GUMKA工房記

模型の企画・設計とロシアのレッドアイアンモデルズの代理店をやっている「GUMKAミニチュア」の備忘録を兼ねたブログです。雨が降ると電車が止まるJR武蔵野線の新松戸と南流山駅の中間辺りに事務所はあります。近所に素材や塗料が揃う模型店がありません。最近、昔からやっている本屋が閉店しました。


 昨年12月に他界した義父の一周忌ということで、義父の生誕地である奄美大島と本家の御墓がある鹿児島へ18日から21日まで行ってました。
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 義父は昭和5年(1930年)に奄美大島の名瀬で生まれ、昭和18年(1943年)に鹿児島に引っ越しました。生粋の奄美大島人ではなく、義父の父は徳島県出身で神戸で商社に勤務してましたが結核を患って仕事を辞め、転地療養のため空気の良い奄美大島に夫婦で移住します。

 生活のために奥さんが名瀬でミシン販売店を始め、本人も結核が完治した後に奄美大島で議員となり、7人の子供を授かりますが、その次男が義父でした。
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 第二次世界大戦が始まるとミシンどころではなくなり、子供たちを大学まで行かせたいという教育熱心だった義祖父の考えもあって、昭和18年(1943年)に家族で鹿児島市内に引っ越します。義祖母は新たに縫製会社を立ち上げましたがこれが大当たりし、大勢の御針子を抱えて、天文館の大見高島屋の真向かいに大きな店舗兼住宅を構えるまでに繁盛しました。
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 現在、店舗のあった場所は広い駐車場になっていましたが、家内も子供の頃、祖父母宅に遊びに行くと夜遅くまで大通りを走る車の音がうるさくて、なかなか寝られなかったそうです。

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 義父の兄弟たちによれば、幼少期を過ごした名瀬も当時の面影はないとのことですが、今回、駆け足ながら義父の足跡を辿ることができて良き一周忌でした。コロナ禍が収束したら、ゆっくりと再訪したいです。 


 モデルアート様よりタンクモデリングガイド 第6巻「Ⅳ号戦車の塗装とウェザリング 2 H-J型」の献本を頂戴しました。
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イラストによるH型からJ型の変遷、タミヤ、ドラゴン、ボーダー、アカデミー、ズヴェズダ、ライフィールド社の部品比較、戦車兵の軍装解説、ライターさんの作例という内容です。
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発売時期の関係で前巻では掲載できなかったタミヤのF型も作例があります。 


  先週の12月3日に印刷会社より、どどっと重いダンボール箱が沢山届きました。

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「ソ連の最優秀主力戦車T-80Uと派生型(アンドレイ・アクセーノフ著)」です。この日を待っておりましたとも。  週末から週明けで各模型店や同人ストアへの出荷を終えました。下記の頒布協力店にてお求めください。

       *模型店

イエローサブマリン秋葉原本店(東京都:秋葉原)

  キヤホビー(東京都:荻窪)

  サニー(東京都:下北沢)

  ホビーランド(大阪:本町)

  マキシム(千葉県:市川)


       *同人ストア

コミックとらのあな

  メロンブックス


取り扱いを希望される販売店様は、ホームページのcontact usから御連絡をください。

 弊社の直販サイトでの通販も御利用ください。よろしくお願いいたします。 


 もう11年前の話ですが50歳になって禁煙をしたら、あらゆる食べ物がそれまでより美味しくなり、僅か2年ばかりで体重がかなり増えました。
 当時、大学生だった次女に誘われて、お手頃価格のスポーツジムに通いましたが、次女は学校やバイトが忙しくなり1年足らずで退会。仕事で籠りがちの私は、いい気分転換になるので3年ほど通いました。

 1年も経つ頃には顔見知りも増え、挨拶したり世間話をする人もできました。その中の一人が県内のK市で飲食店を経営する同年代のAさんでした。ハーフのような彫の深い顔立ちで、決して太っていなかったのですが、本人曰く仕事柄、食事が不規則だし、カウンター席に座る常連客から「せっかくだからマスターも一緒に」と勧められたり「盛り合わせを注文したいけど、一人だと食べきれないからマスターも半分、食べてよ」と女性客から請われると、どうしても断れず、気付くと腹回りが増量していたとのことでした。

