GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2010年03月

え~、思うところありまして、数日前から、三度目のフレーム修正を始めました。
結構、煮詰まって後悔しています。

ある程度、光が見えたら、画像公開します。

先週からスランプです。マッハのフレームの神様、降りて来ないかな?

市川に住んでいた頃の写真仲間だったマツダさんから、
引っ越し案内のハガキが届きました。
定年退職後、実家のある島根県に御夫婦で戻られたとのこと。

マツダさんと知り合ったのは、デジカメが普及する前で、
まだフィルムカメラが一般的な時代でしたが、その頃でも、
既に旧式になっていた二眼レフの愛好家でした。

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なんでもマツダさんが学生の頃、二眼レフ・カメラの大ブームがあったそうで、
有名メーカーから怪しげなメーカーまで、沢山の会社が競って二眼レフを作っていました。
マツダさんもお父さんを拝み倒して、中古でヤシカフレックスを買ってもらったそうです。

二眼レフの6 x 6のフェイルムは、普通の35mmの約4倍の大きさだから、
その分、解像度が高く、迫力ある写真が撮れるよ」

「正方形フォーマットのフィルムだから、画角を決める勉強になるよ。
しかも、ファインダーを上からのぞき込む撮影ポーズだから、
ポートレートのときなど、モデルが緊張しないよ」etc、

中古の二眼レフを何台も持っていて、貸してくれたり、無料で配ったりと
一人でも多くに魅力を広めるべく、一生懸命に努力をされていました。

熱心に進めてくれるマツダさんには申し訳なかったのですが、
左右像が逆に表示されるファインダーや面倒なフィルム装填、
散歩に持ち歩くには大きすぎるボディーなど、どうも、
しっくりと来ず、私は一度、貸してもらって終わりました。

イカコンタックスみたいなレンジファインダー機や
ニコンFのようなMF一眼レフならともかく、
二眼レフは、自分にとって古すぎる機械でした。

さて、私、ふと思ったことがあります。
マツダさんを私に、二眼レフをスケール物のプラモデルに、
興味を持たずに終わった私を、今の20代~30代前半の方に、
それぞれ置き換えたらどうでしょうか?

かつてブームがあり、やってみると苦労はするものの、奥深くて楽しく、
熱心に進めてくれる人がいて…
それでも受け手に興味がなければ、それは続かないのですね。

AF一眼レフはガンプラ、デジカメは塗装済み完成品に相当ですかね?


マツダさん、島根でも二眼レフの布教活動しているのかな?


 ホンダは名実共に国内No.1のバイクメーカーであり、CB750FOURやCBX、CB750F、CB72、CB92、NR、VT250F、カブC100など燦然と輝く名車があります。しかし「光あるところには必ず陰あり」その一方では、まるで何かの憑き物を落とすかのように、数年おきに発売される迷車が存在するのです。そんな迷車の一台と呼んでも、殆どのバイクファンから異論は出ないであろうホンダZOOK(ズーク)を地元で見ました。

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 ZOOKは「新しいスタイルの原付タウンビークル」との触れ込みで1990年2月に販売開始したスクーターです。広告キャラクターには、あの所ジョージを起用しキャッチコピーは「ヘンテコリンは気持ちいい」……いや冗談じゃなくて本当だからな。外観は部品を付け忘れたのではなく「スケートボードをイメージ」……いや冗談じゃなくて本当に本当だからな。


 車種名のZOOK(ズーク)は「~ずく(~の傾向が生じる。)」からヒントを得たホンダのオリジナル造語……いや冗談じゃなくて、本当に本当な本当の話だからな!特筆すべきは、足跡パターンのZOOK専用タイヤが用意されていたこと。

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 タイヤメーカーを巻き込んで、この頃は、いろんな事にトライできたんですね。

御米代の仕事をするとき、最近では担当者もこのブログの存在を知っていて、

「あの~、ブログでやってる趣味のバイクは、うちの仕事が終わってから御願いしますね」

「趣味の原型じゃなくて仕事をしましょうね、仕事を」

「ああいう好きな物を作る姿勢、御立派ですよ。でも、うちの仕事を優先で」

てな具合に、しっかり釘を刺されるのですが、例外的に

「あ、猫は作っていいですよ、あれは楽しみにしてますから」

「猫フィギュアの原型、途中(の様子)を見せてもらえませんか?」etc

思った以上に、私の仕事関係に猫好きが多いらしく、750SSとかラビットと違って、
不思議と禁止されたり、嫌味を言われません。どうやら、猫作りだけは容認のようです。

