GUMKA工房記

模型の企画・設計とロシアのレッドアイアンモデルズの代理店をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2009年03月

 まだ旧店舗時代の話です。季節は新年度を迎える直前。店に行くと、店のシャッターの前に大きなダンボール箱が3個置かれていました。

「どこの運送屋だよ。問屋の荷物を、こんなところに置き放しでダメだろう。盗まれでもしたら、どうするんだよ」

文句の一つも言ってやろうと、荷札を捜すもありません。よく見ると、何やら白封筒が貼り付けてあります。

「転勤先が会社の寮のため、模型を持って行けません。捨てるのも忍びないので、御迷惑かと思いますが全て差し上げます。売るなり、常連さんに配るなり、お任せします。申し訳ありません」

 名前も何にもないので、誰だろう?あの人か?いやいや、あの人かも??何人かの候補の顔は浮かびます。

 もしかしたら気が変わって、引き取りに来るかもしれないので、3箱とも、そのまま倉庫に入れて半年ほど保管しましたが、結局、誰も名乗りでないので、中古特価品として処分しました。捨て犬、捨て猫ならぬ、捨て模型? 今の季節になると思い出します。

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均等な幅にカットされた様々な暑さのプラ材は、
クラッチビルドや細部追加工作に欠かせぬ素材です。

今でこそ、エバーグリーンなどのプラ材は、
模型専門店でも扱っていますが、10年位前までは、
建築模型材料店や画材店に行かなければ入手困難でした。

今回の五式の原型には、市販品も多少、使いましたが、
多くは、故小林 善氏から、生前に分けていただいた、
小林氏オリジナルのプラ材です。

小林 善氏は、旧日本軍の車輌研究家でしたが、
モデラーでもあり、キット化されていない旧軍車輌をスクラッチし、
本当に模型製作を楽しんでおられた方でした。
HJ誌やレプリカ誌(廃刊)などに作品が紹介されていたので、
40代以上のモデラーであれば、一度は、その作品を目にしていると思います。

意外に思われるかもしれませんが、旧軍車輌の他に
ソ連のトラックやトラクターがお好きで、その資料面での御縁で、
お付き合いさせていただき、まだ私が旧店舗で模型店をやっていた頃、
何度か足をお運びいただきました。

あるとき、大きな紙袋を持って、御来店いただき、
「高田さんは、スクラッチやる人でしょう?なら、これ差し上げますよ。
便利ですよ」
と様々な幅と厚みのプラ材を、どっさりプレゼントしてくださいました。
なんでも、お知り合いに、専門の裁断機を持っている人がいたので、
御願いして多種をカットしてもらったそうですが、量が多すぎて、
そのお裾分けでした。

いただいた時は、この写真の3倍くらいの量があったのですが。
別のモデラーさんに分けたり、自分で使ううちに、
この位になりましたが。まだ、あと10年分はありそうです。

五式の原型には、このプラ材を沢山使いました。
少しは、善さんに恩返しができたかな?と密かに思っています。

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「ブログに載っていたBMW、本当に走るの?」

確かに。レストア前の様子をみれば、形だけの盆栽バイクと疑うのは無理ありません。そこで、ほれ。台北の街を元気に走っています。

え~、台湾では保安部品なし、フロントライトなし、ナンバーなし、ノーヘルでも公道を走れるんですかね?そんなわけないだろな。不動バイクを直して、カスタムが完成した喜びはわかるけど、あまり無茶はしないほうが良いかと(笑)

2009年6月補記

アメリカのBMWコレクターが惚れ込み、見事、身請けしたそうです。
今月、船積みされるとのこと。

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 かつて黒澤明監督の映画「影武者」が公開されたとき、多くの日本の映画評論家はクライマックスであろう騎馬合戦のシーンが、両軍の衝突直前までカメラが回りながら、次のシーンで、いきなり死屍累々の光景となるのを「見せ場がない」と厳しく非難しました。

 しかし、台湾人の友人は「見る者それぞれの心に、壮絶な戦闘を思わせる実に効果的な演出だ」と真逆の高評価でした。

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 1990年代初めに講談社の月刊アフタヌーンに連載されていた台湾人作家の鄭問(チェン・ウエン)の「深く美しきアジア」を初めて読んだときは、思わず身を乗り出しました。当時、香港のドラゴンモデルと付き合い始めたばかりで、彼らの思考パターンが、よくわからなかったのですが、この作品の登場人物に、そのヒントが満載されていたからです。

