GUMKA工房記

模型の企画・設計とロシアのレッドアイアンモデルズの代理店をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。

2009年02月


 今日は猛烈に気分が優れない。正確には昨日の午後からだが、旧友の山本(仮名)が来た。

今を遡る2年前、しばらく連絡が途絶えていた彼から電話があり、相談したいという。内容はわかっていた。その数週間前、仲間内から連絡があったからだ。

「山本の工場が銀行に見放され、金策で知り合いを片っ端から回っている。そのうち、お前のところにも行くだろう」

 学生時代から、頭脳も運動能力も私なんぞより、遙かに優秀だった彼は、大卒後、ゼミ推薦で自動車メーカーに就職した。やがて希望部署に配属され社内結婚もした。

 しかし、その数年後、町工場を経営していた父親が倒れた。周囲の反対を押し切り、彼は退社して工場を継いだ。彼が新社長になったときは、すでにバブル崩壊後の厳しい市況だったが、持ち前の創意工夫と愛想の良さで、取引先からも可愛がってもらい、なんとか凌いでいたが、あれから10年余、とうとう限界が来たらしい。

 数日後、都内で会い近況から話は始まったが、いつまで経っても、肝心の話題を切り出さない。なので、二人の悪い癖で話はどんどん脱線し、お互いに笑い転げて時間が過ぎた。

「うん。今日は、本当に楽しかった」

一方的に切り上げようとするので肝心の相談事は?と尋ねると、

「こんだけ笑ったら、どうでも良くなった、いや忘れた」

別れ際に「ありがとう」を繰り返していたので自分なりの結論を出したと思った。

 その後、電話があり、借金返済のため、工場を廃業して土地や家を全て処分するという。廃業だけは、亡き父親に申し訳ないからと駆けずり回っていたが、それは口実で会社まで辞めて工場を選んだ自分を正当化したかったそうだ。ただ、あの日、笑い転げたら、そんな自分が滑稽に思え、街金や危ない筋からの借金はないので、命までは取られないし、と決心したそう。一段落したら、また会う約束をして受話器を置いた。

 結局、そのまま会う機会はなかったが、そんな彼が、アポもなく、昨日の午後、工房を訪れた。もっと片づいてから来てくれよ、あと来る前に電話くらいしろと苦言を呈すと、

「時間がないし、会えなければ会えないでいいと思って」

 二年ぶりの彼は、私と同じ年とは思えないくらい老い、かなり痩せて陸上競技で鍛えられていた昔の面影はなかった。

…工場と自宅を売り払っても借金は少し残ったそうだ。あれほど夫婦仲が良く見えた奥さんは、廃業を決意すると離婚を切り出し実家に帰った。彼女は自動車メーカーの開発に携わる山本と結婚したのであって「大学の同窓会に行ったとき、町工場の女将さんなんて絶対に言いたくない」と工場を継いでからは別居状態だったという。

 昨年、同居していた母親も亡くなり、一人になった。

 今日の夕方、九州に発つという。母の葬儀の際に、手広く農園をやっている親戚から、よかったら来てくれと誘われたそうだ。

 午前中、町工場時代に可愛がってもらった埼玉県三郷に住んでいる社長に挨拶に行ったら、川向こうが流山だと教えられ、急に会おうと思い立ち、車で送ってもらったらしい。飛行機の時間があるからと長居しなかった。そして、かつてのように笑うこともなかった。

羽田まで車で送ろうかと申し出ると、最後に電車を乗り継いで、車窓からの東京を眺めながら行くと決めているからと断られた。武蔵野線の南流山駅まで送らせてもらった。人生の節目に人は何を求めて旧友を訪ねるのだろうか。懐かしさ?慰め?共鳴?叱咤?エール?はたして昨日の自分は、それが出来たのかわからない。

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 台北市内はスクーターが沢山、走り回っており、まさに庶民の足という表現がピッタリです。

 スクーター以外のバイクも豊富ですが、排気量は250cc未満が多く、125ccが目立ちました。数年前、規制緩和で大型排気量車も増えているそうなので、今後は台湾のオートバイ事情も変わっていくでしょう。

写真のバイク、ミニSRみたいな雰囲気で、なかなか良くまとまっていて、 日頃の足に良さそうです。

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「これまで発売された五式中戦車の模型で最大スケールは?」と質問されれば「フェアリー企画とブレイブモデルの1/35レジンキットかな」と日本戦車に詳しいモデラーであれば答えるでしょう。

 でもね、あるんですよ。もっと大きなスケールが。それが、このウイング・クラブ1/15 五式中戦車です。東京都港区青山にある同社は、飛行機や艦船の塗装済完成品の製造販売会社として有名ですが、この五式中戦車も、組み立てキットではなく塗装済完成品です。私も現物をホビーショーで見ましたが、かなりの迫力でした。