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以前、ミリプットはエポパテなのに、切削感がポリパテに似ていると書きましたが、
モールドの彫り込みなどは容易な反面、基本的に脆くて欠けやすく、
しかも二度盛り(パテの後盛り)は不向きなようで、簡単に外れたり欠けたりします。
それがなければ、私にとって最高のパテなんですけど。

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もうすぐ完成です。

 住宅リフォーム業者の方から聞いた話ですが、以前は商業施設やホテルなどにしかなかったセンサー感知で自動的に水を流してくれるトイレが、ここ10年ほどで家庭にも普及しているそうです。数が増えれば値段も下がるので、今ではマンションや一戸建ての新築物件のみならず、築年数が古い家でもリフォームの際に替えるケースも多いとか。


 そして、ここへ来て、小さな弊害が出始めてたそうです。トイレを済ませて流す習慣がないので、学校や友人宅で、そのままにしてしまう幼稚園児や小学生が増えていると。「便利さの代償ですね」と笑っていましたが、それでいいのでしょうか?

 まだ模型店をやっていた頃、運送会社に勤務する常連さんから聞いた話ですが、新入社員でカーターを使えない人が増えていると。「小学校の頃、工作の時間で使ったろう?」と尋ねると、ほとんどがハサミで済んだし、家でも親が危険だと触らせてくれなかったと。満足に扱えないんで刃を出し過ぎたり、手をうんと伸ばして恐る恐る使うので、かえって危険だそうです。

 私が子供の頃、全国に拡がった「刃物を持たない運動」によって、親の世代では当たり前だった「肥後守(ひごのかみ)」と呼ばれた、折りたたみ式ナイフやカッターが学校持ち込み禁止となり「ボンナイフ」という子供心に全然、使えないと感じた駄物を与えられました。運動自体を聞かなくなってからも学校だか教育委員会だかは、刃物を遠ざける考えは変えなかったようです。


 最後に引っ越してから知り合った便利屋さんの話です。進学・就職や転勤の季節なので、通販などで購入した、組み立て家具の完成依頼が多いそうです。以前からも同様の依頼はありましたが、大半が工具を持っていない女性か、力仕事が辛くなった老人からでした。

 ところが、ここ数年は若い夫婦や一人暮らしの男子学生からの注文が増えています。最初は仕事や学業が忙しくて、作る暇がないのかと思ったのですが、よくよく聞いてみると、組立説明書が理解できない、各工程のイラストをいくら見ても、現物と結び付かないという信じられない理由でした。「プラモデルと同じですよ。子供の頃、作ったでしょう?」そういう依頼をする人は大概、作ったことないそうで、イラストを見ながら物を組むという回路が脳内に育っていないらしく、全く話が噛み合いません。もはやプラモデルは男子の通過儀礼ではないようです。


 組立説明書を理解できない若い人が増えているようじゃ、政府や産業界が、物作り立国を声高に叫んでも、根本がもうダメだと思ったそうです。これらの夫婦や学生は、子供に組立説明書の読み方は教えられないし、おそらく、自分の手で何かを作る喜びは伝えられないでしょう。

どうも今まで常識や当たり前が通じない人が増えつつあるようです。


 たぶん日本では初公開(?)のモトグッチ254のケース割り写真です。Z1/2、CB750FOURやGSX1100Sなら、バイク雑誌や専門ムック本に載っていますが、価値はともかく、滅多にお目にかかれない画像です。

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以下、分解した高橋さんのコメントです

 アッパーケースは比較的軽くメインベアリング(プレーンタイプ)は分解前から、数が少ないかと思っていたら、3ベアリングでした。幅の制約とコストダウンの為と思われます

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 ミッションの幅狭く、50㏄並みぐらい。クランクシャフトのウエイトだけ見ると、外形は良い感じの形状でコンロッドは短く可愛い。

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 ベアリング類はSKFで、日本代理店があり、一般的でないのは本国オーダーで入手可能のはずです。オイルシールは専門業者でオーダー可能か不明。国産で対応出きれば良いのですが

(続く)

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