 全5巻でコミック化され何人かの漫画好きに進めたのですが、多くの感想は「1、2巻は意味がわからない。3巻以降のファンタジーぽい話は良い」

 奥付で著者も触れていますが、途中から編集者が指導して、日本の読者に受け入れ易いように内容を軌道修正したようです。しかし、香港人や台湾人と仕事をする人にとっては、1巻と2巻のおもしろさは尋常ではありません。敢えて言います。「3巻以降はクズであると」

 主人公である疫病神の百兵衛は、係わる周囲の人々を全てを不幸にする運命ですが、本人は無欲の善人です。

 一方、配下の魔導師、機械元帥、忍者将軍とともに、秩序管理された理想社会の建設を企てるのが、理想王です。「1人を殺すは金のため、10人を殺すは恨みのため、100人を殺すは理想のため」理想社会の建設の理念を彼は語ります。

 前半のクライマックスは、2巻に掲載されている百兵衛の裏人格である幸運王と理想王の一騎打ちでしょう。その体に触れる者、全てを幸福にできる幸運王は、その圧倒的な幸運の力で触れた敵の脳血管を破裂させて死に至らせることが可能で、一度は理想王を追いつめたこともあります。

 物語では幸運王が理想王の居城に突入して、両者の直接対決となります。「何者も、この幸運王の力は阻止できん!」自信満々の台詞と共に理想王との闘いに臨む幸運王。一方、密かに幸運王の打倒策を準備していた理想王。壮絶を極めるであろう二人の対決はどうなるのかと、わくわくして、ページを開くと「えっ?」そして理想王の言葉は「自信を失った者は死人と同じこと」「私は死人まで殺そうとは思わない」

 冒頭の影武者を評した台湾人の友人の顔が蘇りました。なるほど。日本人にとって肩透かしなこの決着は中華圏の人には、きっと名勝負なのだろうなと。

 香港・台湾と接点のある方は、機会があったら、ぜひ2巻までを読んでください。普通の人は、たぶん意味がわからずに時間を損したと思うでしょうから猫跨ぎしてOKです。

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香港の最終日の夜は、旧友O君と食事を。

O君、前回会ったときは、中肉中背だったのに、
待ち合わせ場所に現れたのは、お笑いのインパルスの堤下似のデブ。
「よお!」
よお、じゃねーだろうが、どうしたんだ、その太りっぷりは?!

堤下の後には、なぜか柳原加奈子が。
「チェント、カクニンシナキャ!チェント、カクニンシナキャ!」
ああ、やっぱり彼の奥さんだ。前に会ったときは、ふくよかだった頃の
熊田曜子似だったのに。なんでそんなに太ったのよ。
あと奥さん、もう熊田曜子サラ金のCMやってないから、
そのフレーズは、もうやめなさいね。

何でも夫婦二人で、1日五食という生活をしていたら、
79cmだったウエストが、いつの間にか91cmに。
今日は、その成果を見せてやると言って、
タクシーで、まずは下町の海鮮レストランへ。


この日、三人で頼んだ料理

シャコのニンニク油揚げ
マテ貝とタケノコの炒め物、
海老の卵と小エビの黄金風卵炒め
蒸しハタ
ホウボウのあん掛け唐揚げ
五色海老のクリームソース麺
海鮮五目炒飯

どう見ても5人前以上あります。ふざけているでしょう?

「今日は3人だから、ホウボウの唐揚げと、海鮮五目炒飯を追加した」

いや、最後の炒飯、いらないだろう。
どれも確かに美味いけど、こんなに食えないよね、
と思ったら、夫婦でガン食いしてました。

「あれ?食細くなった?、どっか体悪いの?」

あのね、あんたらが、馬鹿食いしてるだけ。


この後、海鮮レストラン→甘味店→亀ゼリー屋→ワンタン麺屋で終了。
帰りがけ、焼きガチョウ飯弁当を朝食にすると2個御注文、
しかも御飯、肉大盛り。お前ら夫婦、アホだろう。

写真は、O君からのプレゼントされた工房開設祝いの青瑪瑙製GUMKAの社印。
中国語で「豪嘉巧房」なんだね。

O君、ありがとうございます。でも食べ過ぎには気を付けてね。

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今回の工房には、一応。応接スペースがありまして。そこに来客用テーブルと椅子を用意しました。

某家具店の展示見本の処分品で、椅子が四脚で10万円、机が6万円のところを合計21,000円。多少の傷はあるものの、かなり安くすみました。五式戦車の発売に前後して、4月くらいには、工房も正式にオープンできると思います。

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