 御値段は228,000円(税別)で、日頃、数千円レベルの商品を見慣れているモデラーにとっては、びっくりする価格かもしれませんが、大量生産の中国製1/16完成品は別として、他の塗装済完成品と比較すると高くはありません。もちろん金額だけじゃなくて、このスケールだと置く場所の問題もあるので、買える方は限られるでしょうが、本当に模型好きで、家にスペースの余裕もある趣味人なお金持ちが手に入れて、悦に入るのは「有り」です。商品や選択の幅が多ければ多いほど、模型の世界も広がりますし。

 御覧になっている皆さんの中で、よっしゃ、買ってやる、という剛毅な方はいませんか?もちろん、私は絶対に買えません(泣)

2005年11月、タミヤフェアを見に静岡へ行ったときの話。見終わってから静岡駅に向かうべく、タクシーに乗ったところ、運転手さんから「お客さん、どちらから?」と声を掛けられ、世間話に。

「静岡は海が近いんで、海風の関係から、この季節は午後6時位に急に寒くなるんですよ」

とか

「市内なら冬でも昼間は割と暖かいんで、若い娘なんかは、その格好のまま、
東京や横浜に出て、寒い思いをするんですよ(笑)」

この辺までは、車中の話題としてよかった。そのうち、突然、

「そうそう静岡県人は、夏よりも冬にアイスを沢山、食べるんですよ」

と言い出したときは、ああ、かわいそうに。この運転手さんは電波を受信できる人なんだ、と思いましたとも。なんでも静岡県人は基本的に寒がりで、冬は部屋の暖房温度を高めにする。すると体が火照り、ついアイスを食べてしまい、(私の要約が悪いのではなく、このまんまの飛躍的な理論展開だった)平均的な静岡県人であれば、春までに最低でも30個から50個のアイスを食べる。今でこそ全国各地のコンビニで、冬でもアイスが売られているが、実は発祥の地は静岡市のコンビニ。このエピソードだけでも、いかに多くの静岡人が、冬にアイスを食べるかが知れるでしょう、と語ってくれました。

首をかしげつつ、静岡県人の大部分が、そういう習慣なのか?と問うと

「県北部と北東部はそうでもないが、太平洋沿岸の地域ならガツガツ食べる」

と、これまた妙に説得力のある細部説明をする。

「もし静岡県人の友人がいるなら聞いてみてよ。アイス食べるなら冬だって言うから」

と自信たっぷりに言い切られたところで、丁度、駅に到着。

自宅に戻って、生粋の静岡県人にして、静岡市内在住の友人プラモスキー氏に電話で尋ねると、

「冬は暖かいお茶やコーヒーを飲み、アイスなんか食べない」

「自分の友人や親戚、職場にも、そんな人はいない」

と一刀両断。さらにコンビニの件を話すと、

「そもそも、静岡市は夜間営業の規制条例があったので、各コンビニの出店が遅れていた。自分が学生時代に、ようやく緩和されて、コンビニ第一号店が市内にオープンしたが、そのかなり前から、都内や神奈川県のコンビニでは、平気で冬にアイスを売っていたから、絶対に発祥の地ではない」

つまりどっちも全くのガセネタ。

自信を持って、出張族に嘘を話すんじゃねーぞ、静岡のタクシー運転手!

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今回はリアパネルです。

実は、観音開きのエンジン点検扉のサイズ、さらにマフラー、
エンジン点検扉にある排気管の出口位置の決定に難儀しまして、
四回も作り直す羽目になりました。

1枚目の写真の右下が最終原型で、他は没部品です。
並べて見てもらえば、最終原型との差がわかるかと思いましたが、
左上から始まって、右下で終わる原型の作業の工程写真にしか見えず、
前回同様、作業した本人はガックリです(再び泣)

溶接接合のため、八九式や九七式中戦車のようにリベットだらけでなく、
全体的にのっぺりした印象の五式中戦車ですが、リアパネルには、
ボルトやヒンジなどがあるので、良い意味で日本戦車らしい感じがします。

3枚目の写真は、車体に取り付けたところです。
原型の製作作業も終了が近づいてきました。

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限られた枚数しかない五式の実車写真を見ると、車体後部に装備されている
マフラー部は残っているものの排気管が一切ないので、この部品は推測になります。

これまで様々なスケールで五式中戦車のレジンキットは発売されていますが、
いずれも、Panzer誌に掲載された牧 英雄氏の図面を立体化したものです。
もちろん我々も、この図面を大いに参考とさせていただきましたが、
排気管の取り回しについては、「こう見えなくない?」
という別提案をさせていただきました。

この排気管とマフラー部品も防盾部同様、中国にて製作してもらったのですが、
マフラー部は太過ぎで、排気管は長さが不足していました。アリャアリャ

仕方ないので、マフラーは、ヤスリで一回り削り込んで小さくし、
排気管はパイプ部を延長しました。技術的には難しさはないものの、
バランスを見ながら、ちょっと面倒な作業でした。

今回は、作業前・作業後の写真を撮影しました。一枚目の写真が作業前、2枚目が作業後です。
「うまく縮小化と延長ができたぞ、偉いぞ俺」と喜んでいましたが、
こうして写真で見ると、全然、変化がないですね(大泣)

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