南流山では寒い日が続いているので、水廻りで作業するタンクの錆落としは今一つやる気が起きません。再メッキ部品も届いたので代わりに、フロントブレーキのキャリパーOHをしました。
まずは分解です。ブレーキマスターの状態から知れるようにブレーキホースは経年劣化、当時のカワサキ車の特徴のブレーキパイプにも錆があります。
さらにブレーキパイプは締め付けナットが完全になめていたので、どうも前オーナーは、一度、メンテしようと試みて、ナットを潰してしまって分解できず、メンテを諦めた模様。私は部品再利用とか考えなかったので、力まかせに分解しました。

ブレーキピストンのシールやスライドピンのOリングなどゴム部品は硬化しており、当然、交換です。スライドピンも表面が傷んでいたので交換したかったのですが販売終了なので仕方なく磨き直し、金属黒染め液に浸して再利用しました。
工具や農機具の錆防止用として昔は大きなホームセンターでも黒染め液を売っていましたが、規制でもあったのか、今回は、どこにも売っておらず。手持ちの最期の小瓶を使いました。

キャリパー本体はフルード漏れによる塗装劣化があったので、愛知県の(有)パウダーコーティング・カトーにて、耐ブレーキフルード塗装をしてもらいました。バイクフレームのパウダー塗装で有名な会社ですが、小物もちゃんと塗装してくれます。

(続く)