GUMKA工房記

模型の企画・設計とロシアのレッドアイアンモデルズの代理店をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2009年09月

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いつの間にか、幕張のホビーショーまで1ヶ月未満。
今週始めから、加速的に慌ただしくなってきました。

私も女房・子供がいるので、いつ現金化されるか不明な
バイクの原型ばかりやってると、御飯が食べられなくなるので、
ちまちまと仕事をやっております。

この時期は、当然、ホビーショー関連の仕事をせねばならんのですが、
gool36jpさんから、待望のエアーダクト(エアクリーナーインシュレーター)
の画像と詳細な寸法が届いたとあっては、じっとしてられません。

ほうほう、なるほど。ダクトの足は、もっと、急カーブで曲がって、
太かったのか…

知ってしまったからには、一からやり直しましょう。
結構、今の原型、うまく仕上がったけど仕方ありません。

まあ、二股の山道で迷って「よし、右だ!」と進んで、
思いっきり、道が途切れていて、元に戻る気分ですが、
1/35の五式中戦車のリアパネルも、かなりの回数、作り直したから、
それに比べれば、今回は寸法があるので、すんなり行くでしょう。

自分の予定では、10月末までに全原型を完成させる予定でしたが、
作業を進めるうちに、一次原型のレベルが意外と低く、
エアークリーナー、フレーム、バッテリーケース、左サイドカバー、
クランクケースなど修正をせねばならない部品がぞくぞくと。
他の仕事との兼ね合いを考えると、これは、その期間では到底無理。
プラス一ヶ月というところか?

考えていても、現実は変わらないので、まずはプラ棒曲げから。


 まだ市川市に住んでいた頃、通勤路の途中にカレー屋がオープンしたので、妻と食べに行きました。
店主は、妻の言葉をそのまま借りれば、

「お育ちは良さそうだけど、頭は悪そうなオヤジ」

「頭が悪い」というのは「お勉強ができない」ではなくて「社会で生きる術を知らなそう」という意味だそうです。

 看板メニューと称する地鶏のチキンカレーを頼んだところ、確かに具の鶏肉はおいしいけど、肝心のカレーの味は、どう味わってもインスタント。つまり各家庭で主婦が作るカレーと同じ味。そんなバカなと思い、何度も口に運べど変わらず。やがて店主が自信たっぷりに、このカレーの美味しさをカウンター越しに語るという地獄絵図が始まります。

「あのね、ボクは、以前、少年野球のコーチをやっていてね。このカレーは試合の後に子供達や父兄に振る舞ったら、おかわりするくらい、おいしいと評判でね。だから開店したんだよ」

 あのな、おっさん、コーチがタダで振る舞ってくれた食べ物なら、子供も父兄も「おいしい」と言うわな。ましてや試合が終わった後の空腹状態なら、おかわりもするだろうさ。

「おいしいカレーを作るコツを知っている?それはね大鍋で、じっくり具を煮ること」

 横に座っている妻の視線が、どんどん厳しくなります。九州生まれの彼女は働かない男と、下らない能書きを延々と垂れる男が大嫌いです。

「まぁ、ボクが、ここで開店したおかげで、金出すだけで、そのカレーを食べられるんだから、市川市民は幸せだよ。言っとくけど鶏肉は茨城産の地鶏ね。ボクは横浜の出身で中華街に食材納めている友人がいたから、そこから仕入れているのね。食材が良ければ、市販の固形ルーで大丈夫なんだよ。どう?おいしいでしょう?」

 久々に生きる価値のない人を見ましたよ。お前は全国の真面目なカレー屋さんに謝れや。どう考えたって、家庭用のカレー出して商売しちゃダメだろうが。素材が良ければ固形ルーでOKとか、お前、頭おかしいだろう。おまけに、ケチって安い固形ルー使っているから、お高めなレトルトカレーにすら負けるチープな味。

