GUMKA工房記

模型の企画・設計と資料同人誌の販売をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2009年08月

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8月20日を過ぎて、ようやく仕事も一段落したので、家族サービスを兼ねて、栃木県の「黒羽観光やな」へ行きました。

朝早く出掛けて、東北道を北上し、お昼頃に到着。梁で水遊びする親子連れや、鮎釣りを楽しむ人を川原で眺めつつ、ぼーっとした後、鮎づくしの定食を。

鮎の塩焼き、鮎フライ、鮎魚でん、御飯とみそ汁&お新香、という川魚好きな私には夢のようなメニュー。それに、他では見かけない「鮎の刺身」を追加。これが新鮮で、テーブルに運ばれたときは、まだ、口をパクパクしていました。肝心の味も、臭みは全くなく、清々しい味わいで、大満足でした。

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己の未熟さ、甘さに、数日間、凹んでました。

発端は、サイドカバーが出来上がったので、
フレームに、タンク、シートと共に取り付けてみたら、
変な違和感があったことでした。

最初は気のせいかと思ったのですが、やはり、どうもおかしい。
まさか、と思い、フレームを採寸データと比較してみると、
トップブリッジを取り付ける三つ又の位置が高く、しかも手前過ぎ。

脱力でした。スケール物の原型を引き継ぐ際の鉄則である、
「他人の仕事を信じずに、念のため再検証」
を愚かにも忘れた結果です。

1/35八九式戦車のときは、ちゃんと子細にチャックしたのに、
H3氏の日頃の仕事ぶりを見ていて、大丈夫だろうと根拠なく、
一次原型を信じて作業を進めていました。

原型製作用に沢山の資料写真と採寸データを渡したのに、
なぜ、こんなミスをしたのか不明です。

もちろん、それを初期に段階で発見できなかった、
私にも責任があります。

ただ、わかった以上は、放置できないので、まずはフレーム修正から。
高さが約1mm高いので、切り離して寸詰めを。
最初に気付いて、これをやっておけば、
何の問題もなかったのに、
三つ又の位置から基本寸法を決めていた
タンクは全体に狂いがあるので、
形状を全面やり直しです。

作業は、一気に逆戻りすることになりますが、
こうなったら、良い物作りますので、お付き合いを。

折しも、シートのデューロパテが三度目の崩落。
今度は後部がボロリと剥がれました。

ええ、ええ、これは、もうシートからタンクから、
全てやり直せという、マッハの神様のお告げですね(大泣)

とりあえず、工房にあったデューロパテは全部捨てました。

「この、ど腐れパテが!バイク原型には二度と使わんぞ!」

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忙しい仕事が一段落したので、先月に頼まれたカメラの修理をやりました。

1950年代製の「ヤシカ35」というカメラで、依頼者は、友人のカンさん。
フィルムカウンターが動かなくなり、スローシャッターも効かなくなったので
カメラ屋で修理見積もりを出してもらったら、18,900円と言われたそう。

「それじゃ、中古で、もう1台買えちゃうよ」

と、彼の職場(スーパー)から都合したであろう、
缶コーヒー2カートン(60本)と共に、私の所へ持ってきた次第。

生憎、忙しかったので、催促なしで暇なときで良ければ、という条件で引き受けました。

フィルムカウンターの不動の原因は、作動バネが切れたか、
異物の引っ掛かかりのどちらかです。

さっそく、トップカバーを開けて調べてみたら、
単にバネが外れていただけでした。一応、念のため新品に交換。

スローシャッターの不調は、スロー機構(ガバナー)の
オイル固着だったので、固着オイルを除去し、再注油して終わり。
見事に復活しました。

このヤシカ35、レンズシャッター・レンジファインダーで、
当時の大衆機だったのですが、意外に良く写る、良いカメラです。

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今日、シートの原型を見たら、右側面の一部が浮いていました。
あれ?と思い、軽く触ると、見事にポロリ!
「Duro(デューロ)」エポパテで作った部分が剥離しました。

実は、これで二箇所め。最初は二週間くらい前に、
シート前部が、やはり同じように剥離しました。

「Duro(デューロ)」エポパテを使ったのは、
このシートが初めてでした。

海外では、ミリタリー系フィギュアのスクラッチ
原型製作に多用されており、国内模型誌のライターでも、
愛用者は多いので、試しに使ってみました。
硬化後も柔らかさが残る点が気にはなったものの、
使い勝手は良かったので、まさか剥離するとは。
思ったより密着性が良くないのか?

これが製品特性に起因するのか、はたまた、
私の使い方に問題があったのか原因は不明ですが
これでは今後の使用を考えます。

とりあえず、シートは、なんとか補修しました。

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四苦八苦しましたが、なんとか右サイドカバーの原型が完成しました。
以前も説明しましたが、実車では、この中に2スト用オイルタンクがある関係で、
内側はバイクのフレーム側に張り出しています。
H3氏製作の一次原型では、厚みが足りない、エッジがきつ過ぎるなど、
形状の悪さもさることながら、このオイルタンクの張り出しを無視していました。

今回、これを再現しようとしたのですが、これが間違いの始まり。
サイドカバーの実物は薄い鋼板プレス部品で、エッジなどはかなり薄いのですが、
模型では成型上や強度の問題があって完璧再現するのは無理です。
さらに、右サイドカバーの場合、装着されるフレーム部や
フレームに搭載されたバッテリーケースが、ギリギリの配置になっているので、
この三つのバランスをとるのに時間がかかりました。

バッテリーケースとフレームは一次原型のまま、
作業が進められると思っていましたが、
やはり、作り直しをしなければならないようです。
どうも、H3氏がオイルタンクを無視した理由は、
この辺にあるのかもしれません。

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1/12ダイキャスト完成品バイク・ブランドである、
WIT'Sより、カワサキ750SSが出るようです。
私も毎月、愛読しているミスター・バイBG誌の2009年8月号に、
試作品の写真が掲載されていました。

同社のZ1000Mk.IIを持っていますが、
有名なミニチャンプスと双肩する仕上がりで、
あの価格帯の完成品としては充分だと思います。

同社は、GSX1100S、CB1100R、Z1000Mk.IIなど、
東本庄平さんのコミック「キリン」に登場するバイクをラインナップし、
登場人物のフィギュア付き完成品も「やまと」から限定販売しています。
新章では主人公のバイクが750SSとなったので、
いずれ出るだろうと思っていましたが、予想よりも早い登場でした。

私が手掛けている複合素材模型と完成品では、
購買層が全く別で、そもそも完成品を買う人は、
手間のかかる複合素材模型は買いません。
販売個数も桁違いで、当方は200~300個レベルの商売ですが、
最新作のCB1100Rを例にすると、単品完成品が2500個、
さらにフィギュア付き限定品が400個ですから、
約3000個ほどを販売します。
つまり10倍の市場規模があるのです。

おそらく750SSも単品でゴールドレインボーカラーの他に、
フィギュア付きのブルー、さらに販売問屋オリジナルカラー仕様で、
H2Aカラーがゴールドとパープルが2種ほど?、
そしてチャンバー付きのカスタム仕様が出るのではと予想しています。

発売時期は、まだ未定ながら、個人的には、興味あるアイテムです。
(私は模型も完成品も買う奇特な人)

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