GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2010年11月

これまでの記事でフレームを見てもらえばわかるように、
一次原型では、後部を別パーツとしていました。

改めて、そのパーツを確認します。あれ?なんか文字が書いてありますよ?
どれどれ…

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「R wrong」 ああ、なるほど。
つまり、この両端のカーブを間違えたっちゅうこっちゃね。
わかってたら直してから納品しようよ~(泣

今さら台湾方面に向かって叫んでも仕方ないので、自分でやります。
フレームパイプも細すぎるし。
ついでに、この部品分割、好きになれないので、
左・右・後部の三分割から、左右二分割に改修します。

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やり始めてわかりました。フレームが後方に行くにつれ微妙にせり上がっていて、
しかも左右はテールカウルと干渉するので調整がすごく面倒です。

どうやら、手間がかかるので、ここを別部品にして、
取り付け角度やカウルとの調節をモデラー任せにしたわけですね。

自分に都合の良い分割を考えるとは、ある意味、プロだと感心しましたが、
モデラーの立場になれば嬉しくも何ともないので、このまま進めます。

今年2月、高知の友人らと西伊豆は戸田に行ったときに撮影した猫です。
猫の写真は、あっちこっちで撮っていますが、その中でも、お気に入りな一枚です。

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オリジナルTシャツを作っている長女の琴線に触れたようで、
彼女の傑作、「カピバラと殺り合う覚悟はある」の元写真がこれです。


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漁師町の猫は人慣れしているんで、良い写真を撮り易いです。
魚も美味しいので、機会があれば、また戸田に行きたいですね。


 大昔、ホンダのダックスのキャブ掃除をしたときは、バイク雑誌を参考に灯油と歯ブラシでゴシゴシやって、最後にガソリンで流しましたが、最近は優秀なケミカル剤があるんで、そんな事をする人はいないそうです。(註1)

 というわけで柏市にある二輪専門の大型用品店「ライコランド」でワコースのエンジン・コンディショナー(泡状)、ミクニのキャブクリンスーパー、ワコースのパーツクリーナーを買いました。

 全体の汚れを落とし、各ジェットの詰まりを確認。念のためジェット詰まりには欠かせぬ伝統の素材、荷札の針金を用意しましたが使わずにすみました。

 あとは古いメインジェット、パイロットジェット、ニードルなどをリペアキットの新品と交換します。ありがたいことにKH250に乗る一休さんが、サービスマニュアルを提供して下さったので、その数値を参考に各ジェット類を選びました。

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 全ての部品交換が済んだら油面調整です。なぜか、このキャブレターの油面はー6mmとマニュアルの数値より低かったので、ー3mmになるようにフロートの舌を調整しました。

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 油面調整が終われば、フロート室を組み付けて完成です。あと2個の作業が残っているので、ジップロックに入れて、とりあえず保管します。

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 お次はオーバーフローしている右と中央のキャブレターです。


注1:お爺さんが一人でやっているような古いバイク屋さんでは、この伝統は守られているようです。


 発端はデザインフェスタを見物に行き、出店をしていたH2乗りのケンさんとの会話でした。

ケンさん 「そうそう、KH250のキャブ、どうすんですか?」

私 「プロに任せようか、自分でやろうか悩んでいますよ」

ケンさん 「業者に頼むと4~5万かかりますよ。
      ボクはH2を買った店で、やってもらえたから助かったけど」

 業者はそれで生活しているので当然ですが、それなりの金額ですね。一応、モデラーだし自分でやろうか…と安直に決めました。

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 まずは、OHの必需品リペアキットを大阪の老舗、山之内キャブレターから通販で入手。9450円也。メインジェットやニードル、ガスケットなど一式セットされています。

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 さっそく、キャブレターを外します。まずは左から。オーバーフローしているのは右と中央なんで、
それを後回しにします。

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ガソリン漏れはないものの、外観は、それなりに汚れています。

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分解し、フロート室を見てみます。久々に腐ったガソリン臭を嗅ぐ覚悟していいたのですが、
「あれ?デロデロになっていない?」 

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 強烈な臭気にのたうち回る様子を期待した皆さんと同じく、私も肩透かし状態。フロート底部に細かいゴミは溜まっていますが、ガソリンは変色はすれども腐っていません。ガレージにずーっと置き放しではなく、割と最近まで前オーナーが乗っていたという話は本当のようです。

セッテイングを確認すると、メインジェットは80 (マニュアル数値は77.5)
パイロットジェットは20 (マニュアル数値と同じ)
油面値は-6mm (マニュアル数値は-3から-5mm)

何か意図があって、こういうセッテイングをしたんだと思いますが、とりあえず、
マニュアルどおりに仕上げることにします。

(続く)


 今月初め、高知のY氏と裏磐梯に行ったとき磐越道のインターに近いスーパー、ヨークベニマルで売っていた「べこの乳のむヨーグルト」、作っているのは会津中央乳業株式会社です。

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 御当地ドリンクが飲みたいと、何気なく買ったのですが香料や安定剤などを一切使わず、牛乳を発酵させるだけという実に直球な商品ですが、とにかく濃厚で美味しい!

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 これをスホーイSu-27フランカーやF-15だとすると大手メーカーの製品はMe262、P-80シューテイングスターのレベルで括りが同じジェット戦闘機なだけで速度も兵装も戦闘能力も桁違いです。

 通販もやっているので、ぜひ御試飲ください。毎日、普通にこれがスーパーで買える福島の人たちが羨ましいです。

注; 決して企業のまわし者ではありません!


 右サイドカバー内にあるオイルタンクには購入時より割れがありました。このタンク、材質がポリエステルなので、補修が容易にできません。

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 前オーナーは、エポキシ系接着剤を塗りまくって、オイル漏れを防いでいました。本来、エポキシ系でもポリエステルの接着はできませんが、仮止め状態で表面を塞いでいたようです。

 一昨日、キャブレターを外す際に邪魔なので、オイルタンクを取ろうと固定ボルトを緩めたら、割れ目を塞いでいた接着剤が剥がれたようでオイルがドクドクと。そもそも、このタンク、材質を生かし軽くひねりを入れた状態で、フレームに固定されておりまして。どうやら前オーナーの英国人、その状態で割れ目を補修したようです。

 ボルトが外されて、拘束するものがなくなったタンク容器は、成型された本来の形に戻ろうとし、仮止めに過ぎなかった補修部が、ぺりっと剥がれた模様。バイクの下には、みるみる赤いオイル溜まりができたので、それなりの割れ目だったようです。

 とりあえず手でタンクをぐっと押さえ付けて、オイル流出を最小限に留めて、タンクをバイクから外し、中のオイルを別容器に移しました。手と床はオイルまみれ。

 不幸中の幸いで、先日、中古のオイルタンクをネットオークションで入手したばかり。まさか、こんなにすぐに使う羽目になるとは…

注: 動揺したんで、全て片づけ終わるまで、写真を撮るのを、すっかり忘れていました。

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