 すぐに「パン屋のお向かいに開店したカレー屋さん、ダメだよね」「痛々しい」という話があっちこっちで聞くようになり、当然の如く半年ちょいで閉店。最後の数ヶ月はカレー専門店なのに、ハンバーグ定食とかトンカツ定食とか始めて、イタさが加速していたのは御約束でした。

どうして、こういう人は、そんな、いいかげんな商品が通用すると思うのでしょう? 謎ですね。

去年5月に、アエロフロートパイロットの友人が来日したときの話。

事前に「Matagi sword」が欲しいというメールがあったので何だそりゃ?と思い、絵を描かせたら単なるナタだった。仕事で滞在した欧州某国のホテルで偶然、マタギのドキュメンタリー番組(NHKの海外向け番組?)を見て、
ロンリー・ハンターで森の知恵者であり、自然と共存するマタギに感動し、彼の腰にぶら下がっていた「Matagi sword」が欲しくなったそう。

念のため、あれはSword ではなくBush cutterだぞと説明してから郊外型の大きなホームセンターに行くと、安価な中国製から、地方の鍛冶職人が作った国産高級品まで豊富に品揃えしていた。

50代くらいの店員さんがニコニコ接客してくれたのは良かったが、人がせっかく事前にSwordではないと説明したのに、カタコト英語を交えながら

「It's Samurai KATANA! KATANAと同じ方法、わかる?make, make, Hummerよ、Japan Kraftman, makeするね。Hummer カンカン、同じKATANA, Samurai 魂ね」

「It's very very good KATANA Swordよ、わかる?うん?持ってみて」

その奇妙なセールストークに友人も苦笑しつつ手にすると、親指を立て、

「Hey! very good 、You are American Samuraiよ」

あ~、店員さん、彼はアメリカ人でなくロシア人ね。結局、立派な革製ケース付きの鍛冶職人の逸品をお買い上げ。帰国したらダーチャ(別荘)の手入れに使うそう。

その店員さんによれば、近所の農家(周囲は畑だらけ)には使い潰し用の中国製しか売れないが、ナタに限らず包丁やハサミなどの国産の高級品刃物や工具、調理器具を買ってくれるのは、もっぱら外国航空会社のパイロットやCAだそう。

手慣れた接客は、そういう理由があったのかと妙に納得。

 以前、ロシアの友人から、

アエロフロートの貨物営業の同僚が商談で日本に行くけど、彼の息子が両生類マニアで日本のイモリを買いたいらしいだ。悪いけど付き合ってやってくれないか?」

と頼まれ、都内の熱帯魚店に付き合ってあげたら、どうも

「趣味のリクエストを聞いてくれる日本人ガイド」

という間違った情報が広まったらしく、来日予定の見ず知らずのロシア人から問い合わせメールが届くようになった。

 大半は「築地市場が見たい」「浅草を歩きたい」「温泉宿に泊まりたい」程度なので、はとバスツアーや外国人旅行者専門の代理店を紹介して終わりだが、おもしろそうで半日程度で片づく話には付き合ってきた。

去年の4月には「日本産のChrysanthemum stoneを買いたいので一緒に来て欲しい」

というリクエストがあった。全然知識がなかったので調べてみたら「菊花石」と呼ばれ、結晶状の模様が、あたかも菊の花のように見える鑑賞石で、岐阜県の指定区域産などは特別天然記念物となっていた。

 連絡してきたのは、天然石収集家の50代のロシア人男性。モスクワでも自称「日本産」を売ってはいるが真贋が怪しいので、どうしても正真正銘の日本産を買いたいとのこと。おもしろそうなので彼と都内の専門店に行ったが、やはり安いのは中国や韓国からの輸入石で、国産品は指定区域外の産出石だが、かなり高かった。彼はその中の白模様の逸品を気に入った様子で、じっくりと価格交渉。多少、安くしてもらったとは言え結構な金額で御購入。