 Aさんは運動経験があるからか、我流でトレーニングしており、特に背筋を鍛えるトレーニングマシンは「なにも、そこまで」というくらいの回数とスピードでやっており、ジムのトレーナーからも「Aさん、そんなに慌ててやらなくても大丈夫ですよ」「もっとゆっくりで」「そんなに沢山の回数ではなく、10~15回で十分ですよ」と注意されていましたが、おかまいなしでした。
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 あるとき挨拶をした後、Aさんはいつものように背筋のトレーニングマシンへ。私はランニングマシンで走り始めたとき、いきなりジムの中を小さな茶色い動物が、きれいな放物線を描いて滑空していきました。「なんだ?ムササビか?それともモモンガ?」と思ったら、パサっと床に落ちたまま動きません。
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 よく見たら、茶髪のヅラでした。そうとわかった瞬間、ジム全体がフリーズし、トレーナーを含め誰も動けなくなった中、Aさんがトレーニングマシンから降りてきて無言で拾いパチッと再装着すると、何事もなかったかのようにマシンに戻り、背筋運動を再開しました。でも、いつもよりスピードは、かなり遅くて、すぐに更衣室に戻って行きました。この日を最後にAさんをジムで見ることはなくなりました。


 大変に長らくお待たせしました。
新刊資料同人誌「ソ連の最優秀主力戦車T-80Uと派生型」が12月上旬に頒布開始です。
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 T-80BVの改良型として1985年から量産されたT-80Uは、ガスタービンエンジンを搭載し、主砲は125㎜滑腔砲で新型の爆発反応装甲(ERA)のコンタークト5を装着しており、ソ連時代に開発された主力戦車としては、最優秀と称えられました。しかし、ソ連崩壊後は、軍の予算も大幅に縮小され、T-72Bの3倍もの車両価格と燃料消費量が多いガスタービンエンジンは、運用コストが高すぎるとされて、新生ロシア陸軍の標準装備とはなれず、1998年に生産が終了しました。
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 本書は写真を中心にT-80Uを解説する内容で、簡単な開発史、細部や車内を含む実車写真、T-80UK指揮戦車、T-80BVを近代化改修したT-80U-E1、TMT-K/-S地雷処理アタッチメントを紹介しています。

 解説はロシア人研究者で、オスプレイ出版で実車のカラーイラストを手掛けているアンドレイ・アクセーノフ氏で、これまでの国内出版物にはない様々な新情報が盛り込まれており、
写真はアンドレイ・アクセーノフ氏の他にアンドレイ・マールイシェフ氏にも御提供いただきました。判型は前作ズリーニィ本よりも大きなA4サイズで、フルカラー80ページ(表紙を入れると84ページ)収録写真数は120枚以上で写真解説には英文も付きます。

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 頒布価格2500円(本体価格)で一般書店での取り扱いはありません。GUMKA直販サイト、各模型店、同人誌専門店でお求めください。


 先月下旬、近藤正哲さんが急逝されました。近藤さんは、模型クラブKG7の創設時からのメンバーでスクラッチビルドを得意とし、今から50年前、十分な資料や工作材料もなかった時代にエレファントやシュトルムティーガー、I号戦車、オチキスH39、九七式軽装甲車、E100超重戦車などを作り上げ、タミヤニュースや模型雑誌に紹介されました。
 現在、50代以上のモデラーであれば、その作品を覚えている方も多いと思いますし、影響されてスクラッチビルドを始めたという方もおり、私もその一人です。KG7に入ってから近藤さんの御自宅でエレファントや九七式装甲車を見せて頂いたときは、本当に興奮しました。
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 先週の木曜日、呉光雄さん御夫妻、本島治さん、東郷隆さんと御一緒に近藤さんの御自宅に御線香をあげに行きました。昨年、お会いしたときは、すごくお元気な様子だったので、訃報を聞いたときは信じられなかったです。

 以前は渋谷にお住まいでしたが桜新町に引っ越された際、プラモデルの多くは処分したそうですが、今回、御遺族の方が「模型作品」と横書きされた未開封のダンボール箱を出してきてくれ、開けてみたら、写真のエレファント、I号戦車、オチキスH39、九七式軽装甲車が入ってました。一同、驚くやら感動するやらで「この砲塔は、プラ板の積層から削り出したんだよ」「シリコンゴムなんかない時代だから転輪は一個づつ手作りなんだよね」等々、思い出話に花が咲きました。
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 きっと今頃は、あの世で十川さんと模型談義をしていると思います。近藤さん、どうか安らかにお休みください。 

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