失した250ccまでのバイクを再登録するケースで、

「このバイクは盗難車や拾ったバイクでなく、誰それが、不注意で書類をなくしました。」

てな内容を提出し、陸運局の記録と合致すればOKだそうです。


 出来上がった書類と資料一式を持って、支局の提出窓口へ。窓口の係員の女性が、ちゃんと書類が揃っているか、記載漏れはないかなど、一通り確認し、

「あちらでお待ちください」

少し待っていたら呼ばれて、製造年を証明する資料コピーと現地タイトルを返され、隣の交付窓口で、ナンバーを渡されて終了でした。

新聞の地方欄に、松戸市の防犯ポスターが大人気という記事がありました。

普段はお堅いイメージの防犯ポスターですがキャラクターを今風の女の子絵にしたら、分けてもらえないのかと問い合わせが多数あり、貼られたポスターが盗まれるほどの反響という内容でした。

今週、うちの町内会の掲示板にも貼ってありました。

イメージ 1




イメージ 2


新聞のモノクロ写真じゃわからなかったですがちゃんとハジけた絵になっています。さすがに、この地域は住民の年齢層が高いので盗まれることはありません。

しかし、最近多いですよね、この手のキャラクターを使ったポスター。

微妙度★★☆☆☆ (下手な絵のポスターよりはマシだから)

このページのトップヘ