それから数ヶ月後の8月上旬に某有名旅行代理店から連絡が。

「来日予定のスウェーデン人旅行者が、あなたをガイドにと指名しています。つきましては…」

 若い担当者から詳しく話を聞くと例の菊花石を買ったロシア人と友達の収集家で、ぜひ彼と同じように都内の鉱物専門店巡りがしたいとのこと。前回と同じコースでよければ、交通費と食事代実費で引き受けますけどと返事したら、翌々日、その上司なる感じの悪い中年男性から電話があった。

 開口一番、お前は、どこの会社の所属だ?それともフリーのガイドか?これまで他社とはどういう契約条件だったんだ?と横柄な態度で尋ねるので、

「元旅行会社の社員でもなければフリーのガイドでもないが、悪いか?」

こっちも思いっきり不機嫌そうに答えると、ちょっと口調が丁寧になったものの、

「間違いがあると、我々の責任になりますから」

を言葉の端々にだしつつ、本来なら新規契約先としての登録が~とか事前の研修が必要だ~考えている巡回ルートを事前に書面で出せ~とかネチネチうるさい。

 「本業じゃないんで面倒だからやらん」と電話を切ろうとすると「待ってください、先方のリクエストですから」と粘るけど譲歩はなし。妥協案として、そちらの添乗員を付けて、私は単なる案内人ではダメなのか?と提案するも、

「案内人の立場でも、間違いがあれば我々の責任になりますから」

意味がわからん。大企業には必ず何人かいる、この手の責任逃れと自己保身が趣味という輩と付き合うとロクなことはないので最後は強めな口調でお断わり。そんなにリスクが怖いのなら照会があった段階で「この人物はガイドとして適任ではありません」とか言って断れば良いだけなのに。なんで長電話で拘束して、こっちに不愉快な思いをさせるのか全く意味不明。

後日、スウェーデン人を紹介したロシア人からメールがあり、

「スケジュールが合わなかったから仕方ないけど、彼はとても残念がっていた。次回は、他を断っても彼に付き合ってあげてよ」

 結局、嘘を言って誤魔化したらしい。ちなみに、このスウェーデン人、某家具販売会社の偉いさんとのこと。責任云々がうるさかったのは、それが理由なのか?

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エアーダクトのパーツに盛ったエポパテを、ひたすら削って、
凸状のリブ完成。よし、うまくいったぞ、次の過程じゃ!
と、思ったら、ちりっと気になる点が。

「ここは、こうだから、こうなるはずだけど、あれ?」

どうも納得いかない箇所があり、現在、実物を持っておられる、
gool36jpさんに確認中。問題なければ、万歳して、次の過程ですが、
イヤな予感が的中したら、違った意味でバンザイになります。

とりあえず、他の仕事をして審判の日を待ちましょう。

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今年の1月以降、作業が止まっていたエアークリーナーの製作です。
750SSのエアークリーナーは、シートの下に位置し、
サイドカバーに挟まれています。

当時、九州にお住まいの750SS(H2)のオーナーが、
エアークリーナーの採寸をして下さり、
基本形状出しに、大いに助かりました。

しかし、作業を進めるうちに、もっと詳細なデータが、
必要となったので、750SSのオーナーで、

「KAWASAKI GARAGE 」http://blogs.yahoo.co.jp/gool36jp

の管理人である「gool36jpさん」に、採寸の補助を御願いしました。

gool36jpさんは、750SSだけでなく、500SSに350SS、400SSなどの
カワサキ2スト・トリプル系、さらに四輪のホンダS600も
所有されてる趣味人な方のうえに、キャリアが長いモデラーなので、
こちらの細かな要望を、すぐに御理解いただき、とても助かりました。

エアークリーナーは、フィルターが内蔵された円筒状のハウジングと、
三本足のエアーダクトで構成されます。

エアーダクトのダクト部には凸状のリブがありますが、
どう再現しようか悩んで、結局エポパテ盛って、
削り込む手法としましたが、後々、考えれば、
ブラ材貼り付けて、削って調整すれば良かったかも…
まあ、自分のやり易い方法が一番ですからね…orz

(続く)

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