今から10年前、近所に痩せた若い野良の黒猫がいました。目の上の毛が海老茶色なのが特徴で、よくうちの事務所の駐車場で遊んでいました。
042d37a5.jpg
 しばらくすると見なくなって、その四ヶ月後、デブの黒猫が現れます。「そういえば、あの瘦せた黒猫、どうしているかな?」と思ってよく見ると、目の上の毛が海老茶色で耳の形も同じ。違うのは倍近くに膨れた体型とテラテラと輝く毛艶で、僅か四ヶ月くらいで猫は、ここまで太るものなのか?と思い、詳しい方に伺うと「餌をてんこ盛りで与えるオバさんと遭遇して」「若ければ十分にあり得る」「毛艶が良いのは餌もさることながら、シャンプーとブラッシングの成果で、たぶん誰かに飼われている」とのことで、驚きと共に「林寛子」と命名しました。
e62c7792.jpg
2c07fb80.jpg
 そして命名から10年が経ち、海老茶色の毛の色が少し薄くなりましたが、体型はますます立派になっていました。顔なんて目鼻が小さく見えるほど、まん丸です。首にリボンを付けているときがあるので、やはり飼い猫に昇格したみたいです。たまにしか見ないのは、ほとんど家の中にいるからでしょうね。
R1036660
 10年前の林寛子は太っていても動きが機敏でしたが、さすがに年齢には勝てないのか、最近はじっとしていたり、デベデベと歩くだけです(猫の話ですよ。くれぐれも誤解なきように)